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第52回阪急杯(GIII)
2008年3月2日(Sun) 阪神芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ウインレックス 94 前走前崩れを差し切る。別定戦では分が悪い。  
2 ローブデコルテ 97 前走厳しい状況で奮戦も基本的に距離不足。  
2 3 ローレルゲレイロ 101 行き脚好調。内枠利して再度の押し切り視野。
4 スズカフェニックス 106 末脚強烈。今回斤量背負うも無難に勝ち負け。
3 5 マルカフェニックス 94 一線級相手に距離延長。勢い認めても微妙。  
6 シンボリグラン 100 前走田んぼで競馬にならず。再度芝で速さ問う。
4 7 ナスノストローク 99 前走外から一貫して伸びる。時計短縮が課題。  
8 オースミダイドウ 89 2走続けて途中で失速。息が入らないのは問題。  
5 9 アグネスラズベリ 98 前走太めで馬場悪い内通る。絞れれば一発も。
10 キンシャサノキセキ 100 折り合い難が問題。その速さは認めるところ。
6 11 テイエムノブシオー 94 前走勝負に出ての負けも今回時計面で苦しい。  
12 アンブロワーズ 100 ここ2戦は後方待機で明暗。展開に左右される。  
7 13 フサイチリシャール 103 福永騎手以外だと凡走ばかり。今回も様子見。  
14 ペールギュント 101 前走先行策裏目。斤量軽くなり差込みで一考。  
8 15 ハイソサエティー 94 前走持ったままの割に勝ち方平凡。通用疑問。  
16 ダンスフォーウィン 97 前走大幅馬体増。決め手だけはここでも上位。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 前哨戦とて仕上げに抜かりなし・GI馬の底力拝見スズカフェニックス
■予想構築

 昨年の1着馬(プリサイスマシーン・エイシンドーバー=同着)が揃って中山記念に回り、これらに僅差で敗れたスズカフェニックスが有力視される。阪神カップでも凄まじい末脚を繰り出して完勝。中間の動きも抜群で、栗東坂路で一週前に4F50秒4−1F12秒7、今週も4F50秒9−1F12秒5。次に本番が控えているのに仕上がり万全。稼げる時に稼いでおこうということか。

 問題があるとするなら今回初めて59kgを背負う点。阪神カップは定量戦で、GIを勝っていようが重賞を沢山勝っていようが皆同じ斤量だったが、今回はGI馬に対して3kgの足枷がつけられる。3kgもハンデをつければキツイでしょ、消し消し〜なんて思われている方も多いんでないかと。でも次の資料を見ても、そう言い切れますか?


【芝1,200〜1,400Mで59kg(牝馬57kg)以上を背負った馬の成績(直近5年)】
年度 レース名 距離 馬名 性齢 斤量 着順
'03年 阪急杯 1,200M ショウナンカンプ 牡5 59.0kg 1着(1人気)
ビリーヴ 牝5 57.0kg 9着(2人気)
京王杯スプリングC 1,400M テレグノシス 牡4 59.0kg 1着(5人気)
ビリーヴ 牝5 57.0kg 8着(4人気)
セントウルS 1,200M ビリーヴ 牝5 57.0kg 2着(1人気)
'04年 京王杯スプリングC 1,400M サニングデール 牡5 59.0kg 7着(4人気)
セントウルS 1,200M サニングデール 牡5 59.0kg 3着(2人気)
'05年 阪急杯 1,200M カルストンライトオ 牡7 59.0kg 2着(3人気)
京王杯スプリングC 1,400M アドマイヤマックス 牡6 59.0kg 4着(4人気)
'06年 阪神牝馬S 1,400M ラインクラフト 牝4 57.0kg 1着(1人気)
エアメサイア 牝4 57.0kg 2着(1人気)
京王杯スプリングC 1,400M オレハマッテルゼ 牡6 59.0kg 1着(3人気)
セントウルS 1,200M テイクオーバーターゲット セ7 59.0kg 2着(2人気)
毎日放送賞スワンS 1,400M オレハマッテルゼ 牡6 59.0kg 5着(1人気)
CBC賞 1,200M シーイズトウショウ 牝6 57.0kg 1着(4人気)
'07年 京阪杯 1,200M サンアディユ 牝5 57.0kg 1着(1人気)

 参考までに、直近5年の短距離別定戦で59kg(牝馬57kg)以上を背負った馬の成績一覧を作成してみた。該当馬は延べ16頭が出走して【6・4・1・5】(62.5%)。なんだ、走ってんじゃん。心配して損した。阪急杯では'03年ショウナンカンプが順当勝ち、'05年カルストンライトオが2着。いずれも先行馬じゃん、後ろから行くスズカフェニックスはビリーヴの二の舞だろ、やっぱり消し消し〜と考えるのも一理あるが…。

 ローレルゲレイロはここでも展開に恵まれそうだ。阪神カップは復調を感じさせる内容で、当時と斤量差が開くここは逆転のチャンス。内枠の先行馬が勝ち負けしやすいというレース傾向からしても外せない一頭。稽古は相変わらず動く。ドバイ挑戦のウオッカを武豊騎手に譲った四位騎手、藤田騎手の代打騎乗の形だが、ここは意地をみせておかなきゃならんでしょう。

 キンシャサノキセキは折り合えないのが唯一にして最大の欠点。一昨年の桂川S(京都芝1,400M)でスギノハヤカゼのレコードにコンマ1秒に迫る1分19秒4の変態時計を出すなど、そのスピード能力に疑い様はない。きっちり折り合えればスズカフェニックスをも凌駕する力を持っている。前走より少しでも距離が短くなるのは好材料。但し今回も長距離輸送を考慮してか直前の追い切りが軽い。

 シンボリグランの根岸S挑戦はいわゆる「ダートカマシ」であった可能性が高い。阪神カップはスズカフェニックスに完敗だったとはいえコンマ3秒差、昨年のこのレースでもコンマ3秒差。今回は2kgの斤量差がつく。ジリっぽいのが難点だが力は認めるところ。追い切りで速い時計が出ているが、この馬もローレルゲレイロと同じく稽古駆けするのでどこまで信用していいのか分からない。

 穴はアグネスラズベリ。セントウルSで20kg減らした後、スプリンターズSで12kg増、阪神カップで4kg増、シルクロードSで12kg増と立て続けに調整に失敗。シルクロードSは重目残りの他、終始内を通るなど負けて当然の結果。この距離では6戦して【2・2・1・1】、昨春の阪神牝馬Sで2着がある馬で、絞れれば即巻き返しがあってもおかしくない。

◎スズカフェニックス
○ローレルゲレイロ
▲キンシャサノキセキ
△シンボリグラン
☆アグネスラズベリ


■馬券構築

 スズカフェニックス1頭軸の3連複流し。

[3連複] スズカフェニックス−ローレルゲレイロ−キンシャサノキセキ 30%
[3連複] スズカフェニックス−ローレルゲレイロ−シンボリグラン 20%
[3連複] スズカフェニックス−ローレルゲレイロ−アグネスラズベリ 10%
[3連複] スズカフェニックス−キンシャサノキセキ−シンボリグラン 20%
[3連複] スズカフェニックス−キンシャサノキセキ−アグネスラズベリ 10%
[3連複] スズカフェニックス−シンボリグラン−アグネスラズベリ 10%


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