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第52回阪急杯(GIII)
2008年3月2日(Sun) 阪神芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 3 ローレルゲレイロ 牡4 57.0kg 四位洋文 1.20.7 468kg(-2) 3
2 2 4 スズカフェニックス 牡6 59.0kg 武豊 1.20.7 アタマ 472kg(+2) 1
3   1 2 ローブデコルテ 牝4 56.0kg 福永祐一 1.21.1 2 1/2 460kg(-4) 6
4   1 1 ウインレックス セ7 56.0kg 熊沢重文 1.21.2 1 1/2 460kg(+4) 16
5 5 10 キンシャサノキセキ 牡5 56.0kg 安藤勝己 1.21.3 ハナ
+ハナ
486kg(-6) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.1 - 11.2 - 11.4 - 11.2 - 11.4 - 12.0
上がり 4F 46.0 - 3F 34.6
3コーナー 3,8(11,13)(2,15,16)(4,14)1(6,10)5,12,9-7
4コーナー 3(8,11,13)(2,15,16)4(1,14,10)(5,6,12)-9,7

■レース回顧 先に抜け出て威風堂々・短距離王者に打ち勝ったローレルゲレイロ!
■レース解説

 ナスノストロークが出遅れて最後方から。ローレルゲレイロがオースミダイドウを制してハナに立つ。オースミダイドウが2番手、ローブデコルテが3番手につける。スズカフェニックスは好位集団の中を追走。4コーナー手前でオースミダイドウ、テイエムノブシオー、フサイチリシャールの3頭が先頭のローレルゲレイロに並びかけていき、前が固まりながら直線に向く。ローレルゲレイロが内に寄せてすかさず抜け出す。最内からローブデコルテ、更にこれとオースミダイドウの間を割ってスズカフェニックスが追い上げる。スズカフェニックスがローブデコルテを交わし、先頭を行くローレルゲレイロに詰め寄っていく。内ローレルゲレイロ、外スズカフェニックスが並んでゴール。


■レース回顧

 3連複3着抜けハズレ。今度は対抗−本命で決まったのにハズしました。\(^o^)/オワタ!

 ローレルゲレイロが楽な感じであっさりとハナを確定。オースミダイドウは無理に競りかけることはせず2番手で落ち着いた。ローブデコルテ、スズカフェニックスは普段より前でレースを進めてきた。これは賢明な判断。1,000M通過57秒3はそこそこ速い程度で、後続も無理なく前を追えていた。これはフサイチリシャールらが比較的楽な感じでローレルゲレイロに並びかけていった辺りからも窺える。

 ローレルゲレイロも後続の接近を手をこまねいて待っていた訳ではなく、直線に向くところでグイッと伸びて再び単独先頭に立った。これに並びかけていたはずのテイエムノブシオー、オースミダイドウ、フサイチリシャールは次々と脱落。最内一杯を通って距離を稼いだローブデコルテも現状維持が精一杯。そんな中、スズカフェニックスだけが馬群を掻っ捌いて抜け出し、ローレルゲレイロに迫っていった。

 完全に抜け出してゴールを迎えるのみだったローレルゲレイロにスズカフェニックスが迫っていく。3馬身、2馬身、1馬身…。スズカフェニックスは定量戦なら突き抜けていたかもしれないが、ローレルゲレイロも最後まで止まらなかった。前に行って渋太くなったローレルゲレイロ、叩き台で59kgを背負いつつ馬群を割って僅差の競馬をしたスズカフェニックス。スズカフェニックスも勝ちに等しい競馬をした。

 これら2頭から離れること2馬身半、ローブデコルテが価値ある3着。福永騎手が積極的に仕掛けて3番手で競馬を進めたこと、これに尽きる。開幕週でどこを通っても差がない=最短距離を進める内が有利という点で割引く必要はあるだろうが…。オークス馬という先入観があってこの距離は短いだろと高を括っていたが、アドマイヤコジーンを出したCozzeneの仔ならこの位走っても当然ということなのだろう。

 シンガリ人気の1枠1番ウインレックスが4着、3枠5番マルカフェニックスが5位(12着降着)に入り、内枠5頭が掲示板を独占。外を通った馬ではキンシャサノキセキの6位(繰上げ5着)が最高で、開幕直後の前残り競馬を象徴する結果になった。阪急杯はこの傾向が顕著で、毎年のように内枠に入った馬が勝ち負けしている。内枠で先行しそうな馬を買えば当たるって、そんな単純な理屈でいいのか?

 キンシャサノキセキは後方で折り合いを試したものの、やはり3コーナー過ぎで気負い始めて安藤勝己騎手が中腰になっていた。4コーナーで大外に振られた分を考慮に入れても物足りない。関西圏のレース直前はテンションが上がるのを防ぐ為かいつも最終追い切りが軽い。輸送を考慮に入れなくて良い関東圏のレースで再度期待したい。

 マルカフェニックスは前に壁を作る苦しい状況のまま直線に向くと、不意に外側へヨレてペールギュントの進路を妨害。キンシャサノキセキとの併せで辛うじて先着したものの、当然物言いが付いて12着に降着。シンボリグランとアグネスラズベリは共に4コーナーで最後方付近では話にならない。アグネスラズベリは8kg減だったがまだ絞れる余地があった。


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