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第58回東京新聞杯(GIII)
2008年2月2日(Sat) 東京芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 7 ローレルゲレイロ 牡4 57.0kg 藤田伸二 1.32.8 470kg(+6) 6
2   5 9 リキッドノーツ 牡7 56.0kg 田中勝春 1.32.8 クビ 518kg(+4) 13
3   1 1 タマモサポート 牡5 56.0kg 津村明秀 1.32.8 ハナ 478kg(-4) 12
4   3 5 カンパニー 牡7 58.0kg 福永祐一 1.33.0 1 1/4 460kg(-6) 1
5   6 2 ハイアーゲーム 牡7 56.0kg 藤岡佑介 1.33.0 クビ 528kg(+4) 5
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.0 - 11.6 - 11.5 - 11.2 - 11.5 - 11.7 - 11.9
上がり 4F 46.3 - 3F 35.1
3コーナー (*7,14)6(1,2,8,16)(4,10,11,12,13)-(5,9)(3,15)
4コーナー 14,7-(1,6)(2,8)(4,11,16)(10,13)12(5,9)(3,15)

■レース回顧 日頃の鍛錬見事に結実・快速押し切りローレルゲレイロ!
■レース解説

 ピンクカメオが大きく出遅れ。ローレルゲレイロが楽にハナを奪う。アポロノサトリ、タマモサポート、タニノマティーニらが直後に続く。エイシンデピュティ、コイウタも前に行く。ハイアーゲームは中団、サイレントプライドはその外を通って進出。カネトシツヨシオーは馬群後方、カンパニーは内で待機。3コーナーを過ぎたところでアポロノサトリがローレルゲレイロを交わして直線に向く。ローレルゲレイロは最内で2番手。3番手集団はタマモサポートが僅かに抜け出して前を追う。坂を上ったところでアポロノサトリが後退、ローレルゲレイロが抜け出して1馬身のリード。ローレルゲレイロが馬群から抜け出したタマモサポート、大外強襲のリキッドノーツを僅かに振り切ってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。西暦偶数年波乱傾向、恐るべし。こんなモン獲れるかボケ〜!ヽ(`Д´)ノウワァァン!

 ピンクロデオがESP(ピンクカメオが蛯名騎手を乗せてまるでロデオのように飛び跳ねながら出遅れ)。そのピンクロデオ、もといピンクカメオにNHKマイルCで不覚の敗戦を喫したローレルゲレイロがスッと先頭に立った。後ろからもビッシリやってきているのだがお構いなく先頭を快走。途中でアポロノサトリが仕掛けてきても焦らず、あっさりと先頭を明け渡した。その間手綱は抑えたまま。メチャ余裕ですなぁ。

 アポロノサトリの仕掛けが速かった割に後続の進出は遅く、直線に向いたところでローレルゲレイロと3番手の間が少し開いた。アポロノサトリは坂を駆け上がったところで程なく一杯。ローレルゲレイロは最内からこれを馬なりのまま交わし、完全に抜け出したところでスパート。調教の動きを見ていればこの位走れて当然。開幕週の馬場で前半単騎で行けた分を考慮してもお釣りの出る勝ち方だった。

 このレースは順当と波乱を交互に繰り返しているのだが、今年もその例に漏れず波乱となった。リキッドノーツは後方で脚を溜めに溜めて、4コーナーで惜しげもなく大外に持ち出して、1頭だけ離れた位置を豪快に差し込んできた。いわゆる決め打ちというやつである。近年、京都金杯を経由してここで連対した馬が相次いでGI制覇を成し遂げているが、同馬にも当てはまるのだろうか。

 リキッドノーツも大概だが、タマモサポートの僅差3着は寝耳に水。朝日チャレンジCや福島記念、中日新聞杯での凡走は一体何だったんだ?追って味が無いどころか、追う度にローレルゲレイロとの差を詰めていったのを見て唖然。内を通って距離を稼いでいたのも見逃せない。結局のところ、今までは距離が長かったということらしい。今後の路線選択に注目。

 カンパニーはダッシュがつかずいきなり後方からの競馬。直線でリキッドノーツのように大外へ持ち出そうとしたところ、すぐ外にいたハイアーゲームが壁になって断念。力負けではないことは確か。ハイアーゲームは中団後方から無難な競馬。鳴尾記念のような早めの競馬が出来なかったのは枠順が影響していそうだ。内枠ならもっと上位が狙えたのではないだろうか。

 ジョリーダンスは直線で馬混みの真っ只中に突っ込み、前でエイシンデピュティにウロチョロされるなどして馬群を割り切れなかった。しかしこれは後ろから行く馬の宿命、不利を受けたからといって文句は言えない。サイレントプライドは大外枠から行き切れなかったというのがあるかもしれないが、今回も中途半端な競馬だった。相変わらず人気先行なので狙い時は慎重に見極めたい。

 エイシンデピュティは知らず知らずの間に前から離されてしまい、3番手以降の追い比べに巻き込まれて埋没。またアポロノサトリの寄り掛かりに反応して外にヨレてしまい、直後を走っていたリザーブカードの進路を狭めてしまった。天皇賞ほどあからさまにヨレたわけではないが、何となく気まずさを感じた。今回のように前で飛ばす馬がいるレースでは劣勢。

 コイウタは先行集団に取り付いていてしめしめと思ったが、直線に向いたところで早くも一杯。一応ジリジリとは伸びていたが最後は力尽きた。ラストは追っておらず、今回は叩き台と捉えておきたい。カネトシツヨシオーは前走のキレが見られず、ラスト1ハロンで止まってしまった。どことなく内にモタれたような走り方をしていた。


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