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第57回ラジオNIKKEI賞(JpnIII) 2008年7月6日(Sun) 福島芝1,800M 3歳オープン ハンデ (混)(特指) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | モンテクリスエス | 差 | 97 | 前走終いでバタバタ。使い詰めで余力が心配。 | |
2 | アロマキャンドル | 追 | 93 | 前々走差し切りもスロー。ここ緩い流れ見込薄。 | ||
2 | 3 | ウイントリガー | 差 | 85 | 前走はダートで度外視可も成長見られず不満。 | |
4 | レオマイスター | 差 | 98 | スタート下手でいつも後手。展開嵌れば一発も。 | ☆ | |
3 | 5 | スイートカルタゴ | 差 | 88 | 前走は外伸び馬場がアシスト。軽量でも苦しい。 | |
6 | タケショウオージ | 差 | 93 | 前走息の長い脚で差し切る。新馬勝ちは福島。 | △ | |
4 | 7 | スマートギア | 追 | 87 | 前走直線外に持ち出して凄い脚。決め手魅力。 | ◎ |
8 | ルールプロスパー | 逃 | 92 | ハナ奪って堅実も重賞で押し切るまでは疑問。 | ||
5 | 9 | アポロラムセス | 追 | 93 | 芝はともかく距離経験不足。差し込んでどこまで。 | |
10 | サブジェクト | 先 | 99 | 今年に入って完全に低迷。斤量背負うだけ辛い。 | ||
6 | 11 | ノットアローン | 先 | 101 | 好走は専ら単騎逃げ。力上位も戦法的に不安。 | |
12 | プロヴィナージュ | 先 | 92 | 前走躓いて後方からの競馬。今回は芝が問題。 | ||
7 | 13 | タマモスクワート | 差 | 94 | 昇級後がいかにも平凡。差しに回って尚苦しい。 | |
14 | キングオブカルト | 先 | 87 | 前の2頭を割って突き抜ける。競り合いに強そう。 | ▲ | |
8 | 15 | ハンターキリシマ | 差 | 87 | 力を要す馬場向きそうだが基本的に後ろ過ぎ。 | |
16 | ダイバーシティ | 追 | 87 | 前走も直線だけの競馬。消耗戦の適性未知数。 | ○ |
■レース展望 早仕掛けと差し有利の相関関係・優れた加速で直線一気スマートギア | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 阪神開催が終わるといよいよ夏競馬本番。函館、福島、小倉、新潟、札幌。いわゆるローカル競馬。夏の間は競馬を休もうなんて考えているそこのアナタ。勿体無い。面白いよ、ローカル競馬。面白いところその1、知らん馬(=上がり馬)が成長する過程が面白い。これはありがち。その2、ローカルコースの特徴を踏まえて予想するのが面白い。何これ、意味分からん。 ローカルコースの特徴って何ぞや?函館と札幌。洋芝と短い直線で東西入り乱れての対抗戦。小倉。連続開催で最終週近くは外差し天国。新潟。日本一のストレートとコーナー2つの外回り2,000M。そして福島。小回りなのに差しが利く。他にもいろいろあるけどここでは割愛。競馬というものは知識をつければつけるほどドツボに入って当たらなくなる。不思議だね。
過去10年のうち福島で行われた9回は逃げた馬が3着止まり。逃げ・先行5連対(3勝)<差し・追込13連対(6勝)の比較からしても控えに回った馬が強さを発揮している。この点については3年前のラジオたんぱ賞の回顧で『小回りコースでは画一的に「先行有利」が唱えられがちだが、福島(特に芝1,800M)は差し込みが利きやすい傾向にある』と触れた。
ラップ構成を見渡すと、残り4ハロン目でペースが上がり始めているのが何となく分かる。これはスタートから1,000M地点、3コーナーを通過する辺り。他のレースに比べて仕掛けが早くなるのが福島芝1,800M、ひいてはラジオNIKKEI賞の特徴でもある。差し馬が総じて好調なのは、前の馬が早仕掛けでタレたところを突いているだけに過ぎないが、好走確率が高いなら黙って買えばいいだけの話。 今回は見たところそれほど前が忙しくなさそうなのだが、いずれにしても例年仕掛け早になるレースなので前に行く馬は割引。そして傾向分析でヨイショすべきなのが「芝1,700M以上で勝った直後の馬」。該当馬は過去10年で延べ32頭が出走して【6・7・2・17】(40.6%)。スマートギア、キングオブカルト、ダイバーシティは貝、界、買い(ドツボに嵌っている実例、見当違いでハズしたら笑ってやってね)。 これら3頭の中ではスマートギアがイチ押し。前走は内を突きかけながら程無く断念、外に切り替えした途端に「スマートギア」(優れた加速)で差し切り。勝ち時計1分47秒4はこの後に行われた白百合S(3歳オープン)の勝ち時計1分48秒2をコンマ8秒上回った(但し前者は良、後者は稍重)。今回鞍上の津村騎手は一昨年のラジオたんぱ賞をタマモサポートで制しており、仕掛けどころも熟知している、はず。 ダイバーシティは初戦、2戦目といずれも1,000M通過61秒台で、前走は直線だけの競馬。早仕掛けに対する適性は上がりを要するレースで計られるものだけに、この2戦だけでは評価不能(前出のスマートギアの前走はテン3ハロン34秒8−上がり3ハロン36秒1。ダイバーシティの前走は36秒2−34秒6)。但し「経験が無い=適性が無い」とは言い切れないので抑え。1番人気で軸にする馬ではないことは確か。 キングオブカルトは前に行く馬で、かつ前走が上がりだけの競馬だったので割引。早仕掛けに巻き込まれた後も二の脚を繰り出せるかどうか。ローカル大王・中舘騎手の手腕に託したい。穴はテン3ハロン34秒2−上がり3ハロン36秒7のひいらぎ賞で後方一気を決めたレオマイスター。34秒5−37秒3のニュージーランドトロフィーでもコンマ2秒差の5着。前がタレる展開で一発あるならコイツ。 一昨年にハンデ戦となってからの連対馬4頭はいずれも54kg以下。55kg以上を背負った牡馬は延べ6頭が全滅。この中には1番人気に支持された'06年4着トウショウシロッコ(56kg)、'07年7着クランエンブレム(56kg)を含んでいる。芝1,600M以下を勝った直後の馬が延べ11頭で【0・0・0・11】となることからしてもタケショウオージは危険な人気馬。但し同コースの勝ち鞍があるのは同馬だけなので抑え。 ◎スマートギア ○ダイバーシティ ▲キングオブカルト △タケショウオージ ☆レオマイスター ■馬券構築 スマートギア1頭軸の馬連・3連複流し。 [馬連] スマートギア−ダイバーシティ 10% [馬連] スマートギア−キングオブカルト 10% [馬連] スマートギア−タケショウオージ 10% [馬連] スマートギア−レオマイスター 10% [3連複] スマートギア−ダイバーシティ−キングオブカルト 10% [3連複] スマートギア−ダイバーシティ−タケショウオージ 10% [3連複] スマートギア−ダイバーシティ−レオマイスター 10% [3連複] スマートギア−キングオブカルト−タケショウオージ 10% [3連複] スマートギア−キングオブカルト−レオマイスター 10% [3連複] スマートギア−タケショウオージ−レオマイスター 10% |