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第48回きさらぎ賞(JpnIII)
2008年2月17日(Sun) 京都芝1,800M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 チョウサンデイ 88 積極策も終い一伸び欠く。やはり差しが不気味。  
2 2 ブラックシェル 92 緩い流れしか経験無いが決め手はかなりのもの。
3 オースミマーシャル 86 どうもジリっぽい。前走も見せ場無しでは苦しい。  
3 4 メジロガストン 85 重賞3度挑戦も全て惨敗。控えても特に変化無し。  
5 メイショウクオリア 92 前走素質窺わせるも力関係疑わしく様子見妥当。  
4 6 ジェントルフォーク 82 前走は出遅れで度外視可もここでは力不足か。  
7 アグネススターチ 79 ダートに替わって逃げ切る。しかし芝の重賞では。  
5 8 ナムラクレセント 79 豪快に捲って直線ヨレながらも完勝。余勢注意。
9 マッキーバッハ 77 4角一団からソツ無く抜ける。脚取りに余裕あり。  
6 10 ヤマニンキングリー 88 前走外を回らされた時点で終了。今回見直す手。
11 レッツゴーキリシマ 93 前につけて渋太い。距離延長と斤量増がどうか。
7 12 スマイルジャック 89 前走競り負けは久々影響か。叩き2戦目に期待。
13 アルカザン 89 直線半ばから追って快勝も久々だけに半信半疑。  
8 14 ダイシンプラン 83 前走付いて行けず。脚質からも当てにならない。  
15 レインボーペガサス 95 ダートで結果出して芝替わり。力は評価したいが。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 新興勢力を啓蒙せよ・切れ味抜群ブラックシェル
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【斤量加算馬の成績一覧(馬齢重量が56kgになった'03年以降過去5年)】
年度 斤量加算馬名 直前着別度数 前走成績 きさらぎ賞
'03年 サイレントディール 【3・0・0・2】 シンザン記念(GIII)1着 2着(2人気)・57kg
'04年 タマモホットプレイ 【2・1・0・0】 シンザン記念(GIII)2着 10着(2人気)・57kg
'05年 マキハタサーメット 【3・2・1・0】 さざんか賞(OP)1着 2着(6人気)・57kg
'06年 メイショウサムソン 【3・2・1・1】 中京2歳S(OP)1着 2着(1人気)・57kg
'07年 ナムラマース 【3・3・1・1】 ラジオNIKKEI(JpnIII)3着 2着(2人気)・57kg

 きさらぎ賞は収得賞金が2,000万円を超える毎に負担斤量が1kg加算される賞金別定戦である。負担斤量を加算されるということは、即ちそれまでに勝ち星を重ねているか、重賞で好走しているために足枷をつけましょうということなのだが、その足枷をつけられた馬は面白い位に2着に落ち着いてしまっている

 馬齢重量が56kgになった'03年以降の過去5年で見ても上表の通り。'02年以前の斤量加算馬についても'99年のエイシンキャメロン(57kg)、'01年のダンツフレーム(56kg)、'02年のアグネスソニック(56kg)がいずれも2着。斤量加算馬は過去10年で延べ17頭が出走して【0・8・0・9】(47.0%)と来るには来るがとにかく2着まで。ちなみに今回のレッツゴーキリシマは2勝+重賞2着で加算のパターン。


【勝ち馬の直前着別度数と前走成績(過去10年)】
年度 勝ち馬 直前着別度数 前走成績
'98年 スペシャルウィーク 【1・1・0・0】 白梅賞(500万)2着
'99年 ナリタトップロード 【1・1・1・0】 福寿草特別(500万)3着
'00年 シルヴァコクピット 【2・1・1・0】 福寿草特別(500万)1着
'01年 アグネスゴールド 【2・0・0・0】 若駒S(OP)1着
'02年 メジロマイヤー 【2・3・0・0】 白梅賞(500万)1着
'03年 ネオユニヴァース 【2・0・1・0】 白梅賞(500万)1着
'04年 マイネルブルック 【2・3・1・2】 寒竹賞(500万)1着
'05年 コンゴウリキシオー 【2・1・0・0】 くすのき賞(500万)1着
'06年 ドリームパスポート 【1・3・1・0】 京都2歳S(OP)2着
'07年 アサクサキングス 【2・0・0・1】 ラジオNIKKEI杯2歳S(JpnIII)5着

 きさらぎ賞は新興勢力が強いレースで、一連の重賞を使ってきた馬よりも500万クラスから叩き上げで臨んだ馬のほうが好走している。過去10年、前走500万下の芝1,600〜2,000Mで3着以内だった馬は延べ17頭が出走して【7・0・2・8】(35.0%)、前記以外は延べ19頭が出走して【0・0・0・19】(0.0%)となることから、福寿草特別勝ちのブラックシェル、若竹賞3着のスマイルジャックはマークしておきたい。


 ブラックシェルはこれまで経験した流れがいずれも遅い。1,000M通過は新馬戦が63秒6、未勝利戦が64秒8、ホープフルSが63秒0、そして福寿草特別が62秒3。ただマイネルチャールズが同じくスローしか経験が無いながらも京成杯(60秒8)を勝っているように、強さが伴っていれば少々流れが速くなっても克服できる。4コーナーで外に膨らみながらもマイネルチャールズに3/4馬身差だったブラックシェルの強さは推して測るべし。

 レッツゴーキリシマは前に行けるのは良いにしても、未知の距離で決め手を問われるのはやはり不利。スマイルジャックも距離が延びてから伸び悩んでいる節がある。これならまだ前走不完全燃焼だったヤマニンキングリーに期待したくなる。藤田騎手騎乗時は2戦2勝、トールポピーを突き刺した黄菊賞の脚を今一度見直したい。但し過去10年、前走重賞で6着以下だった馬は延べ17頭が出走して【0・0・1・16】(0.0%)となるのがネックだが…。

 穴はナムラクレセント。道中後方に位置しながら、3コーナーから一気に仕掛けて中団へ。前の馬につっかかりながらも外に持ち出し、そこからまた豪快に伸びた。上がり3ハロン35秒3は次点(36秒7)と1秒4差。小倉の未勝利戦ってだけで低レベルと侮ってしまうのは少々勿体無い。マッキーバッハも捨て難いのだが、キャリア1戦では流石に厳しいだろうということで見送り。

◎ブラックシェル
○ヤマニンキングリー
▲レッツゴーキリシマ
△スマイルジャック
☆ナムラクレセント


■馬券構築

 ブラックシェル1頭軸の3連複流し。

[3連複] ブラックシェル−ヤマニンキングリー−レッツゴーキリシマ 20%
[3連複] ブラックシェル−ヤマニンキングリー−スマイルジャック 20%
[3連複] ブラックシェル−ヤマニンキングリー−ナムラクレセント 20%
[3連複] ブラックシェル−レッツゴーキリシマ−スマイルジャック 20%
[3連複] ブラックシェル−レッツゴーキリシマ−ナムラクレセント 10%
[3連複] ブラックシェル−スマイルジャック−ナムラクレセント 10%


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