HOME > 重賞回顧 > 第44回札幌記念

第44回札幌記念(JpnII)
2008年8月24日(Sun) 札幌芝2,000M 3歳以上オープン 定量 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 5 タスカータソルテ 牡4 57.0kg 横山典弘 1.58.6 (レコード) 450kg(-4) 5
2 4 4 マツリダゴッホ 牡5 57.0kg 蛯名正義 1.58.6 クビ 478kg(-2) 1
3 3 3 フィールドベアー 牡5 57.0kg 秋山真一郎 1.58.8 1 1/4 498kg(0) 3
4   6 6 アドマイヤタイトル 牡6 57.0kg 安藤勝己 1.59.2 2 1/2 512kg(+8) 11
5   7 8 メイショウレガーロ 牡4 57.0kg 岩田康誠 1.59.3 3/4 456kg(-4) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.9 - 11.5 - 11.7 - 12.0 - 12.2 - 12.2 - 12.4 - 11.6 - 11.8
上がり 4F 48.0 - 3F 35.8
1コーナー 2-(8,11)1,4(3,7)9(5,6)10
2コーナー 2=(8,11)(1,4)(3,7)(5,9)(10,6)
3コーナー 2-(8,11)(1,4)3,7(10,5,9)-6
4コーナー 4(2,11)(8,1,3)(10,5)6(7,9)

■レース回顧 独走祭りに渾身の一差し・レコード駆けで一矢報いたタスカータソルテ!
■レース解説

 コンゴウリキシオーが好スタートを決めてハナに立つ。メイショウレガーロが2番手、マンハッタンスカイも押して前に出る。マツリダゴッホ、マイネルチャールズはこれらの直後につける。フィールドベアーは中団待機。タスカータソルテは後方3番手を追走。コンゴウリキシオーが飛ばして後続に5〜6馬身、向こう正面で最大10馬身のリード。コンゴウリキシオーが単独で3コーナーを通過。マツリダゴッホも4番手からようやく動き出す。マツリダゴッホが4コーナーで大外を回ってコンゴウリキシオーを交わし、先頭で直線に向く。コンゴウリキシオーら先行勢は壊滅、マツリダゴッホが一旦は独走態勢を築くも、大外からタスカータソルテが追撃。タスカータソルテがゴール間際でマツリダゴッホを捉えて交わす。


■レース回顧

 ハズレ。去年の日経賞みたいな負け方。今年みたいなのを期待してたのに…。ヽ(`Д´)ノウワァァン!

 ある意味、コンゴウリキシオーを舐めていた。本調子でないことは容易に見抜けたものの、安田記念でハナを奪った直後であることを軽視していた。メイショウレガーロやマンハッタンスカイがプレッシャーをかけていって前は団子、という読みもコンゴウリキシオーの快速逃げの前に霧散。なんちゃって逃げ馬と筋金入りの逃げ馬の違い。結果的に先行勢壊滅も、その過程を読み間違えた。

 1,000M通過58秒4という表示を見て、即座にハズレを確信。マツリダゴッホがどうこうではなく、マイネルチャールズが圏外に消えたのを確信した。2,000Mの持ち時計2分01秒8のお馬さんに何を期待しろと?前に行きたい馬多数(結果はコンゴウリキシオーの快速逃げ)と予想しながら、何でマイネルチャールズを厚く買ったの?あー、嫌だ嫌だ。つくづく嫌になった。今後一切当たる気がしない。氏のう。

 マイネルチャールズはマツリダゴッホが動き出したところで既に手応えが怪しかった。4コーナーではもうアップアップ。狭いところをこじ開けて出てくるような気力は残っていなかった。クラシックで善戦したとは言っても時計は遅かったし、スローしか経験が無かったマイネルチャールズにはレコード決着の今回は敷居が高過ぎた。同世代の「お遊戯」に混ざればまた勝ち負けできるだろうが…。

 マツリダゴッホはここでも3コーナー過ぎから動いていった。マンハッタンスカイの外からコンゴウリキシオーを力で抜き去り、直線に向いたところで堂々先頭。直線半ばでは完全に独走だった。マツリダゴッホの弱点、それは仕掛け早であること。捲り上げが得意で、先に先頭に立ってしまうからこそ、気を抜いて後続に付け入る隙を与えてしまう。まるで去年の日経賞を見ているようだった。

 タスカータソルテが日経賞で全く歯が立たなかったマツリダゴッホに雪辱したのを見て、マツリダゴッホはやっぱり中山だけだなぁと思うのは表向きの感想。実際はコンゴウリキシオーの快速逃げで差し込みの舞台が整っていたというだけの話。競馬予想に大事な要素、それは体調を見極める追い切りチェックと、前と後ろのどちらが有利なのかを見極める展開考察。タスカータソルテにはいずれも備わっていた。

 フィールドベアーは4コーナーでマツリダゴッホの直後から追いかけていったはずが、直線に向いたところであっという間に置かれてしまった。その後懸命に巻き返しを図ってもジリ、ジリ、ジリ…。こんな競馬ではいつまで経っても勝てない。マンハッタンスカイは逃げ馬の直後から出し抜くのを得意とする馬で、コンゴウリキシオーのような快速逃げの前にはなす術が無かった。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.