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第15回マーチS(GIII)
2008年3月30日(Sun) 中山ダート1,800M 4歳以上オープン ハンデ (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 13 ナナヨーヒマワリ 牡7 55.0kg 小原義之 1.51.6 512kg(-4) 7
2   5 9 マコトスパルビエロ 牡4 56.0kg 北村宏司 1.51.7 1/2 516kg(+8) 6
3 5 10 フィフティーワナー セ6 58.0kg 柴田善臣 1.52.2 3 480kg(-6) 1
4   3 5 レオエンペラー 牡4 54.0kg 江田照男 1.52.2 クビ 490kg(-8) 5
5 4 7 アドマイヤスバル 牡5 56.0kg 村田一誠 1.52.4 1 512kg(-8) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.4 - 12.2 - 12.7 - 12.4 - 12.6 - 12.5 - 12.4 - 13.0
上がり 4F 50.5 - 3F 37.9
1コーナー 6(10,14)(3,7,9)5(15,16)11(2,8)12,1,4-13
2コーナー (*6,14)10(3,9)7(5,15)16(11,8)2(1,12)4,13
3コーナー (*6,14,10,9)7(3,5,15,16,8)(2,11,1,12)(4,13)
4コーナー (*10,9)(6,7,8)12(5,13)(14,15)(2,1)11(3,4)16

■レース回顧 最後方から軽やかに飛んできた・初重賞で大輪咲かせたナナヨーヒマワリ!
■レース解説

 フィフティーワナーが先手を窺うところへ内からサイレンスボーイが抜け出してハナを奪う。アドマイヤスバル、マコトスパルビエロが直後につける。外からサンツェッペリンも仕掛けて前へ上がっていく。サイレンスボーイが先頭、2番手サンツェッペリンの後にフィフティーワナーが続く。ドラゴンファイヤーはボンネビルレコードと並んで中団を進む。ブラックランナーはその後ろを追走。ナナヨーヒマワリは僅かに最後方。3コーナーを過ぎ、フィフティーワナーが馬なりでサイレンスボーイを交わして先頭。マコトスパルビエロもこれに離れず付いて行く。この2頭が先頭で並んだ状態で直線に向く。フィフティーワナーとマコトスパルビエロが競り合いながら抜け出すも、後方からナナヨーヒマワリが急追。マコトスパルビエロがフィフティーワナーに競り勝って前に出るも、ナナヨーヒマワリがこれを外から並びかけて交わす。


■レース回顧

 ハズレ。前評判通りに買ったら当たらないレース、人はそれをマーチSと呼ぶ。(-_-)

 このレースが一筋縄では行かないことは、傾向分析を通して予習済みだった。しかし穴を狙えと言われても、私のようなセンスの無い人間はどうやっていいか分からない。今回も『内枠の勝浦』でカフェオリンポスを挙げる位しか出来なかった。追い込み馬なのに殆ど掲示板入りしているナナヨーヒマワリに平安S3着のマコトスパルビエロ。まぁアリといえばアリな組み合わせだが…。

 内からサイレンスボーイ、外からサンツェッペリンが押して前に行く展開。フィフティワナーはこれら2頭に行かせる形で3番手。ゆったりとした流れの中、フィフティーワナーは3コーナーを過ぎたところで満を持して上がっていった。しかしよく見るとマコトスパルビエロがコバンザメのようにぴったりと張付いていた。直線に向いたところで早くも鍔迫り合い。うーむ、ヤバイかも。

 懸念的中。フィフティーワナーは鞭をバシバシ入れて本気追いのマコトスパルビエロに悪戦苦闘。抜きつ抜かれつのデッドヒートに音を上げたのはフィフティーワナーのほうだった。フィフティーワナーは残り200Mを残して失速。そしてその外からナナヨーヒマワリが軽い脚取りでマコトスパルビエロを追っていった。マコトスパルビエロも頑張ったが、最後の最後で力尽きた。

 ナナヨーヒマワリは確かに3コーナー付近で最後方にいた。しかし直線に向く頃には6、7番手の外。周りがバテたところをスーイスイ。1頭だけ物凄く軽い斤量を背負っているような軽い脚取り。前崩れなら出番と考えていたら、前残りを差してきた。基本前残りの京都でバシバシ追い込みを決めていた馬で、ナナヨーヒマワリにしてみればいつもの競馬を実践しただけのことだろうが…。実に鮮やかだった。

 マコトスパルビエロはフィフティーワナーに並びかけて潰したのだから、負けたとはいえ強い競馬をした。追ってバテない馬で、砂質の重い中山も苦にしなかった。こちらもいずれ重賞を勝ってくる器だろう。フィフティーワナーは断然人気に応えられず、ラストはレオエンペラーにクビ差まで迫られた。マークされる立場だったとはいえ、一騎打ちでタレたのは印象が悪い。時計の出る馬場のほうが良さそうだ。

 アドマイヤスバルはフィフティーワナーらが動き始めたところで一緒になってついて行ったものの、直線入口で急に口向きが悪くなって失速。前から離されてしまい、再度追い上げたものの5着までが精一杯だった。前走の不利ばかりがクローズアップされてしまい、この距離・このコースでどう挽回できるのかについての吟味を怠っていた。中弛みの無い短距離のほうが良いのだろうか。

 ブラックランナーはスタートで若干遅れて後方からの競馬。4コーナーを強引に捲っての追い出しだったが、坂に差し掛かったところで一杯になった。これでもアレキサンドライトSよりも1秒近く速く走っているのだから、純粋に力負けだろう。パレスショットガンも同様。こちらは中山が合わなかったのだろうか、いつも速い上がりを繰り出していたにも関わらず、今回は冴えなかった。

 カフェオリンポスは内を突いていたとはいえ前から離され過ぎていて見せ場は無かった。人気を考えればよく走っているが…。ドラゴンファイヤーは中団からの競馬を試みながら、4コーナーの捲り合戦に加われず後退。ズブいにも程がある。直線の長い東京でも間に合わず、中団につけても4コーナーで置かれてしまう。いっそのこと先行させたら面白いと思うがどうだろうか。


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