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第52回産経大阪杯(GII) 2008年4月6日(Sun) 阪神芝2,000M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ◎ | 7 | 9 | ダイワスカーレット | 牝4 | 56.0kg | 安藤勝己 | 1.58.7 | − | 498kg(+12) | 1 |
2 | 7 | 8 | エイシンデピュティ | 牡6 | 57.0kg | 岩田康誠 | 1.58.8 | 3/4 | 498kg(+2) | 7 | |
3 | ▲ | 6 | 6 | アサクサキングス | 牡4 | 59.0kg | 四位洋文 | 1.58.9 | 1/2 | 504kg(+16) | 4 |
4 | 8 | 11 | ドリームパスポート | 牡5 | 57.0kg | 松岡正海 | 1.58.9 | アタマ | 476kg(-4) | 3 | |
5 | 5 | 5 | ブライトトゥモロー | 牡6 | 57.0kg | 小牧太 | 1.59.0 | クビ | 512kg(+2) | 10 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.5 - 10.8 - 12.2 - 12.1 - 12.0 - 12.3 - 12.0 - 11.5 - 11.6 - 11.7 上がり 4F 46.8 - 3F 34.8 1コーナー 9-8,6,2,7,5-(3,10)4,11-1 2コーナー 9(8,6)-2,7,5,3,10,4,11-1 3コーナー 9,6(8,7)(2,5)(11,3,10)4-1 4コーナー 9,6(8,7,5)2(11,3,10)4,1 |
■レース回顧 敢然先頭から堂々押し切り・王者の競馬でダイワスカーレット完勝! |
■レース解説 ダイワスカーレットがエイシンデピュティを抑えてハナを奪う。エイシンデピュティはアサクサキングスと並んで2番手。ヴィクトリーはラチ沿い4番手、メイショウサムソンは差の無い5番手。アドマイヤメインはサンライズマックスと並んで後方待機。インティライミはその後ろ。ドリームパスポートは後方から内を突いて上がっていく。ダイワスカーレットが先頭のまま3コーナーを通過。アサクサキングスが動いてこの直後まで接近。後続も詰めにかかり、全くの一団で直線に向く。逃げるダイワスカーレットにアサクサキングスが競りかけに行くも、体を併せるところまではいかない。坂を駆け上がるところでダイワスカーレットが後続を突き放し、最内から迫ったエイシンデピュティを問題にせずゴール。 ■レース回顧 3連単紐抜けハズレ。コイツは本当に牝馬か?強過ぎてなんか怖いわ。(^-^;) エイシンデピュティがこの相手でも行く気満々、手綱を押して前に出てきた。一方でダイワスカーレットは手綱を抑えたままでこれについて行った。そして最初のコーナーでスッと前に出て先頭を確保。無理した形跡は微塵も無し。先頭に立った後は安藤騎手が手綱を短く持って微調整。1,000M通過59秒6は速く感じたがこれでも抑えたほう。とにかく抜群の行きっぷりが目を引いた。 道中縦長から4コーナーでほぼ一団。中でも直後に迫ったアサクサキングスの手応えがいい。安藤騎手はそれを横目でチラリと見遣って、直線に向くと同時にダイワスカーレットにGOサインを送った。アサクサキングスも負けじと追いかけてくる。一旦はクビ差近くまで詰め寄られたものの、坂下で鞭が2発入ったところで勝負あり。ラストは手綱を緩めながらのフィニッシュだった。 上位馬の通過順を見れば、単なる前残りとして処理できるかもしれない。しかし勝ち時計1分58秒7はトーホウドリームが勝った'01年の1分58秒4に次ぐレース歴代2位(ちなみに昨年は2分01秒4)。そもそも牡馬に競りかけられて動じない牝馬なんて牝馬じゃない。今まで前につけて残るだけの馬かと考えていたが、どうやらそんなに単純ではないようだ。 ダイワスカーレットが作り出す中弛みのない一貫した流れは差しを効きにくくするらしい。ダイワスカーレットの相手は概ね先行、若しくは好位抜け出しの馬で占められている。今回もそれに違わず、最内で流れに乗ったエイシンデピュティが2着、ダイワスカーレットを追いかけたアサクサキングスが3着。アサクサキングスは半年振りで59kgを背負い、この距離で勝負になりかけたのだから上々だろう。 問題はメイショウサムソン。昨年は3コーナー過ぎからオート捲りが掛かっていたのだが、今年はそのような気配無し。直線で内にモタれ、右鞭が入ると今度は外にヨレていた。鞭を振るえど前には進まず、武豊騎手はラストで観念して流していた。有馬記念でダイワスカーレットにつけられた1秒4差が0秒5差に縮まったから良かった、と言える状況にない負け方だった。ちょっと心配。 後方待機勢はドリームパスポートが内捲りで意地を見せかけた以外はほぼ全滅。サンライズマックスは時計的に通用しても良さそうだったが、全く溜めが入らない流れで末脚が機能しなかった。インティライミも溜めて弾けるタイプで苦労していた。前述を繰り返すが、ダイワスカーレットは溜め逃げしない真の強さを持った馬で、その相手には先行、好位抜け出しの馬を上位に見ておきたい。 |