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第3回ヴィクトリアマイル(JpnI)
2008年5月18日(Sun) 東京芝1,600M 4歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 6 エイジアンウインズ 牝4 55.0kg 藤田伸二 1.33.7 486kg(+2) 5
2 5 9 ウオッカ 牝4 55.0kg 武豊 1.33.8 3/4 478kg(計不) 1
3 1 2 ブルーメンブラット 牝5 55.0kg 後藤浩輝 1.33.8 ハナ 466kg(-2) 4
4   6 12 ヤマニンメルベイユ 牝6 55.0kg 柴山雄一 1.34.4 3 1/2 474kg(+6) 13
5 7 13 ニシノマナムスメ 牝4 55.0kg 吉田隼人 1.34.4 ハナ 456kg(+10) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.3 - 12.0 - 12.2 - 12.1 - 11.2 - 11.0 - 11.5
上がり 4F 45.8 - 3F 33.7
3コーナー 5,12,13(4,18)6(2,3,17)(9,15)(7,8,14)(1,10)(11,16)
4コーナー (*5,12)13(2,4,18)(6,17)(3,9)(7,15)(1,8)(11,14,10)-16

■レース回顧 府中に吹いた革新の風・機転利かせて頂点奪取エイジアンウインズ!
■レース解説

 トウカイオスカーが出遅れ。ピンクカメオがヤマニンメルベイユを制してハナに立つ。ジョリーダンスも早めに前に行く。ニシノマナムスメ、レインダンスが直後につける。エイジアンウインズはこの後ろに入る。ウオッカは馬群の中を追走。ピンクカメオが僅かに先頭、ヤマニンメルベイユ以下が固まって直線に向く。ヤマニンメルベイユとピンクカメオの間からブルーメンブラット、馬場の中央からエイジアンウインズ、外からウオッカが追い上げる。ブルーメンブラットが抜け出して一旦先頭に立つも、外からエイジアンウインズが交わし、外ウオッカの追撃を振り切ってゴール。


■レース回顧

 ○−◎−▲で3連複(30%)的中。勝つための努力をした馬が勝ったってレースでした。(・_・)

 まずは注目の先行争い。ヤマニンメルベイユがいつも通り前に出てくる。この後誰もけしかけて来なければ単騎確定だったが、内からピンクカメオが仕掛けて阻止。先週のゴスホークケン然り、内田騎手は積極的だけど後のことは何も考えていないような。まあそういうところは好きだ。ジョリーダンスの先行策はちょっとやっちゃったな感が漂う。ニシノマナムスメは好位の外でスタンバイ。無難だ。

 エイジアンウインズは何が何でも前という感じではなく、むしろ藤田騎手が気負う馬をなだめて後ろに下げていった。外から来た馬に蓋をされた上での待機。直線一気に賭けるつもりなのか?まあ黙ってみておこう。さて、ウオッカはどこだ。…うーむ、全く身動き取れないところに押し遣られてるぞ。物凄ーく嫌な予感がするのだが、気のせいかな?

 1,000M通過60秒フラット。何の変哲も無い棒読みラップ。直線に向いてほぼ一団、ごくありふれた瞬発力勝負。ヤマニンメルベイユが直線半ばまで頑張っていた辺り、やはり前有利だったのだろう。まずは好位の内で脚を溜めていたブルーメンブラットが抜け出す。ウオッカはまだ後ろ。ウオッカはまだかとみていると、先に前で赤い帽子が一気に伸びた。ウオッカはまたもや届かなかった。

 エイジアンウインズは行きっぷりが良いのを見越した藤田騎手が最初に自制させたのが良かった。直線は狭いところを割っての進出で迫力満点。心斎橋Sは下手に控えても差し切り勝ち、阪神牝馬Sは自ら先手を奪って逃げ切り勝ち。とにかく乗り役に従順な馬で、それでいてきちんと結果を出してくる。芝ではこれで3連勝、6戦連続連対。ややピッチ気味の走法で、距離はこの位までだろう。

 ウオッカは海外帰りで前走との馬体重が比較出来なかったのだが、前々走(京都記念)時と比較して16kg減っていた。阪神ジュベナイルフィリーズとダービーが共に482kgでの出走で、絞ったとみれなくもないが、中間が手控え気味だったのは今となっては馬体重調整だった感が強い。直線で外に持ち出す際の僅かなロス、体重減から来る推進力不足。勝てるだろうではダメ。勝つための努力をしろ。騎手だけではなくてスタッフにも、そしてこの相手なら勝てるだろうと予想した自分にも自覚を促したい。

 ブルーメンブラットは4コーナーで逃げ馬の直後に入れて直線出し抜くという経済走法で見せ場十分。ラストで踏ん張り切れずウオッカに差されての3着も、4着以下には3馬身半もつけたのだからこの馬も強い競馬をした。ただ今回は内枠を引いて前に行きやすかったというのもあったかもしれない。次走外枠を引いて大外ぶん回しで4着とかだったら怒るよ。

 ニシノマナムスメは好位付けからヤマニンメルベイユを捉えに行ったものの、頭が高くて推進力が乗らなかった。何だか良く分からない負け方。ヤマニンメルベイユは前で楽が出来れば残る。しかし今回のように上位馬が上がり3ハロン33秒台を使う攻防では敵わない。ジョリーダンスは積極性が裏目に出た。頑張って負けた馬は好きだ。ベッラレイアは公開調教終了。狙いは次以降に違いない。


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