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第42回共同通信杯(JpnIII)
2008年2月11日(Mon) 東京芝1,800M 3歳オープン 別定 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   6 11 ショウナンアルバ 牡3 56.0kg 蛯名正義 1.47.6 480kg(0) 6
2   1 1 タケミカヅチ 牡3 56.0kg 柴田善臣 1.47.7 1/2 504kg(-2) 5
3   3 5 マイネルスターリー 牡3 56.0kg 津村明秀 1.47.8 3/4 450kg(-6) 11
4   2 3 シングンリターンズ 牡3 56.0kg 柴山雄一 1.48.0 1 1/4 430kg(-4) 15
5 5 10 サダムイダテン 牡3 56.0kg 安藤勝己 1.48.0 ハナ 466kg(-8) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 10.6 - 10.8 - 11.9 - 12.7 - 13.0 - 12.2 - 11.5 - 12.4
上がり 4F 49.1 - 3F 36.1
2コーナー (*6,8)9(2,11)(14,15,16)(3,7)(1,4,10,13)5-12
3コーナー 6=8(9,11)(2,14,15,16)(1,3,7,13)5-(10,4)-12
4コーナー 6-(8,9)(14,11)(3,15,16)(1,7,13)5(10,4)(2,12)

■レース回顧 横一線で見せた余裕・クラシック戦線の夜明けを告げるショウナンアルバ!
■レース解説

 タケミカヅチが出遅れ。スマートファルコンもダッシュがつかず後方から。ショウナンアクロスがイイデケンシンを制してハナに立つ。マイネルプレーザも差が無く続く。ショウナンアルバは控えて5番手、ホッカイカンティ、サブジェクトは中団の外を進む。タケミカヅチはその内を通って上がっていく。ノットアローンは後方の外を追走。サダムイダテンは馬群から切れた後方、スマートファルコンは最後方待機。ショウナンアクロスが一時大逃げの体勢になるも4コーナーで後続が凝縮。直線に向いて横一線の追い比べからショウナンアルバが持ったままで先頭に変わる。最内からタケミカヅチも進出。ショウナンアルバが内から追い上げるタケミカヅチらを楽に退けゴール。


■レース回顧

 ハズレ。まあ、こんなもんでしょうな。キャリア2戦の一本被りを軸で買うほうが悪い。(-_-)

 冒頭から変な話で申し訳ない。最近予想していません。何言ってんだコイツ、ハズし過ぎてとうとう狂ったか?いやいや、いつだって真面目です。真面目だけど予想していない。真剣に予想していない。寝る暇も惜しんで文章を書き連ねて、予想した気になってるだけ。『ラジオNIKKEI杯2歳Sで一番強い競馬をしたと思うサダムイダテン』?「思う」って何?それ予想か?お前の願望ちゃうの?(以下自主規制)

 今回からブリンカーをつけたショウナンアクロスが課題のスタートをクリア。何頭かの小競り合いを制して揚々と先頭に立った。この中にはショウナンアルバもいたのだが、蛯名騎手が抑えて好位からの競馬を指示。ショウナンアルバは少し引っ掛かる仕草をみせたが5番手で落ち着いた。人気どころはサブジェクトが中団、サダムイダテンとスマートファルコンが後方からの競馬。

 ショウナンアクロスの逃げはいつしか強気になり、後続の差をみるみる広げていった。最大で10馬身以上。後続は15頭がほぼ一団で推移。ショウナンアクロスの一人旅は直線に向いたところで怪しくなり、一塊となった後続が追い出しを開始。サダムイダテンは後方から外を回しての進出。馬なりで無理した様子は無かった。

 内からレオマイスターとタケミカヅチ、外からショウナンアルバとホッカイカンティ。この中でショウナンアルバだけが持ったままだった。更に外へ目を向けるとサダムイダテンも持ったまま。すげーいい感じ!よーしアンカツ、ゴーサインだ!前ではショウナンアルバが抜け出した。…買ってない。でもそんなの関係ねぇ!突き刺せイダテン!………。あれ?レース終わっちゃった

 ショウナンアルバは好位の5番手で折り合って直線での追い出しを待つばかり。前述の通り、周りが追い出しに入っても同馬だけが持ったまま。意外にもモノが違った。前走の時計が大したことなかったので切ってみたのだが、それなら何でラジオNIKKEI杯2歳S組を疑わなかったのって話。昨年のクイーンCを制したショウナンタレントの半弟が新たにクラシック戦線に名乗りを挙げた。

 タケミカヅチは最短距離を通っての追い上げ。ショウナンアルバとは内外離れての追い比べで、最後は内に寄せてきたショウナンアルバに力で押し切られた。何と言うか、一押し足りない。ちなみにこんなことを後から言うのも憚られるのだが、鞍上の柴田善臣騎手はこのレースで騎乗機会4年連続2着を記録した('03年2着タカラシャーディー、'04年2着アポインテッドデイ、'05年2着ダイワアプセット)。

 最後の最後で伸びてきたマイネルスターリーも内を通っての進出だった。つばき賞は久々の上に馬場の悪い内を通っての追い上げで伸びあぐねていただけに、この連闘はさしずめ仕切り直しといったところ。こんなん買えるかボケと一瞬思ったが、よく考えてみると萩Sでサブジェクトに先着していた(マイネルスターリー3着、サブジェクト4着)。

 サダムイダテンはスタートを決めて馬なりで進んで、直線半ばでゴーサインを出して負けた。しかも最後はシングンリターンズにも差されて5着。あのラジオNIKKEI杯2歳Sで見せた脚は幻だったのか?そもそもあのラジオNIKKEI杯2歳Sのレベルはどうだったんだ?そういやサダムイダテンとハナ差だったメイショウクオリアって、確かダートの新馬戦勝ったばかりだったな。

 ところでサブジェクトは何やってたんだ?スタートからゴールまでほぼ空気。ペリエ騎手のかっこいい鞭捌きもどこか投げやりだった。ラジオNIKKEI杯2歳Sが奇襲による勝利で、実質的な価値は殆ど無かったということになるのだろうか。これについてはレース回顧の段階でうすうす気付いていたのだが、重賞連対馬が圧倒的に強いというレース傾向を優先して気付かないふりをしていた。

 ホッカイカンティはショウナンアルバらと共に横一線の追い比べに参加したのだが、既に追い通しで太刀打ち出来ず。大外枠で先手を採りきれなかったことが敗因。中山で内枠を引けば巻き返せそうな感じはする。ノットアローンも後方からの競馬で持ち味の粘りが出せないまま終了。今にして思えば、小倉の不良馬場を勝っても大したこと無かったのかなと思う。

 スマートファルコンはのっそりとしたスタートを切った後、横山典弘騎手の悪癖「とりあえず最後方」が発動。直線に向いたところでも動いて行かなかったのは理解に苦しむ。一番外に出して追い出した時点で残り200M。前走はハイペースで前が止まったところを差しただけで、広い東京に変わって長くいい脚が使えるか懐疑的だったのだが、やはり後方で溜めていた割に伸びは今一つだった。

 柴田善臣騎手の騎乗機会連続連対、マイネルスターリーがサブジェクトに先着している事実、ラジオNIKKEI杯2歳Sの時計、ホッカイカンティの大外枠etc…。これらってレース前に全て明らかになっていることなんだよね。馬券の上手い奴らはこれらの材料を集めて調理する。私のような面倒臭がりはレース傾向というレトルトパウチを温めるだけ。そりゃ差が出て当然だわ。


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