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第43回関屋記念(GIII)
2008年8月10日(Sun) 新潟芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 12 マルカシェンク 牡5 56.0kg 福永祐一 1.32.8 496kg(-4) 1
2 8 11 リザーブカード 牡5 56.0kg 蛯名正義 1.33.0 1 498kg(+6) 5
3   5 5 タマモサポート 牡5 56.0kg 松岡正海 1.33.2 1 1/2 482kg(+6) 8
4   2 2 トウショウヴォイス 牡6 56.0kg 田中勝春 1.33.2 クビ 478kg(+6) 4
5   6 8 マシュリク 牡5 56.0kg 後藤浩輝 1.33.2 アタマ 536kg(+30) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.3 - 12.1 - 12.3 - 11.6 - 11.0 - 10.0 - 11.9
上がり 4F 44.5 - 3F 32.9
3コーナー 5,7,4(1,3,8)11,9,12,6(2,10)
4コーナー 5(4,7)3(1,8)(9,11)(6,2,12,10)

■レース回顧 久々制して3年越しの美酒・ようやく復活マルカシェンク!
■レース解説

 トウショウヴォイス、フジサイレンスが出遅れ。タマモサポートがフサイチアウステルを抑えてハナに立つ。ナカヤマパラダイスが3番手につける。トップオブツヨシはやや下げて4番手。リザーブカードは中団外、マルカシェンクは後方3番手の外、トウショウヴォイスが僅かに最後方。タマモサポートが僅かに先頭で直線に向く。タマモサポートが粘るも、直線半ばでマルカシェンク、リザーブカードが外からこれを交わす。マルカシェンクがリザーブカードの追撃を封じながらゴール。


■レース回顧

 ハズレ。なんだあの中途半端な位置取りは?中舘ってひょっとしてヘタなのか?(#^ω^)ピキピキ

 フサイチアウステルに誤算が2つ。その1、主戦の赤木騎手が落馬負傷で乗り替わり。乗り替わった騎手が七夕賞で褒めた吉田豊騎手とはいえ、テン乗りで光る逃げ馬に跨るのはどうなのよ。その2、馬体重20kg増。前走が12kg減だったので戻したとみれなくもないが、それでも絞れるべき夏場に太るというのは宜しくない。その2はともかく、その1は前日に把握可能。恥ずかしながら当日朝に知った。氏のう。

 赤木騎手なら押してでも前に出ただろう。実際、ここ2走はハナを採り切ることだけに集中していた。結局、フサイチアウステルが馬なりなことに気が付いたタマモサポートがハナを主張。フサイチアウステルは2番手。あーあ。トップオブツヨシは4番手。目標が変わっちゃったけど、先頭を交わすタイミングは同じ。マルカシェンクは後方待機か。ふーん。

 タマモサポートが先頭のまま直線へ。フサイチアウステルが2番手でマークしてるし、タレるのは時間の問題かと思った。しかしタマモサポートはちゃっかり先頭で楽をしていた。止まってくれない。これを追っていたフサイチアウステルのほうが先に手が動き出した。そしてトップオブツヨシの手も。已む無く追い出しをかけると、すぐ前にいたナカヤマパラダイスにフラフラされてジ・エンド。あ゛ー!

 逃げ馬の直後につけて出し抜くという(私が決めた勝手な)段取りは何処へやら、タマモサポートの逃げをスルーした挙句、直線で前を捌き切れず。中舘騎手はローカルで前に行かせると上手いってところは先週の新潟日報賞(バトルバニヤン)で見たような気がしたのだが、あれは錯覚だったのかな?とにかく惜しくも何ともなかったのは残念。これでは先日急逝した父(タヤスツヨシ)も浮かばれない。

 勝ち負けを演じたマルカシェンク、リザーブカードはいずれも後方外から差し込んできた。終始リザーブカードが先行して、マルカシェンクがラスト100Mで逆転。このメンバーなら力が違ったということか。但し勝ち時計1分32秒8は前述の新潟日報賞(3歳上1600万下)と同じで、新装コースで行われた'01年以降で最も遅い時計。昨年のカンパニーのような強烈さは無かった。

 タマモサポートが粘りに粘って3着。フサイチアウステルの自重を逆手に取った逃げ込み。追い切りの重苦しさからして狙いは次走かと思ったが…。次は適度に人気して飛ぶんだろうなぁ。それにしても1番人気のマルカシェンクが勝ったからとはいっても、8番人気のこの馬が絡んで3連複3,920円、3連単14,170円は安過ぎだろ。みんな馬券上手いなぁ。あ、俺が下手なだけか。資のう。

 フサイチアウステルは光った(=人気を集めた)から負けたのではなくて、乗り替わりと豚化による自滅。タマモサポートが上手く行きかけたのだから、引き続き赤木騎手騎乗でまともな状態なら勝ち負けしていたはず。逃げ馬は単純そうに見えて意外とデリケート。あの連勝は実力だったのか、はたまた確変だったのかの結論は次走以降に持ち越したい。

 トウショウヴォイスは緩いペースを後ろから行って差し届かず。新潟大賞典と同じ負け方。レースの上がり3ハロン32秒9、つまり他の馬も軒並み33秒台前半で上がる中にあって自らが32秒台の脚を使っても目立たない。新潟が合っていることや夏場に強いことは間違いない。後は展開が嵌ってくれるか。自ら差せる脚があるならとっくに重賞ウイナーの仲間入りを果たしている。


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