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第25回東海テレビ杯東海S(GII)
2008年5月25日(Sun) 中京ダート2,300M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 3 ヤマトマリオン 牝5 55.0kg 小林徹弥 2.24.0 462kg(0) 13
2   6 12 ラッキーブレイク 牡7 57.0kg 赤木高太郎 2.24.1 1/2 484kg(+8) 16
3 3 5 フィフティーワナー セ6 57.0kg 岩田康誠 2.24.1 アタマ 490kg(-2) 2
4 6 11 ワンダースピード 牡6 57.0kg 角田晃一 2.24.1 アタマ 470kg(-2) 1
5   2 4 マルブツリード 牡5 57.0kg 長谷川浩大 2.24.2 1/2 504kg(+6) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:重)
ハロンタイム 7.3 - 11.2 - 12.5 - 13.0 - 13.2 - 13.0 - 13.3 - 11.9 - 11.9 - 12.2 - 12.0 - 12.5
上がり 4F 48.6 - 3F 36.7
1コーナー 10,12(4,16)(5,11)3(7,9,15)8(6,14,13)2,1
2コーナー 10,12(4,16)(3,5,11)(7,9,15)8(14,13)(6,2)1
3コーナー(2周目) (10,*12)(4,16)11(3,5)(14,9)(8,7,13,15)2,6,1
4コーナー(2周目) (10,*12)4,16(3,11)5,14(8,7)(13,9)2,15(6,1)

■レース回顧 稽古で示した激変の予兆・絶好調をレースで実演ヤマトマリオン!
■レース解説

 アルドラゴンがハナを奪う。ラッキーブレイクが2番手につける。フィフティーワナーは抑えて5〜6番手、ワンダースピードはその外を追走。ロングプライドは馬群の中、サンライズバッカスとメイショウトウコンは並んで最後方待機。前2頭が1馬身のリード、中団以降は一団で3コーナーをカーブ。ワンダースピードが外から捲り上げていく。メイショウトウコン、サンライズバッカスも後方から外へ持ち出す。ラッキーブレイクが先頭に立って直線に向く。直後からマルブツリードとヤマトマリオンが追い上げに入る。ラッキーブレイクが粘るところへヤマトマリオンが接近、ゴール前でスッと交わす。


■レース回顧

 ハズレ。やまとまりおん?らっきーぶれいく?えーっと、意味が分からないのですが?(・∀・;)

 年に一回ぐらいは「こんなモン予想できるかボケ!」というレースがあるのだが、今回はまさにそれ。「桜花賞のほうがもっと酷かったやん」という意見もあるだろうが、あれはレジネッタの評価が不当に低かっただけのこと(勿論エフティマイアは買えない)。ヤマトマリオン、ラッキーブレイクなんてどーやって買えと?まずはここから考えてみたい。

 実はヤマトマリオンは21日の栗東Bコースで一番時計を出していた。それもダントツの一番時計。6ハロン75秒5(−1ハロン11秒8)を全くの馬なりでマーク。2番目がウイニングザバロンの78秒5、一杯に追われたロングプライドが80秒2。翌日の一番時計もボードスウィーパーの77秒7ということからしても、ヤマトマリオンが出した時計が尋常でないことが分かる。要するに物凄く調子が良かったということらしい。

 次にラッキーブレイク。コイツはマーチSとその前日に組まれている日経賞にW登録した上で日経賞を使うという謎行動を採る馬として私の脳裏にあった。日経賞は勿論ボロ負け。何がしたかったんだろう?いや待てよ、これって芝カマシ(ダート主戦の馬が玉砕覚悟で芝を使って刺激を与えるショック療法)じゃないのか?下級条件では穴狙いの妙手だけど…。まあ、無視♪…って、前行くのかよ!

 アルドラゴンの逃げは緩く、中団以降は一団。トーセンアーチャーはいきなり掛かっていた。アチャー。フィフティーワナーは抑えて馬群の中、ワンダースピードはその外。何でこんなに慎重なの?重い印を打った白い帽子2頭は最後方に構えていた。うーむ。この位置だと追い上げる時に確実に外に振られるぞ。大丈夫か?

 向こう正面に入ってもまだ緩い。中団以降が固まり始める。白い帽子2頭はまだ最後方。ワンダースピードも何だか手応えが怪しい。ラッキーブレイクが前で楽な手応えを有しているにも関わらず、だ。フィフティーワナーはこの期に及んでまだ動かない。そして大外最後方から白い帽子2頭がようやくやって来た。きっちり大外を回しながら。あーあ。氏んじゃえ、俺。ダートで追い込み馬を軸にするな!

 赤木騎手の鞭に応えて先頭を驀進するラッキーブレイク。単勝オッズ138.7倍。16頭立ての最低人気。最も期待されていなかった伏兵が今まさに押し切ろうとしていた。ワンダースピードはもたついている。白い帽子はもはや視界に入らない。誰か、誰かラッキーブレイクを止めてッ!「……ヤマトマリオンだゴールイン!」。ゴール前で一瞬息を呑んだ檜川アナウンサー(ラジオNIKKEI)の実況が何故か笑えた。

 ワンダースピードは終始外を回らされてお釣りが無くなった感じ。自身より上位に入った3頭はいずれも内を立ち回っていて、少なからず通ったコースの差が出た。それでも3コーナー過ぎで手が動き始めたのは意外だった。フィフティーワナーは直線に向くまで脚を溜めて内から抜けてきた。このペースならもっと積極的に行って良かったと思うが…。白い帽子2頭は緩い流れに身を任せて自滅。ノーコメント。


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