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第57回ラジオNIKKEI賞(JpnIII) 2008年7月6日(Sun) 福島芝1,800M 3歳オープン ハンデ (混)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ☆ | 2 | 4 | レオマイスター | 牡3 | 53.0kg | 内田博幸 | 1.46.8 | − | 482kg(+2) | 8 |
2 | 6 | 11 | ノットアローン | 牡3 | 57.0kg | 蛯名正義 | 1.46.8 | クビ | 464kg(-4) | 6 | |
3 | ○ | 8 | 16 | ダイバーシティ | 牡3 | 53.0kg | 横山典弘 | 1.46.8 | アタマ | 450kg(-6) | 1 |
4 | ◎ | 4 | 7 | スマートギア | 牡3 | 53.0kg | 津村明秀 | 1.46.9 | 1/2 | 448kg(+2) | 2 |
5 | 8 | 15 | ハンターキリシマ | 牡3 | 52.0kg | 野元昭嘉 | 1.47.0 | 3/4 | 418kg(0) | 14 |
■各種レース指標 (天候:雨、馬場:良) |
ハロンタイム 12.6 - 10.8 - 11.7 - 12.6 - 12.2 - 11.7 - 11.6 - 11.4 - 12.2 上がり 4F 46.9 - 3F 35.2 1コーナー 8,10,11,12(13,14)16,9,5,4,15(1,3)6(2,7) 2コーナー 8(10,11)16(13,12)(9,14)(5,4)(1,15)(3,6)2,7 3コーナー (8,10,*11)(12,14,4)(16,13)5,9(1,15)(3,6)-(2,7) 4コーナー (10,*11)(12,14,4)(8,16)5(9,13,1)(15,6)3(2,7) |
■レース回顧 4コーナーで勝負あり・捲り上げの巨匠レオマイスター! |
■レース解説 スマートギアが出遅れて最後方からの競馬。ルールプロスパーとサブジェクトが前に出る。ノットアローン、プロヴィナージュも差がなく続く。ダイバーシティは好位の内につける。キングオブカルトは中団待機、レオマイスターがその外を進む。タケショウオージは後方3番手、スマートギアはアロマキャンドルと並んで最後方。3コーナー手前でサブジェクトとノットアローンがルールプロスパーを交わしていく。キングオブカルトも直後まで追い上げ、レオマイスターが大外を回って一気に進出。直線に向いたところでノットアローンが敢然と先頭。内からキングオブカルトとダイバーシティ、外からレオマイスターが接近。前で粘るノットアローンに外からレオマイスターが捉えて交わす。 ■レース回顧 ハズレ。優れた加速を持っていてもスタートでエンストしちゃダメ。折角レオマイ☆来たのに。orz GIであれJpnIIIであれ、どんなレースでもスタートは一番緊張する。何が先手を奪うのか、自分の狙った馬はどこから攻めるのか。とにかくベストを尽くして貰いたい。今回もそのような気持ちでスタートを見守った。しかしそんな私の気持ちを裏切るかのように、その馬は出遅れた。悲しいというか、笑った。軽い出遅れならまだしも、2馬身程の致命的なロス。一生懸命予想したのに…。氏のう。 ルールプロスパーのハナ主張にサブジェクトが絡みかけて早くも乱戦ムード。ノットアローンもすぐ側についてきた。ダイバーシティは1コーナーまでに内に切れ込んでラチ沿いを確保。キングオブカルトは前の競り合いを見て中団待機。これはどうなんだ?中舘騎手にしては消極的。レオマイスターはこの側を追走。この時は気にならなかった。タケショウオージは後方待機。相変わらず不器用だ。 1,000M通過59秒9の平均ペースながら、例の如く勝負どころは早くもやってきた。3コーナーに差し掛かる辺りでハンデ頭のサブジェクトとノットアローンが先頭を行くルールプロスパーを潰しに行った。プレッシャーを受けたルールプロスパーは程なく後退。これと入れ替わる形で外から2頭が一気に上がってきた。キングオブカルトとレオマイスター。特にレオマイスターが4コーナーで俄然加速。おおっ。 馬場の内は砂埃が上がって走り辛い状態。先頭を奪い切ったノットアローンも馬場の中央より外を通っていた。そのままフラフラしながらも先頭を死守。序盤から積極的な位置取りを敷いたダイバーシティも内から伸びそうでなかなか伸びない。レオマイスターはノットアローンが内に切れ込んで一杯になったところを綺麗に差してきた。 レオマイスターは出遅れるどころか好スタート。これにより自分の好きなポジションに入ることが出来た。選択したのは中団の外。捲り上げに最も適した位置取り。案の定早仕掛けが起こって、満を持しての進出が上手い具合に嵌った。福島は距離こそ違えど新馬勝ちした舞台。その1年後に同じ福島で重賞勝ちを成し得た。福島巧者というオチか? ノットアローンはルールプロスパーに引っ張らせるだけ引っ張らせておいて、3コーナーで自ら潰しに行った。これは力がないと出来ない芸当。サブジェクトというおまけもついてきたがこれは直線で振り切った(サブジェクトがタレただけか)。このレースがハンデ戦でなければノットアローンが押し切っていたのかもしれない。軽ハンデ優勢傾向に風穴を開けただけでも大したもの。 ダイバーシティは馬場の内を通ったのが少なからず影響した感じ。横山典弘騎手は距離ロスを考えて上手く乗った。しかし馬場の悪化が想像以上に早かった。今回はこれがベストの騎乗だったと思うし、この3着は褒めておいて良いだろう。4着以下は外差しに賭けた馬が続々と入線。スマートギア、ハンターキリシマ、タケショウオージ。キングオブカルト(5着)はレオマイスターより内を通った分伸び損ねた。 スマートギアは冒頭の出遅れが全て。あれで最後方待機を余儀なくされ、4コーナーから直線に向くところでも大外をぶん回すしかなかった。「カッツミーアゲイン、カッツミーアゲイン」という私の心の叫びも空しく、4着まで追い上げるのが精一杯。使った脚は上がり最速。でも出遅れて差し届かずで出した上がりは意味が無い。タラレバは言いたくないが、出遅れていなかったら…。 スマートギアほど酷くなかったとはいえ、タケショウオージも大外を回しての追い上げで詰め切れず。前走で相手にしなかったレオマイスターに追いつけなかったのはコース相性の差が出たからだろう。東京は息の長い脚、福島は早め進出でもバテない脚が重宝する。もうちょっと戦法に幅が出ないと先々苦労しそうだ。 |