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第15回マーチS(GIII)
2008年3月30日(Sun) 中山ダート1,800M 4歳以上オープン ハンデ (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 アドマイヤミリオン 92 前走もジリジリといった感じ。軽量でも足りない。  
2 カフェオリンポス 94 内枠の勝浦。南部杯や根岸S位走れば通用。
2 3 ピカレスクコート 95 二桁着順連発。途中で一杯になるようでは辛い。  
4 ビッググラス 92 昨年の1番人気。地方転出後見るべき点無し。  
3 5 レオエンペラー 93 芝の前走度外視にしても持ち時計で見劣る。  
6 サイレンスボーイ 95 前走してやったりも今回は直後の馬が強力。  
4 7 アドマイヤスバル 95 前走3角過ぎで堪える不利。先行策で見直し。
8 ブラックランナー 95 捲る脚は中山で重宝。持ち時計更新が課題。
5 9 マコトスパルビエロ 102 距離短縮で多少マシも力の要る馬場がどうか。  
10 フィフティワナー 99 ダートで先行して磐石。ハンデも常識の範囲。
6 11 イブロン 96 前々で善戦も粘り不足。久々でもあり苦しい。  
12 パレスショットガン 89 大外一気で条件戦卒業。まだ底見せず不気味。
7 13 ナナヨーヒマワリ 91 追込一辺倒にしては安定。基本は前崩れ待ち。  
14 サンツェッペリン 95 このところ粘り無さ過ぎ。ダート転向でも無理。  
8 15 ドラゴンファイヤー 99 反応の鈍さ問題。後方待機では間に合わない。  
16 ボンネビルレコード 95 中央では正直もう一つ。ハンデだけ無駄に重い。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 人気馬不遇の大荒れレース・正攻法で飽くなき挑戦フィフティーワナー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【1番人気馬の考察(過去10年)】 着別度数【1・1・0・8】(20.0%)
年度 着順 1番人気馬名 性齢 斤量 単勝 前走
'98年 5着 テンパイ 牡5 57.0kg 2.9 TV山梨(1600万・東京ダ1,600M)1着
'99年 10着 オースミジェット 牡5 58.0kg 2.3 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)4着
'00年 1着 タマモストロング 牡5 57.5kg 2.5 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)1着
'01年 6着 ハギノハイグレイド 牡5 57.0kg 2.7 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)1着
'02年 4着 タガノフォーティ 牡4 56.0kg 2.6 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)1着
'03年 4着 サンエムノヴァ 牡5 55.0kg 4.3 内タイ杯(1600万・中山ダ1,800M)1着
'04年 2着 プリサイスマシーン 牡5 57.5kg 3.0 中山記念(GII・中山芝1,800M)5着
'05年 12着 タイキエニグマ 牡4 55.0kg 3.0 内タイ杯(1600万・中山ダ1,800M)1着
'06年 5着 ワイルドワンダー 牡4 55.0kg 2.9 平安S(GIII・京都ダ1,800M)6着
'07年 9着 ビッググラス 牡6 57.0kg 3.3 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)3着

【2番人気馬の考察(過去10年)】 着別度数【1・1・1・7】(20.0%)
年度 着順 2番人気馬名 性齢 斤量 単勝 前走
'98年 3着 エムアイブラン 牡6 58.0kg 4.0 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)6着
'99年 7着 サンデーパラダイス 牡6 54.0kg 6.9 TV山梨(1600万・東京ダ1,600M)1着
'00年 2着 スマートボーイ 牡5 56.0kg 7.6 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)2着
'01年 4着 サンフォードシチー 牡6 58.0kg 3.5 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)4着
'02年 5着 レディバラード 牝5 54.0kg 6.0 TCK女王盃(G3・大井ダ2,000M)1着
'03年 6着 プリエミネンス 牝6 57.0kg 5.5 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)7着
'04年 6着 イサオヒート 牡6 55.0kg 4.6 ダイヤモンド(GIII・東京芝3,400M)6着
'05年 4着 サカラート 牡5 56.0kg 6.4 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)2着
'06年 1着 ヒシアトラス 牡6 59.0kg 5.1 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)2着
'07年 7着 トラストジュゲム 牡5 55.0kg 4.6 甲南S(1600万・阪神ダ1,800M)1着

【3番人気馬の考察(過去10年)】 着別度数【0・0・1・9】(0.0%)
年度 着順 3番人気馬名 性齢 斤量 単勝 前走
'98年 7着 ビーマイナカヤマ 牡4 56.0kg 4.2 すばるS(OP・京都ダ1,400M)1着
'99年 8着 ユーワミラージュ 牡6 54.0kg 8.3 金蹄S(1600万・東京ダ2,100M)1着
'00年 4着 バクシンヒーロー 牡4 52.0kg 8.8 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)4着
'01年 15着 ベラミロード 牝5 54.0kg 6.7 TCK女王盃(G3・大井ダ2,000M)1着
'02年 7着 イーグルカフェ 牡5 57.0kg 6.9 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)14着
'03年 14着 タイガーカフェ 牡4 55.0kg 6.1 中山記念(GII・中山芝1,800M)6着
'04年 4着 ヒシアトラス 牡4 55.0kg 5.0 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)1着
'05年 3着 ユートピア 牡5 59.0kg 7.2 フェブラリーS(GI・東京ダ1,600M)15着
'06年 6着 イブロン 牡4 54.0kg 5.8 内タイ杯(1600万・中山ダ1,800M)1着
'07年 4着 ツムジカゼ 牡7 55.0kg 8.4 仁川S(OP・阪神ダ1,800M)2着

 マーチSは人気薄が勝ち負けすることで荒れるというよりは、人気どころが転ぶことで荒れるレースである。上表を眺める限りでは「前走着順がアテにならない」、「昇級の勢いが通用していない」、「重ハンデ馬が苦戦している」などと読み取れるのだが、実際はちょっと違う。

 過去10年で前走連対馬は11連対しているし、準オープンからの昇級初戦で連対した馬も3頭いる。また57.5kg以上のハンデを課された馬は延べ17頭が出走して【5・2・2・8】(41.2%)となり、むしろ馬券に絡むことのほうが多い。人気どころが転ぶ理由は特にないはず。転ぶ理由がないのに転んでしまうのは何故なのか?とにかくマーチSは常識が通用しない難解なレースなのである。


 と言いつつ、軸はフィフティーワナー。当初騎乗予定だった横山典弘騎手が前日に落馬負傷、代役として柴田善臣騎手が充てられたが、別に乗り難しい馬ではないし、先行して粘るだけなら誰が乗っても同じということで気にしない。

 仁川Sで後方から捲って届かなかったブラックランナーにも再度注目。'03年2着ワンモアマイライン(牡5・55kg、仁川S5着)、'04年1着アンドゥオール(牡5・56kg、仁川S4着)、'05年2着サミーミラクル(牡5・56kg、仁川S7着)など、このレースでは仁川Sで差し及ばなかった馬が健闘している。

 アドマイヤスバルは根岸Sでトウショウギア故障の煽りを受けて大きく後退、大外に回して追い込むも3着といった内容。逆に力のあるところを示した格好。ここは前に行ってナンボ。パレスショットガンもアドマイヤスバルと同様に前走大外一気で力のあるところを見せた。展開自在っぽいのでちょっと期待をかけてみる。

 カフェオリンポスはこのところ後ろから行って冴えないものの、今回は穴馬で内を突くことにかけて定評のある勝浦騎手騎乗。勝浦騎手は昨年の南部杯で同馬に騎乗して不遇の同馬を3着させた実績がある。経済コース一杯を通って馬群を捌けるようなら怖い。

◎フィフティーワナー
○ブラックランナー
▲アドマイヤスバル
△パレスショットガン
☆カフェオリンポス


■馬券構築

 フィフティーワナー1頭軸の3連複流し。

[3連複] フィフティーワナー−ブラックランナー−アドマイヤスバル 30%
[3連複] フィフティーワナー−ブラックランナー−パレスショットガン 20%
[3連複] フィフティーワナー−ブラックランナー−カフェオリンポス 10%
[3連複] フィフティーワナー−アドマイヤスバル−パレスショットガン 20%
[3連複] フィフティーワナー−アドマイヤスバル−カフェオリンポス 10%
[3連複] フィフティーワナー−パレスショットガン−カフェオリンポス 10%


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