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第43回関屋記念(GIII)
2008年8月10日(Sun) 新潟芝1,600M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 マイケルバローズ 97 久々の割に直前の稽古軽過ぎ。臨戦態勢にない。  
2 2 トウショウヴォイス 99 荒れた内突いた前走度外視もあくまで展開次第。  
3 3 トップオブツヨシ 97 前走構え過ぎてキレ負け。この乗り替わり好感。
4 4 フサイチアウステル 97 前走も何とか凌いだ感。単騎確定も気は抜けず。
5 5 タマモサポート 98 一息入って動き物足りず。前に行けても粘り疑問。  
6 フジサイレンス 92 完全追い込み型。稽古動くも差し届くかは別問題。  
6 7 ナカヤマパラダイス 94 舌を括って攻め強化。初距離と相俟って一変も。
8 マシュリク 今週一番時計も中間総じて軽め。即通用は疑問。  
7 9 スクールボーイ 95 軽ハンデでも厳しい現状。ここも付いて回るだけ。  
10 ヤマニンアラバスタ 97 過去2年休み明けで大敗。新潟記念への叩き台。  
8 11 リザーブカード 95 ここ2走控えて不発。今回は少頭数で前に行ける。
12 マルカシェンク 98 前走出遅れで参考外。仕上がり良好で勝ち負け。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 急逝した父を弔う勝利を・光る逃げ馬を今度は捉えるトップオブツヨシ
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【上位馬の前走一覧(馬場新装後、過去7年)】
年度(回) 1着 2着 3着
'01年(第36回) マグナーテン
朱鷺S1着/中2週
クリスザブレイヴ
中山記念6着/1年半
エイシンプレストン
北九州記念1着/中2週
'02年(第37回) マグナーテン
NSTOP1着/中1週
ミデオンビット
NSTOP11着/中1週
ビッグフリート
豊栄特別1着/中1週
'03年(第38回) オースミコスモ
NSTOP5着/中1週
エイシンハリマオー
米子S2着/中3週
アドマイヤマックス
安田記念2着/2ヶ月
'04年(第39回) ブルーイレヴン
金鯱賞2着/2ヶ月
ロードフラッグ
七夕賞6着/中2週
マイネルソロモン
NSTOP1着/中1週
'05年(第40回) サイドワインダー
北九州記念3着/中1週
ダイワメジャー
安田記念8着/2ヶ月
インセンティブガイ
岡部引退記5着/5ヶ月
ニューベリー
米子S3着/中3週
'06年(第41回) カンファーベスト
新潟大賞典13着/3ヶ月
ダイワバンディット
七夕賞13着/中3週
テレグノシス
安田記念9着/2ヶ月
'07年(第42回) カンパニー
天皇賞・秋16着/10ヶ月
シンボリグラン
阪急杯5着/6ヶ月
マイケルバローズ
米子S9着/中4週

 関屋記念は前哨戦となるレースが存在しない。'05年まではNSTオープンが本レースに先駆けて行われていたのだが、'06年からアイビスサマーダッシュの施行時期が繰り上がった影響で3回開催へ後倒しされ、新潟で行われる前哨戦は事実上消滅。ここ2年は3ヶ月以上の間隔が開いた馬が勝っている。


 まずは久々の馬を精査。マイケルバローズは昨年の本レースで3着、その後も京成杯オータムハンデ4着、富士S2着。年が明けて東京新聞杯12着、そこから半年振り。しかしなぁ、今週の追い切り。栗東坂路4F60秒4(−1F12秒7)って舐めてるだろ?一週前か日曜に強く追ったならまだしも、その形跡も無し。この仕上げで上位に来たら褒める。

 マルカシェンクは先月初めから栗東CWで毎週併せを消化。2週前に6F80秒5(−1F12秒4)、1週前に6F81秒8(−1F12秒5)とやって、今週はDWで6F86秒0−1F11秒9。終い重点でスパッと反応。終いに賭けるイメージが強いが、逃げの手でも2連対。ゲートをすんなり出れば前、出遅れても長い向こう正面で脚を溜めれば挽回できる。

 リザーブカードも動きが良い。牧場で乗り込んでから美浦に帰厩、主にコースで調整。最終追い切りは美浦Pで併走先着、5F66秒7−1F12秒5。外を回って、直線並んだところで肩鞭を入れてコンマ6秒先着。蛯名騎手とのコンビは全9戦で【2・4・2・1】、複勝率88.9%と好相性。昨夏の豊栄特別で今回と同じ休み明けで2着している。

 タマモサポートは栗東坂路を駆け上がるにつれて頭を上げてアップアップ。中間の本数は足りているものの、動きが物足りない。マシュリクは今週の美浦坂路の水曜一番時計が罠。一杯に追ったのがこの一本のみでは辛い。時計だけならスクールボーイも負けてはいないが、あの戦績ではちょっと手が出ない。ヤマニンアラバスタは美浦坂路で4F51秒8(−1F12秒4)と久々にしては頑張っているが、今回と同じく休み明けで挑んだここ2年がいずれも大敗ではこちらも手が出ない。

 使われてきた組は概ね順調。中でもトウショウヴォイスは美浦南Wで単走、5F64秒1−1F12秒8。夏に調子を上げる馬らしい軽快な動き。前走は馬場の悪い内を通らされた上、満足に加速できないまま終了。あくまで展開次第とはいえ、その末脚は強力。フサイチアウステルは栗東DWで併走同入、6F84秒6−1F12秒0。これ以上の上積みは無さそうだが、デキ落ちの気配もみられない。

 トップオブツヨシは先週、日曜、今週と立て続けに栗東坂路で4F52秒台。ラスト1ハロンは13秒台(今週はエラー)と要し気味だがそれだけハードに追われているということ。前走はフサイチアウステルの逃げを軽視した川田騎手のミス騎乗。直線に向いた時点で7〜8馬身差では33秒4の上がりを繰り出しても間に合わない。今回は中舘騎手騎乗。ローカルで前に行かせることに関してはプロ。

 穴っぽいところではナカヤマパラダイスを取り上げたい。ここ2走は行きそびれていいところ無し。どうもレースに集中出来ていない節がある。今回は舌を括って矯正。かつ美浦南Wで併走先着、5F66秒0−1F12秒7と大幅に攻め強化。ちなみに前走直前は1週前に強く追ったとはいえ、直前で5F69秒5−1F14秒5と平凡な内容だった。ダートカマシならぬ「直線カマシ」で一変?

 仕上げは展開考察。逃げの手で2連勝のフサイチアウステルが行くのは確実。他に同型不在で単騎も確定。しかし今回は間違いなく「光る」(人気を集める=マークされる)。逃げ馬が光って良いことがないのは先週の小倉記念で学習済み(ミヤビランベリ5着)。この直後につけそうな馬が狙い目。

 フサイチアウステルの直後で競馬をしそうなトップオブツヨシをマーク。フサイチアウステルは前走も適度に光りながら残っているので消しとまではいかない。何より展開利が大きい。マルカシェンクは前に出れば勝ち負け、後ろから行く(=出遅れる)と届かずの懸念も。リザーブカードも昨夏のイメージで前に行きそう。人気どころで切るなら届かずの筆頭格トウショウヴォイスか。今回はスロー確実、新潟大賞典のように上がりで差が付きそうにない。穴はゆったりマイルで意外と踏ん張りが利きそうなナカヤマパラダイス。

◎トップオブツヨシ
○フサイチアウステル
▲マルカシェンク
△リザーブカード
☆ナカヤマパラダイス


■馬券構築

 トップオブツヨシ1頭軸の3連複流し。

[3連複] トップオブツヨシ−フサイチアウステル−マルカシェンク 30%
[3連複] トップオブツヨシ−フサイチアウステル−リザーブカード 20%
[3連複] トップオブツヨシ−フサイチアウステル−ナカヤマパラダイス 10%
[3連複] トップオブツヨシ−マルカシェンク−リザーブカード 20%
[3連複] トップオブツヨシ−マルカシェンク−ナカヤマパラダイス 10%
[3連複] トップオブツヨシ−リザーブカード−ナカヤマパラダイス 10%


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