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第13回NHKマイルC(JpnI)
2008年5月11日(Sun) 東京芝1,600M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 9 ディープスカイ 牡3 57.0kg 四位洋文 1.34.2 508kg(0) 1
2   3 5 ブラックシェル 牡3 57.0kg 後藤浩輝 1.34.5 1 3/4 526kg(-4) 3
3   7 14 ダノンゴーゴー 牡3 57.0kg 藤岡佑介 1.34.8 1 3/4 456kg(-2) 14
4   4 7 ドリームシグナル 牡3 57.0kg 吉田隼人 1.35.4 3 1/2 464kg(0) 13
5 7 15 ファリダット 牡3 57.0kg 武豊 1.35.5 1/2 468kg(+2) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.2 - 11.0 - 11.4 - 12.1 - 12.5 - 11.7 - 11.2 - 12.1
上がり 4F 47.5 - 3F 35.0
3コーナー 11,18,6(4,13)-(1,2,3,12)(7,16)5(8,10,15)(9,17)-14
4コーナー 11,18-(6,13)(5,1,4)3(2,12)(8,9,7)(10,16)(14,15)17

■レース回顧 勝利の近道は内に在り・瞬発力でライバル圧倒ディープスカイ!
■レース解説

 ダノンゴーゴーが出遅れ。ゴスホークケンがハナを奪う。レッツゴーキリシマ、エイムアットビップが直後につける。ダンツキッスイも外から前へ上がっていく。サトノプログレス、エーシンフォワードは中団、その後ろにブラックシェルが追走。ファリダットもこの外に続く。ディープスカイは後方3番手で待機。ダノンゴーゴーは差の無い最後方を進む。ゴスホークケン先頭のまま直線に向く。ゴスホークケンが馬場の中央を通って先頭も、内からブラックシェル、更にその内からディープスカイが抜け出してくる。ブラックシェルとディープスカイとの競り合いからディープスカイが抜け出し、差を広げながらゴール。


■レース回顧

 ハズレ。今週は軸が全部勝っても紐がサッパリ。レースも全然盛り上がらんかったなぁ。(-_-)

 ゴスホークケンが押しまくってハナ奪取。えらく強気だなぁ。まあいいや、好きにしてちょ。レッツゴーキリシマ、エイムアットビップが気負い気味にマークに入り、ダンツキッスイも遅ばせながら付いてきた。前は結構忙しそう。サトノプログレスはインを突く構え。ちょっと後ろだが、まあよし。エーシンフォワードとファリダットは外か。4コーナーで振られなきゃいいが…。ディープスカイはちょっと後ろ過ぎ?

 前日から降り続いた雨の影響を意識してか、全ての馬が馬場の3分どころより外を走っていた。まるでそこに見えない柵が置いてあるかのように外へ膨らみながら直線へ。前を行くゴスホークケンですら馬場の中央を通っていた。後方から追い上げに入った馬が馬場のどこを通ったかは推して知るべし。しかし一部の騎手は事前に策を練っていた。

 直線に向いた時点で、殆どの馬はゴスホークケンより外から追い上げていたが、ディープスカイ、ブラックシェル、サダムイダテン、ダノンゴーゴー辺りはゴスホークケンより内を通っていた。ブラックシェルが間もなく抜け出し、続いてディープスカイ、ダノンゴーゴーも脚を伸ばしてきた。外から差してきた馬ではドリームシグナルが離れた4着に押し上げるのが精一杯。馬場のどこを通ったか、それで全てが決した。

 ディープスカイは道中後方でジッと動かず、他の馬が外を回して手薄になった内から手際良く抜けてきた。ブラックシェルとの競り合いは持ち前の瞬発力で一掃。渋った馬場で上がり3ハロン33秒9の脚が使えるのだから大したもの。折り合いも綺麗に付くだけに、ダービーでも十分勝負になりそう。つーか、今年のダービー馬はコイツかも。

 ブラックシェルは今回のメンバーの中で一番内を意識して乗られていた。直線に向くところで早々とゴスホークケンを射程圏内に入れ、相手の失速に合わせてラストスパート。今回はエンジンの掛かりの悪さを微塵にも見せなかった。後から競られた相手がディープスカイだったのが唯一の誤算。ただ早めの競馬が出来ればこの位やれるということが分かっただけでも収穫。ダービーにも出てくるか。

 ダノンゴーゴーも最後方から内を通しての好走。最後方だったからこそ内外の選択権が与えられたと見ることも出来るだけに、今回はさしずめ結果オーライといったところ。しかし前走3番人気の馬が今回14番人気はナメられ過ぎ。かくいう自分も前走で本命印を付けておきながら今回無視。その最たる理由が距離不適。データでそうなってても、人気薄なら買っとけ

 最後まで気になりながら結局無視したドリームシグナルが大外から脚を伸ばして4着。ただ残念ながら今回も真っ直ぐ走っていなかった。時間のある方はJRAのホームページで全周パトロールを見てもらいたい。今まで沢山の馬の走りを見てきたが、体を斜めに向けて走る馬というのはあまり記憶に無い。これは癖なのか、時間が経てば直るものなのか。後者なら化ける余地大だが…。

 ファリダットは今回も浮き足だった走り。その他大勢と共に外を回し、適当に追い上げて5着。距離はこなせるのだろうが、広いコースだと折り合わせるのが難しい。ビリーヴの息子を標榜するなら、黙ってスプリントに機軸を移すべき。とは言っても、適当な番組が無いのだから仕方ないか。函館スプリントS辺りに出てきたら買う。

 サトノプログレスは内差しが出来なかったのだから期待外れ以外の何者でもない。本来なら他馬に先駆けて内に入れるところを、行き場を失ってゴスホークケンの外に振っていた。他と横一線の追い出しでフラついて、ラスト200Mで失速。ヨコテンが下手に乗ったというよりは、ブラックシェルらの手際が良かっただけのこと。競馬というものは往々にして一瞬の判断でレースの行く末が決まってしまう。

 サダムイダテンは3コーナー過ぎから内を通って動き出し、直線も内を突いての追い上げだったが早い段階でガス欠。それでもめげずにもう一度伸びたが形勢を立て直すまでには至らず。なんやねんおっちゃん、ファリダットといい全然アカンやん(責任転嫁)。エーシンフォワードは後方から外へ振った時点でジ・エンド。GIになると話にならない辺り、底力に欠けていると看做せなくもない。


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