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第82回中山記念(GII) 2008年3月2日(Sun) 中山芝1,800M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定] |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ▲ | 4 | 7 | カンパニー | 牡7 | 57.0kg | 横山典弘 | 1.47.3 | − | 460kg(0) | 2 |
2 | 8 | 16 | エイシンドーバー | 牡6 | 58.0kg | 蛯名正義 | 1.47.6 | 1 3/4 | 464kg(0) | 7 | |
3 | ◎ | 3 | 5 | エアシェイディ | 牡7 | 58.0kg | 後藤浩輝 | 1.47.8 | 1 1/4 | 494kg(+4) | 1 |
4 | 6 | 11 | マルカシェンク | 牡5 | 57.0kg | 北村宏司 | 1.47.8 | クビ | 506kg(-2) | 4 | |
5 | 4 | 8 | アサカディフィート | セ10 | 57.0kg | 池添謙一 | 1.48.0 | 1 1/4 | 530kg(+6) | 8 |
■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良) |
ハロンタイム 12.6 - 11.5 - 12.0 - 11.8 - 11.8 - 12.3 - 12.2 - 11.5 - 11.6 上がり 4F 47.6 - 3F 35.3 1コーナー 6-1,7,4,2,10(3,16)9(5,11)(12,14)(8,15)13 2コーナー 6-7,1,4,2,10,16,3-9(5,11)12(8,14,15)13 3コーナー 6-7,1-(4,10)(2,16)(3,9,11,15)5(12,13)(14,8) 4コーナー 6,7(1,16)(4,10,11)(2,5,3,15)(12,9,13)8,14 |
■レース回顧 意表を突く先行策・無理せず楽勝カンパニー! |
■レース解説 コンゴウリキシオーがスタートを決めて先頭を窺う。内からプリサイスマシーン、大外からエイシンドーバーも前に行く。カンパニーとチョウサンも早めに押し上げていく。最初のコーナーを回ってコンゴウリキシオーが単独先頭。カンパニーが2番手、プリサイスマシーンが3番手につける。エイシンドーバーは好位の外、エアシェイディは中団の内をマルカシェンク、リキッドノーツと並んで追走。コンゴウリキシオーが飛ばして隊列は縦長。3コーナー過ぎからエイシンドーバーが動いてカンパニーらに並びかけていく。コンゴウリキシオーが僅かに先頭で直線に向く。カンパニーがコンゴウリキシオーを交わして先頭。コンゴウリキシオーは後退、外からエイシンドーバーが2番手に上がる。更にマルカシェンク、エアシェイディが遅れて追い上げるも大勢に影響なし。カンパニーがエイシンドーバー以下を問題にせず楽勝。 ■レース回顧 ハズレ。カンパニーが先行策って、そりゃ反則ですぜ旦那。(^o^;) この日の芝は朝から前残りのオンパレードで、芝の4レース全てで逃げた馬が2着、勝った馬も4コーナーで3番手以内につけていた。これはエアシェイディ、危うし?とりあえずリキッドノーツとカンパニーは終わったっぽい。状態に疑問符付くけど、やっぱりコンゴウリキシオーなのか?うーん、考えれば考えるほど分からなくなってきた。一体どれが勝つんだろう? コンゴウリキシオーが好スタートから前へ。エアシェイディは抑えて後方から。プリサイスマシーン、エイシンドーバーと前が固まり始めた中をよく見るとカンパニーが混ざっていた。カンパニー?お前、後ろからとちゃうの?カンパニーは無理することなく単独2番手に入った。おー、やるじゃんヨコテン。まあここで最後方ポツンなんてやらかしたら非難轟々だっただろうが…。 コンゴウリキシオーはカンパニー以下を離してマイペースの逃げ。1,000M通過59秒7は同馬からすればスロー。3コーナーを過ぎたところで舌をベロベロ出していた。苦しがっているというよりは単に走る気がない感じ。直線に向いたところでカンパニーにあっさりと交わされ、そのままズルズル後退。前有利のトラックバイアスでこれは酷い。調教で見た通り、明らかに体が出来ていなかった。 カンパニーは単独2番手の位置取りがズバリ。緩いペースにも助けられ、無理なく追い出して楽勝。重馬場の産経大阪杯を差し切ったり、10ヶ月振りの関屋記念を圧勝したりと、意外なところで強さを見せてくるお馬さんである。GIIまでは問題無し、となると残るはGI。今回見せた自在性が付け焼刃でないなら今後も楽しみ。 昨年制した阪急杯をパスして臨んだエイシンドーバーが2着。前残りを警戒して3コーナーから早めに動いていった辺りは抜け目が無かった。1,800Mは4戦して【1・3・0・0】のパーフェクト連対の得意距離ならこの選択は正解だったということらしい。同じく昨年の阪急杯を制した(同着優勝)プリサイスマシーンは4コーナーで手応えが無くなりかけていた。 エアシェイディは前走と同様、内でじっくり脚を溜めて直線に賭ける構え。前開催がCコース、今開催は仮柵が取れたAコース使用でこの作戦もまんざらでは無かったのだが、カンパニーが前にいる以上これでは勝ちを拾うのは難しかった。結局4コーナーで前がゴチャついて追い出しが遅れ、カンパニーはおろかエイシンドーバーにも及ばず3着。コース取りと展開、そして何より積極性が明暗を分けた。 マルカシェンクはこのメンバーでは前に行けなくても仕方ないが、結果的にこのペースなら前につけたほうが良かったのかもしれない。道中はエアシェイディの外。直線で先に抜け出して単独3番手に躍り出たものの、ゴール前でエアシェイディの執念に屈して4着。ただ小倉大賞典で不覚を取ったアサカディフィートには先着した。GIIIならすぐにでも勝てそう。 リキッドノーツは今回も変わらず後方からの競馬。4コーナーで他の馬に先に行かれて進路が無くなったにしても見せ場無しはちょっと不満。まあこれは東京新聞杯で13番人気の低評価でたまたま激走した馬を手厚く評価するほうが悪い。これとは対照的に、アサカディフィートは今回も人気薄で後方から突っ込んで5着。上がりはメンバー最速の33秒9。何だコイツは。どんどんパワーアップしてるぞ。 |