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第8回アイビスサマーダッシュ(JpnIII)
2008年7月20日(Sun) 新潟芝1,000M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 18 カノヤザクラ 牝4 54.0kg 小牧太 54.2 498kg(-4) 2
2 3 5 シンボリグラン 牡6 57.0kg 内田博幸 54.3 1/2 526kg(-6) 10
3 1 1 アポロドルチェ 牡3 53.0kg 勝浦正樹 54.3 クビ 466kg(-2) 6
4   8 16 サープラスシンガー 牡4 56.0kg 木幡初広 54.3 アタマ 542kg(-2) 5
5 2 3 クーヴェルチュール 牝4 54.0kg 後藤浩輝 54.5 1 1/2 484kg(+10) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 11.8 - 9.9 - 10.4 - 10.5 - 11.6
上がり 4F 42.4 - 3F 32.5

■レース回顧 直千で惜敗続きの憂さ晴らし・快速の称号獲得カノヤザクラ!
■レース解説

 サープラスシンガーがダッシュを利かせてハナを奪う。クーヴェルチュールが好スタートから内に切り込んでいく。エイムアットビップ、エムオーウイナーがこれらの間に入って3番手を形成。カノヤザクラはラチ沿いの6〜7番手。残り300Mを切り、クーヴェルチュールとサープラスシンガーが互いに譲らず競り合うも、この間からカノヤザクラが抜け出して先頭。馬場の中央からはシンボリグランとアポロドルチェが進出。カノヤザクラが尚も粘るサープラスシンガーと内の2頭を楽に凌いでゴール。


■レース回顧

 ◎−☆−▲で3連複(10%)的中。2ヶ月振りの的中が万馬券って極端やな…。(^o^;)

 アイビスサマーダッシュはカルストンライトオ('02年、'04年)を除いて牝馬が勝っている。そしてこのレースに限らず、牡馬と牝馬が凌ぎを削るサマースプリントシリーズでは概ね牝馬が勝ち負けしている。牝馬は牡馬に比べて暑さに強い?そもそも暑さに強いというのはどこで判断すればいいの?競馬サークルに何の繋がりも無い一般人が競馬場の外の様子を探る唯一の方法。そう、追い切りしかない。

 追い切り内容を確認する方法は大きく2つ。グリーンチャンネルの「今週の調教」やJRAレーシングビュアーの「重賞調教映像」で動きや時計を確認する方法、競馬新聞の調教欄や『競馬ファン』のホームページ内にある追い切りランキングで中間の過程や時計を確認する方法。シンボリグランは前者、カノヤザクラは後者で拾った。格より調子が結果を左右しやすい夏競馬は追い切りが威力を発揮する

 カノヤザクラは大外枠ということで枠入りは最後。ちょっとよろめいたがまずまずのスタート。よし、最初にして最大の難問をクリア。内からクーヴェルチュール、そして外からサープラスシンガー。出鞭をくれたマルブツイースターを相手にせずハナを確定。間から青い帽子の2頭、エムオーウイナーとエイムアットビップも出てきた。まずはこれら4頭がレースを主導。

 残り半分を過ぎたところで早くもエイムアットビップが脱落。内にヨレて、すぐ前のクーヴェルチュールにジワジワと離されていった。サープラスシンガーはラチを頼りながら依然先頭。ヤバイなぁ、残られちゃう。そんな不安が頭をよぎった瞬間、カノヤザクラがサープラスシンガーの側からスルリと抜け出してきた。小牧太の追い鞭連打!やった、勝った。馬場の中央にいた2頭もサープラスシンガーを交わしていた。

 勝ち時計54秒2は特段速いという訳でもなく、ほぼ平年並みの決着。ただ2ハロン目が10秒を切ったように先行争いは熾烈だった。最内に進路を採ったハナイチリンを除く17頭が外寄りに集結、その内側にいたアポロドルチェとシンボリグランがゴール前で競り合いながら抜け出してきた。シンボリグランは内田騎手の激しい鞭連打でぐんぐん加速。いつも中途半端だった末脚に火が付いた。

 サープラスシンガーはハナに立つことに関しては一番。外寄りの枠を引いてラチを頼れたこともあるが、8ヶ月振りで勝ち負けに加わってきたのは凄い。クーヴェルチュールはラスト流すような感じでフィニッシュ。休み明けということか無理に追っていなかった。連覇が懸かるキーンランドCが勝負か。ステキシンスケクンは行きそびれて後ろからの競馬。前が壁になって思うような競馬が出来ていなかった。

 同じ3歳牝馬でもテイエムチュラサンやサチノスイーティーが勝って、エイムアットビップが大敗したのは何故か?前者は古馬と対戦があって、直近1ヶ月以内に何らかのレースを使っていた。後者は古馬と対戦が無く、NHKマイルCから直行。ちなみに今回の上位3頭はいずれも6月以降に何らかのレースを使っていた。


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