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第68回皐月賞(JpnI)
2008年4月20日(Sun) 中山芝2,000M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 6 キャプテントゥーレ 牡3 57.0kg 川田将雅 2.01.7 446kg(-18) 7
2 1 1 タケミカヅチ 牡3 57.0kg 柴田善臣 2.02.1 2 1/2 498kg(-6) 6
3 5 9 マイネルチャールズ 牡3 57.0kg 松岡正海 2.02.1 ハナ 450kg(-2) 1
4   3 5 レインボーペガサス 牡3 57.0kg 安藤勝己 2.02.1 クビ 480kg(-6) 5
5   8 16 レッツゴーキリシマ 牡3 57.0kg 幸英明 2.02.2 クビ 460kg(-2) 15
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 11.5 - 12.5 - 12.6 - 12.6 - 12.8 - 12.3 - 11.2 - 11.5 - 12.5
上がり 4F 47.5 - 3F 35.2
1コーナー 6(16,2)(15,14)(3,4,11)(9,10,13)1(5,8,18)-17,7,12
2コーナー 6,16(15,2)14,4(3,11)(9,13)(1,10)(5,18)8(7,17)-12
3コーナー 6(16,2)(15,4)(14,18)(3,9,13)(1,10,11)8(5,17)(7,12)
4コーナー 6,16,2(15,14)(9,4)(3,1,10,18)13(5,8)(7,17,11,12)

■レース回顧 内枠引いて真っ向勝負・先手必勝キャプテントゥーレ!
■レース解説

 キャプテントゥーレが押してハナを奪う。内からスマイルジャック、外からレッツゴーキリシマも前へ行く。ショウナンアルバは抑えて後方から。マイネルチャールズは中団馬群の真っ只中。直後の内にタケミカヅチ、その外にブラックシェルがつける。ショウナンアルバが3コーナー手前で早くも仕掛けて上がっていく。先頭は依然としてキャプテントゥーレ。スマイルジャックがレッツゴーキリシマに並びかけていく。キャプテントゥーレ先頭のまま直線に向く。スマイルジャックは失速、レッツゴーキリシマが2番手をキープ。内を突いてタケミカヅチ、大外からマイネルチャールズらが迫るもキャプテントゥーレは独走態勢。キャプテントゥーレが後続の追撃を全く問題にせず押し切る。


■レース回顧

 ▲−☆−◎で3連複(10%)的中。マジで行った者勝ちだなぁ。当たったけど白けた。(・_・)

 速い馬が勝つのが皐月賞。いや、違う。前に行ける馬が勝つのが皐月賞。毎年毎年同じような決着ばかり見せられてたらいい加減学習するって。キャプテントゥーレについては弥生賞の回顧で『皐月賞に出てくるなら、内枠を条件に再度狙ってみたい』と書いた。そしたら今回は3枠6番。これはもう買うしかないでしょ、と軽いノリで抑えたらあっさり勝ってしまった。万馬券を当てて白けたのは初めてかも。

 良くも悪くも流れを作ってくるだろうと思われたショウナンアルバが何故か前に出てこない。よく見ると蛯名騎手は中腰で抑えにかかっていた。どうやらアホだったのは馬ではなく騎手だったらしい。前述を繰り返すが、皐月賞は前に行ってナンボ。レッツゴーキリシマを見習え。その点、キャプテントゥーレの川田騎手は分かっていた。スタートから押して先頭を確保。大舞台で賭けに出た。

 キャプテントゥーレは後続に突付かれなかったこともあり、1,000Mを61秒4で通過。これは過去10年でネオユニヴァースが勝った'03年の61秒7に次ぐ緩い流れ。中団以降はほぼ一団。マイネルチャールズはその真っ只中で身動きが取れない状況に置かれていた。馬群の捌きは問題ないとはいえ、この流れでこの位置はかなり厳しい。

 キャプテントゥーレの楽逃げは4コーナーに差し掛かっても継続。3コーナー手前から追い上げに入ったショウナンアルバ、4コーナーでレッツゴーキリシマに並びかけていったスマイルジャックは共に直線で息が続かずタレていった。コイツらには一人相撲という言葉がピッタリ。何で自ら先頭に立とうとしなかったの?スマイルジャックは前走でそれを実感したんじゃなかったの?

 キャプテントゥーレの逃げ切りが早々と確定し、注目は2着争いに移行。レッツゴーキリシマが粘っている。ヤバイ、買ってない。内からタケミカヅチ。弥生賞と同じじゃん。これは買ってる。後はマイネルチャールズ。グイグイと伸びて3着確保。レインボーペガサスの差しが届いていたらまた大荒れになるところだった。

 キャプテントゥーレの勝因は自ら先頭に立ったこと。馬体を極限まで絞って、念願の内枠を引けたんだからこの上ない勝利。ただラスト1ハロンでラップが落ち込んでいるように、距離が延びてどうかという懸念は残った。タケミカヅチは折り合いがついた上に内からスムーズに追い出しての2着。この世代最強の1勝馬。何故かいつも人気が無い。

 マイネルチャールズは他馬に囲まれて仕掛けが遅れていた。松岡騎手は直線で一心不乱に鞭を連打していた。悔しかったんだろうと思う。昨年のサンツェッペリン(15人気2着)は気軽な立場。今年は堂々の1番人気。大舞台で勝ちたいなら、勝ちに行く姿勢を見せろよ。勝ちに行って負けるのなら怒らんよ、少なくとも私は。消化不良で負けるのが一番腹が立つ。このリベンジはダービーで見たい。

 レインボーペガサスは4コーナーから直線に向くところでも内でジッとしていた。そして前が適度に競り合い出したのを確認してから満を持して追い出し開始。上がり3ハロン34秒3はメンバー最速。ダービーに一番繋がる競馬をしたのはこの馬だろう。ただ今年の皐月賞はペースや時計からしてレベルが怪しく、他路線組の動向を観察しないと次が見えてこない。

 レッツゴーキリシマはラストまで見せ場十分。この馬が僅差で上位に残ったことも、このレースが前有利だということを物語っているのではないだろうか。ブラックシェルはスタートを決めて中団で流れに乗れたものの、直線は目立たず6着止まり。スパっと切れる脚がなく、今回も追い上げている途中でレースが終わった感じ。距離は延びて良さそう。


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