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第8回アイビスサマーダッシュ(JpnIII)
2008年7月20日(Sun) 新潟芝1,000M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アポロドルチェ 101 ここ2走で完全復調。内枠の勝浦がどう乗るか。
2 ハナイチリン 92 二桁着順連発の状況下で重賞挑戦は無謀。  
2 3 クーヴェルチュール 101 元々稽古は動く馬。実戦に行ってどうかだけ。
4 オートセレブ 99 オープンに上がってサッパリ。力不足は明白。  
3 5 シンボリグラン 104 久々にブリンカー装着。稽古軽快で一変気配。
6 アルーリングボイス 100 夏に調子を上げてくる。感冒取消の影響次第。  
4 7 エイムアットビップ 91 51kg有利だが休み明け。更に古馬相手では。  
8 エムオーウイナー 100 ムラ駆け傾向。オーシャンS位走れば良いが。  
5 9 スパイン 96 2走前に同舞台勝ちあるも前走が負け過ぎ。  
10 タマモホットプレイ 102 常に後方待機で信頼性低い。付いて回るだけ。  
6 11 ナカヤマパラダイス 101 前走前詰まり通しで巻き返し妙味も稽古軽い。  
12 フジサイレンス 99 脚質もさることながら高速決着では出番無し。  
7 13 ステキシンスケクン 105 行き切れば残る。短期放牧後の変わり身注意。
14 レヴリ 96 前走早々先頭で見せ場作る。この連闘不気味。
15 シンボリウエスト 99 函館SSを除外された割に仕上がりは今一つ。  
8 16 サープラスシンガー 101 テンの速さは随一。息持つかは仕上がり次第。  
17 マルブツイースター 90 重馬場の前走度外視。今回速さ活かせる舞台。  
18 カノヤザクラ 101 出遅れ目立つ。大外確保で確実に追い詰める。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 好調示す一番時計・ラチを頼りに猪突猛進カノヤザクラ
■予想構築

 「極限の速さ比べにしよう」という意図で'06年から開幕週に舞台を移したものの、ここ2年は雨に祟られて平凡な時計で決着。3年目にしてようやくその意図を叶えられそうだ。前日に直線コースで行われた閃光特別(3歳以上500万下)が54秒5で決着していることからすると、ここは54秒を切る好時計がみられるかもしれない。


【3着以内馬の負担斤量一覧】
年度 1着馬 2着馬 3着馬
'01年 メジロダーリング
(牝5・54kg)
シンボリスウォード
(牡6・56kg)
カルストンライトオ
(牡3・53kg)
'02年 カルストンライトオ
(牡4・56kg)
ブレイクタイム
(牡5・56kg)
タイキメビウス
(牝5・54kg)
'03年 イルバチオ
(牝6・54kg)
ティエッチグレース
(牝6・56kg)
トーセンオリオン
(牡3・53kg)
'04年 カルストンライトオ
(牡6・56kg)
タカオルビー
(牝4・54kg)
ネイティヴハート
(牡6・56kg)
'05年 テイエムチュラサン
(牝3・51kg)
ウェディングバレー
(牝4・54kg)
スピニングノアール
(牡4・56kg)
'06年 サチノスイーティー
(牝3・51kg)
マリンフェスタ
(牝3・51kg)
レイズアンドコール
(牝5・54kg)
'07年 サンアディユ
(牝5・54kg)
ナカヤマパラダイス
(牡4・56kg)
クーヴェルチュール
(牝3・51kg)

 七夕賞で「重ハンデ重視」という資料を提示して失敗したばかりなのだが、今回はやはりこの資料を提示せざるを得ない。アイビスサマーダッシュは牝馬ありき。牡馬は延べ62頭が出走して【2・3・4・53】(8.1%)、牝馬は37頭が出走して【5・4・3・25】(24.3%)。何と連対率で3倍の開きがある。牡馬のワンツーは'02年だけで、3着以内に牝馬が絡まなかった年は無い。軸は牝馬から選んでおいたほうが無難。

 特に負担斤量が優遇される3歳牝馬の活躍が目覚しく、該当馬は延べ5頭が出走して【2・1・1・1】(60.0%)、最下位に沈んだ'01年12着ゲイリートリックを除いて直近3年でいずれも3着以内に入っている。今年の該当馬はエイムアットビップ。但し休み明け、しかも古馬初対戦の馬に対して与えられる評価としてはいささか過剰気味。3歳時のステキシンスケクンも休み明けのここで人気を背負ってぶっ飛んだ。

 カノヤザクラはいつの間にか後ろから行く馬になってしまった。原因は明らか。ズバリ出遅れ。直線競馬のここで出遅れなんてやらかしたら…。買える要素は木曜栗東の1番時計をマークしたことともう一つ、無条件でラチ沿いを進める大外枠をゲットしたこと。直線競馬は真っ直ぐ走ることが肝心。大外枠はその手助けになる。

 連対馬14頭のうち9頭までが直線競馬経験済み。今回の出走馬のうち直線競馬の出走経験があるのはクーヴェルチュール、スパイン、ナカヤマパラダイス、ステキシンスケクン、レヴリの5頭。この中で狙ってみたいのはレヴリ。直前の短距離戦で前々につけて見せ場十分だった点を評価。人気薄の牝馬は狙っておいて損は無い。

 追い切りでよく見えたのは今週の美浦坂路で終いスカッと切れたクーヴェルチュール、美浦南Wで持ったままでスーッと駆け抜けていったシンボリグラン。ステキシンスケクンは前走後短期放牧して函館で調整。ダートカマシで怪しいので抑えてみる。

 牝馬は牡馬に比べてもれなく2kg減だが、3歳馬も古馬に対してもれなく2kg減。エイムアットビップはこの両方に当てはまるからこそ4kg減になる。但し休み明けを嫌って消し。他にも3歳馬が2頭いる。アポロドルチェとマルブツイースター。マルブツイースターは水曜の栗東CWで3番時計だったがラストは舌を越して脚色バタバタ。先週のゼンノパルテノンと同じっぽいので消す。アポロドルチェは持ち時計が心許ないのだが、ここ2走の勢い重視で買い。


 以上をまとめる。稽古駆けするとはいえ1番時計を評価、出遅れても帳尻合わせで3着は確保してきそうなカノヤザクラが軸。相手は休み明け組の中で動きが最も良く見えたクーヴェルチュール、ここ2走の勢いを認めてアポロドルチェ、短期放牧で立て直しを図る逃げて重賞2勝の実力馬ステキシンスケクン。穴は直線向いて堂々先頭の勇気を買いたいレヴリ、ブリンカー装着&直前気配が良いシンボリグラン。

◎カノヤザクラ
○クーヴェルチュール
▲アポロドルチェ
△ステキシンスケクン
☆レヴリ、シンボリグラン


■馬券構築

 カノヤザクラ1頭軸の3連複流し。

[3連複] カノヤザクラ−クーヴェルチュール−アポロドルチェ 10%
[3連複] カノヤザクラ−クーヴェルチュール−ステキシンスケクン 10%
[3連複] カノヤザクラ−クーヴェルチュール−レヴリ 10%
[3連複] カノヤザクラ−クーヴェルチュール−シンボリグラン 10%
[3連複] カノヤザクラ−アポロドルチェ−ステキシンスケクン 10%
[3連複] カノヤザクラ−アポロドルチェ−レヴリ 10%
[3連複] カノヤザクラ−アポロドルチェ−シンボリグラン 10%
[3連複] カノヤザクラ−ステキシンスケクン−レヴリ 10%
[3連複] カノヤザクラ−ステキシンスケクン−シンボリグラン 10%
[3連複] カノヤザクラ−レヴリ−シンボリグラン 10%


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