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第69回優駿牝馬(JpnI) 2008年5月25日(Sun) 東京芝2,400M 3歳オープン 定量 (牝)(指定) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | シャランジュ | 追 | 70 | 前が止まって初めて出番。自らは何も出来ない。 | |
2 | ハートオブクィーン | 差 | 78 | 前走内一杯を通って僅差。重馬場OKも距離課題。 | ||
2 | 3 | アロマキャンドル | 追 | 74 | 東京替わりで一気差し。使い詰めで余力次第。 | |
4 | レッドアゲート | 先 | 78 | 自在性発揮の前走好感。馬場悪化でも有力視。 | ○ | |
3 | 5 | ムードインディゴ | 差 | 72 | 前走スローの凡レース。相手も今回のほうが上。 | |
6 | エフティマイア | 差 | 79 | 前走まさかの2着。馬体削っての激走で反動懸念。 | ||
4 | 7 | ブラックエンブレム | 逃 | 73 | 前走出遅れた時点で終了。ここは好位差し期待。 | ☆ |
8 | マイネレーツェル | 差 | 77 | 瞬発力は折り紙付きだが小柄で非力は否めない。 | ||
5 | 9 | ライムキャンディ | 差 | 73 | 前走久々でも負け過ぎ。短期間で立て直し疑問。 | |
10 | レジネッタ | 差 | 80 | 前走外差しが完璧に嵌る。元々差し込みは得意。 | ▲ | |
6 | 11 | ジョイフルスマイル | 追 | 68 | 既に勝負付け済んだ感。未知の距離で逆転困難。 | |
12 | ソーマジック | 差 | 79 | ジリだが確実に伸びる。距離延長は望むところ。 | ◎ | |
7 | 13 | スペルバインド | 差 | 72 | 東京で差す脚有効。重馬場こなせれるかどうか。 | |
14 | カレイジャスミン | 逃 | 76 | 開幕週に楽逃げなら粘れて当然。今回甘くない。 | ||
15 | トールポピー | 差 | 76 | キレより持続力身上。直線長い東京で多少マシ。 | ||
8 | 16 | エアパスカル | 先 | 75 | テンは速いが粘りが足りない。距離延長は辛い。 | |
17 | オディール | 追 | 74 | 前走中団から伸びず。マイルでも長いようでは。 | ||
18 | リトルアマポーラ | 追 | 78 | 前走後方から外回して届かず。差脚評価するが。 | △ |
■レース展望 道悪競馬で渋太さ重視・広いコースを使って伸びるソーマジック |
■予想構築 過去10年で桜花賞組が15連対、桜花賞組以外のワンツーは'01年のみ。距離が1.5倍になって関連が薄そうに見えるのだが、実は最有力のローテーション。忘れな草賞やフローラSからも400Mの距離延長になるのだから、前走距離を以ってして関連性があるかどうかを探るのはナンセンス。言ってみれば距離については全ての馬が未知数なのだから、走ってみないことには分からないというのが本音。 桜花賞があんなことになった以上、ここもまともに決まらん可能性大。なんて言い切ってしまうと元も子もないのだが、今回も核となる主役がいない。桜花賞馬レジネッタは主役足りえないのか?外枠引いて外差し一気って予想したら本当に来ちゃったのが逆に嵌っただけの感じがする。でも人気がそれほどないのだから買ってもいいよな。 リトルアマポーラは桜花賞で中枠を引いたにも関わらずスタートで後手を踏み、4コーナーで大外を回して終了。で、今回は大外枠。そもそもコーシローを乗せて1番人気(土曜前売り終了時点)に応えて勝つだけの馬かと言われれば首を傾げざるを得ない。買える根拠は過去10年で3連対しているクイーンCの勝ち馬であることともう一つ、重馬場で差し切り勝ちがあることか。 ソーマジックは切れる脚は無いが確実に伸びてくる。前走は直線でゴチャついたところで捌き切れなかった。あのモタつきは広いコースに替わって解消できそう。追い切りは一週前ポリトラックでビッシリ、今週は坂路で上がり重点、ラスト1ハロン11秒8。デビュー当時はダートを使って桜花賞3着というのは'00年1着シルクプリマドンナと同じだ。父ロベルト系に母父ノーザンダンサーという血統背景も同じ。しかもあの年は馬場が渋っていたような。…ひょっとしてコイツか? エフティマイアは菜の花賞で−2kg、クイーンCで−8kg、桜花賞で−10kg。この中間も手控えなく、直前は強めに追われた。稽古内容はえらく強気だが、肝心の馬が付いてこれるかどうか。ハートオブクィーンは完璧に乗られた桜花賞が天井。内枠先行でもこの距離で同じことをすると間違いなく馬群に沈む。 チューリップ賞組は桜花賞で見せ場が無かった。エアパスカルは直前に強く追ってやる気満々だが、テンの速さがウリの同馬にとって2,400Mは長いだけに過ぎない。オディールも2週続けて強めの追い切り消化で巻き返しに余念がない。距離は折り合い次第でどうにでもなりそうだが、ファンタジーS(1着)やチューリップ賞(3着)のように末脚頼りのキレ馬なので馬場悪化は懸念材料。 トールポピーは桜花賞で初めて連対を外し、ここは本気になってくるかと思ったが、中間の稽古は軽いまま。輸送が控えているから直前は軽めに留めるという理屈は分かる。しかし一週前も軽いのは何で?エアパスカルやオディールのやる気と比べると覇気の無さが気になる。危険な人気馬の可能性大。 ブラックエンブレムは前走ただでさえ外枠でキツかったのに出遅れて終了。そもそも直前のあの調教で来るはずもなく、公然と捨てレースをやったのではないかと勘ぐってしまう。今回は二週前に坂路で好時計、一週前にポリトラックで併せ馬、今週は3日も坂路に入れて時計を出している。葉牡丹賞では差す競馬でマイネルチャールズにクビ差まで迫ったことのある馬。穴はこれ。 マイネレーツェルはレジネッタに対してはエルフィンSでハナ差負け、フィリーズレビューでハナ+アタマ差勝ち。桜花賞はコンマ3秒負け。この中間は坂路とプール併用で馬体維持を重点的に行われた様子。力関係はほぼ互角だが、小柄な馬体を維持するのに苦心しているようでは辛いだろう。 他路線組ではやはりレッドアゲート。前走はスローだったとはいえ、スッと好位に取り付く自在性を披露。それでいて末脚も切れるのだから言うことなし。今回と同じコースを経験しているのも同馬のみ。中3週で追い切りは軽めだが時計は出ているので心配は要らないだろう。 上記をまとめる。軸は臨戦過程・血統背景が'01年の勝ち馬シルクプリマドンナと妙に被るソーマジック。相手は距離経験と自在性が魅力のレッドアゲート、外差しで桜花賞を制したレジネッタ、重馬場で差し切り勝ちがあるクイーンC勝ち馬リトルアマポーラ、今回は俄然やる気のブラックエンブレム。 ◎ソーマジック ○レッドアゲート ▲レジネッタ △リトルアマポーラ ☆ブラックエンブレム ■参考レース (レース名をクリックすると別窓でレース回顧を開きます)
■馬券構築 ソーマジック1頭軸の3連複流し。 [3連複] ソーマジック−レッドアゲート−レジネッタ 30% [3連複] ソーマジック−レッドアゲート−リトルアマポーラ 20% [3連複] ソーマジック−レッドアゲート−ブラックエンブレム 20% [3連複] ソーマジック−レジネッタ−リトルアマポーラ 10% [3連複] ソーマジック−レジネッタ−ブラックエンブレム 10% [3連複] ソーマジック−リトルアマポーラ−ブラックエンブレム 10% |