HOME > 重賞回顧 > 第69回優駿牝馬

第69回優駿牝馬(JpnI)
2008年5月25日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 15 トールポピー 牝3 55.0kg 池添謙一 2.28.8 462kg(+2) 4
2   3 6 エフティマイア 牝3 55.0kg 蛯名正義 2.28.8 アタマ 432kg(+12) 13
3 5 10 レジネッタ 牝3 55.0kg 小牧太 2.29.0 1 1/2 440kg(+8) 5
4 4 7 ブラックエンブレム 牝3 55.0kg 松岡正海 2.29.1 クビ 444kg(-16) 6
5   8 17 オディール 牝3 55.0kg 安藤勝己 2.29.2 1/2 440kg(-2) 11
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.5 - 10.6 - 12.8 - 12.8 - 12.7 - 12.9 - 13.0 - 12.9 - 12.9 - 11.3 - 11.8 - 12.6
上がり 4F 48.6 - 3F 35.7
1コーナー 16,7,14,2-4,5(12,6)(15,17)(9,10,18)(3,13)-8-11-1
2コーナー 16(7,14)-2(12,4)(15,6,5)-17(9,10,18)-(3,13)8-11-1
3コーナー (*16,14)(7,2,4)(12,6)(15,5)10(17,18)(9,3,13)-8-11-1
4コーナー (*16,14)(7,4)(2,6)15(12,5)(10,18)(17,13)(8,9,3)(11,1)

■レース回顧 父と同じ府中を制し勝利の咆哮・2歳女王復活トールポピー!
■レース解説

 エアパスカルがブラックエンブレムを制してハナに立つ。カレイジャスミン、ハートオブクィーンも前に行く。レッドアゲートとソーマジックが並んで5番手、直後にエフティマイアとトールポピーらがつける。レジネッタはリトルアマポーラと並んで中団を追走。3コーナーを過ぎてレッドアゲート、エフティマイアが徐々に動き始める。エアパスカル先頭、直後一団で直線に向く。カレイジャスミン、ブラックエンブレムが馬場の中央で競り合う。トールポピーがその内を突いて進出。外からはエフティマイアが追い上げていく。内から抜けたトールポピーに外からエフティマイアが併せに行くも、トールポピーが僅かに振り切ってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。桜花賞1番人気と1・2着馬で当たり?なーんだ、簡単じゃん。勿論外したよ。ヽ(´ー`)ノ

 エアパスカルはこの距離でも遠慮なくハナを奪いに行った。ブラックエンブレム、カレイジャスミンがすかさずマークに入って先頭集団を形成。人気どころではレッドアゲート、ソーマジックがこれらを前に見る位置を確保。いいねぇ。トールポピーはこの後ろ。エフティマイアもいた。レジネッタは中団、リトルアマポーラと同じ位置。まあまあだね。

 1,000M通過61秒4、向こう正面ではアクション無し。随分ゆったりした流れ。3コーナーを過ぎてまずレッドアゲートが動き出した。前走のように前が止まらないとみたのか?ちょっと早い追い出し。エフティマイアもこれを見て進出。ソーマジックは相対的に後ろに下がっていった。あれ?もうガス欠?一団から突き放す脚なんて無いぞ?

 今週から仮柵を設けたCコースを使用しているにも関わらず、直線で外に持ち出す馬が多かった。横一杯に広がった競り合いで、馬場の内が開き気味。ソーマジックの姿はそこにあった。しかしすぐ前でエアパスカルにウロチョロされて前に行けない。思い切って外に切り替えたところで脚色が無くなった。と、そこへ2頭の馬が外から切れ込んできた。レジネッタと、トールポピー。

 「馬群を縫う進出」とは、今回のトールポピーの追い上げを指すのだろう。すぐ前にカレイジャスミンとブラックエンブレム、真横にハートオブクィーン。この間を内側へすり抜けて、レジネッタが確保しかけた目前の進路を掠め取っていった。勢いがあったからこそ良かったものの、一歩間違えば進路妨害を採られても仕方のない強引な進出。案の定15分程の長い審議。降着こそ無かったが、池添謙一騎手には「継続的かつ修正動作の無い危険な騎乗」を理由に開催2日間の騎乗停止処分が下った。

 エフティマイアはこの中間手抜かり無く追って大幅プラス体重。馬体重発表を見てやられた、と思った。先に抜けたレッドアゲートを外から力で交わし、追う毎にグイグイ伸びた。良く分からないが、寒い時期は走らない夏馬ということらしい。それにしても今年に入ってからのフジキセキ産駒はよく走るなぁ。どーなってんの?

 レジネッタは直線で内に進路を確保しながら、外からやって来たトールポピーに押される不利を受けた。進入が同時だったので後ろに下がるようなことは無かったのだが、これで気後れしたのは否めない。ラストでジリジリと離されていったのは距離適性の差か。3着は確保して、桜花賞馬としての意地は見せた。上がり3ハロンはオディール(5着)と並んで最速(35秒2)だった。

 オディールとソーマジックもトールポピーの切れ込みの被害馬。特にオディールはトールポピーに押されたレジネッタと内を走っていたソーマジックに挟まれて進路を失っていた。ソーマジックは既に手応えを失っていたのだが、オディールはそこから巻き返していたので惜しまれる不利。意外にも手応えを残していた。レッドアゲートは早め進出で脚が上がった感。勝負に行ったのは評価したい。

 ブラックエンブレムは追っている最中に何度か前のめりになっていた。ラストも踏ん張りきれずという内容で、距離短縮の良馬場で見直したい。リトルアマポーラは中団付近につけて無難に外を回したものの、前から離され過ぎていて届かず。内容は桜花賞と代わり映えなし。コーシローというお荷物を下ろさないと先々苦労しそうだ。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.