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第48回きさらぎ賞(JpnIII)
2008年2月17日(Sun) 京都芝1,800M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   8 15 レインボーペガサス 牡3 56.0kg O.ペリエ 1.48.8 490kg(+9) 8
2 7 12 スマイルジャック 牡3 56.0kg 小牧太 1.48.9 3/4 480kg(+2) 5
3 6 10 ヤマニンキングリー 牡3 56.0kg 藤田伸二 1.48.9 ハナ 468kg(+16) 7
4 6 11 レッツゴーキリシマ 牡3 57.0kg 幸英明 1.49.0 1/2 468kg(+8) 3
5   8 14 ダイシンプラン 牡3 56.0kg 岩田康誠 1.49.0 ハナ 498kg(-6) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.8 - 11.0 - 12.3 - 12.5 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 11.8 - 12.0
上がり 4F 48.0 - 3F 35.9
3コーナー 4=(3,5)(1,11)12(8,7,13,15)(6,9,10)(2,14)
4コーナー 4-(3,5)(11,12)1(8,7,13,15)(9,10,14)(6,2)

■レース回顧 実力伯仲の横一線・左右に翼を広げて突き抜けたレインボーペガサス!
■レース解説

 メジロガストンがハナを奪う。メイショウクオリア、オースミマーシャル、レッツゴーキリシマがこれに続く。スマイルジャックはこれらの直後の外を追走。ヤマニンキングリーは中団馬群、その外にレインボーペガサスが進む。ブラックシェルは最後方待機。メジロガストンが3馬身程のリードを保ちながら3コーナーを下る。後続はほぼ一団。スマイルジャックが外を通りながら徐々に押し上げていく。メジロガストン先頭のまま直線に向くも、間もなく横一線の激戦になる。スマイルジャックとレッツゴーキリシマが競り合いながら僅かに抜け出したところへ直後からレインボーペガサスが急追。レインボーペガサスがスマイルジャックの外から突き抜ける。


■レース回顧

 ハズレ。出遅れて〜、最後方〜、4角動けず〜、大外ぶん回し〜。そりゃ届かんわ〜。(-_-)

 馬連じゃなくて3連複にしたのは3着でも当たりに出来るからだったのだが、軸にしたお馬さんは7着に負けてしまった。あーあ。こんなことなら7着でも当たりになる馬券を買っておけば良かった。…ンなもんねーよ。まあ、どっちにしても1着のお馬さんが買えなかったんですけどね。レインボーペガサス。ギャンブルローズの仔か。函館記念とかで買ってたなぁ。

 京都芝1,800Mは2コーナー奥ポケットからのスタートで、ゲートの出がよく分からない。とりあえず内枠を注視していると、ブラックシェルがのっそりとゲートを出るのが見えた。いきなり最後方。先行争いは牽制し合っていて遅い。余りの遅さにレッツゴーキリシマは4番手で首を上げて嫌がっていた。これだけスローだと4コーナーはごった返すだろうなぁ。待てよ?最後方ってことは、ひょっとして大外ぶん回しか?

 …懸念的中。メジロガストンが坂の下りでペースアップしても後続は動かず一団。ブラックシェルは最後方で動くに動けなかった。そして後方につけていた馬が外に膨らんだこともあり、ブラックシェルは大外を回らされる羽目に。直線に向いたところでも最後方。しかもどこかモタモタ。ようやく態勢を整えて追い出した頃には既にレースの大勢が決していた。距離はもう少しあったほうが良いのかも。

 直線に向いてすぐに横一線の叩き合いになったことは、このレースが実力伯仲の中で行われていたことを象徴していた。内を突いたのはメイショウクオリア、チョウサンデイ、ナムラクレセント辺り。しかしこれらは馬場の悪いところを通ったこともあり伸びを欠いていた。外を通った馬ではヤマニンキングリー、ダイシンプラン、そしてブラックシェル。これらは4コーナーで外に膨らんだのが響いた。

 内を突くと失速、外を回すと届かない。この微妙な塩梅を潜り抜けたのは馬場の中央を通ったスマイルジャックとレッツゴーキリシマ、そして勝ったレインボーペガサスだった。レッツゴーキリシマは残り100Mで失速。序盤で掛かったツケが出た模様。適距離はマイルまでだろう。スマイルジャックは早めに動いての2着で、ラストで交わされたものの一定の評価は下せる。

 レインボーペガサスは道中掛かり気味の追走。何度も前に行こうとしていたが、坂の上りに入ったところでようやく落ち着いた。共同通信杯では全く出番が無かったペリエ騎手だったが、今回は波乱の立役者となった。ゴールの瞬間は内と外の馬をラインで繋いで「V」の字を描くようにしての入線。レインボーペガサスがその中心にいたのは言うまでもない。

 今年の牡馬クラシックはまだ核になる馬が見えてこない。ここも戦国クラシックを連想させる馬が勝ってしまった。レインボーペガサスは前走まで暫くダートを使っていた馬で、芝はデビューから3戦して未勝利。その着順を見れば芝がからっきしダメということでも無かったのだが…。芝未勝利の馬が芝の重賞をあっさり勝ってしまう辺り、今年の牡馬クラシックもヤバいことになるような気がしてきた。

 京成杯、シンザン記念、共同通信杯、きさらぎ賞と4つのレースを終えたところで分かるのは、東京スポーツ杯2歳Sのレベルの高さラジオNIKKEI杯2歳Sのレベルの低さ。スマイルジャックは東京スポーツ杯2歳Sの3着馬。京成杯は同6着のベンチャーナインが2着、共同通信杯は同5着のタケミカヅチが2着。対してラジオNIKKEI杯2歳S組は同6着のダンツウィニングが梅花賞(500万)を勝った程度。共同通信杯ではラジオNIKKEI杯2歳Sの連対馬が撃沈、ここでも同3着のメイショウクオリアが10着に沈んだ。


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