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第58回東京新聞杯(GIII)
2008年2月2日(Sat) 東京芝1,600M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 タマモサポート 96 決め手の無さ深刻。他に同型おり妙味無し。  
2 コイウタ 101 海外遠征後イマイチも東京マイルなら見所あり。
2 3 ピンクカメオ 96 関東圏では大崩れ無し。芝に戻り反撃なるか。  
4 マイケルバローズ 97 久々なのが問題。仕上がり今一つで見送り。  
3 5 カンパニー 103 末脚申し分無し。乗り込み十分も斤量で割引。  
6 タニノマティーニ 92 たまに人気薄で残る。とりあえず行くだけ行く。  
4 7 ローレルゲレイロ 97 前走久々に見せ場作る。前半で距離稼げるか。
8 エイシンデピュティ 101 先行押し切りが板に付く。今回斤量増で正念場。
5 9 リキッドノーツ 91 前走格上挑戦にしても負け過ぎ。下積み不足。  
10 ジョリーダンス 101 ようやく体調上向き。速い流れで相対的に浮上。  
6 11 リザーブカード 93 自己条件突破も内容平凡。即重賞挑戦は疑問。  
12 ハイアーゲーム 99 マイル初参戦。流れにすんなり乗れるか微妙。  
7 13 カネトシツヨシオー 100 前走想定以上の末脚披露。まだ伸び代感じる。
14 アポロノサトリ 93 マイルになると途端に劣勢。脚溜めても苦しい。  
8 15 フジサイレンス 92 一昨年の覇者も以後未勝利。正攻法では無理。  
16 サイレントプライド 100 前走の位置取り中途半端。結局のところジリ脚。  
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 金杯勝利から始まるサクセスストーリー・決め手も完備エイシンデピュティ
■予想構築

 何で今年は4歳馬も5歳以上と同じ56kgが基本になるの?って疑問だったのだが、「開催日が2月の場合は4歳以上56kg」になるって初めから決まってたらしい。知らんかった。ピンクカメオとローレルゲレイロにとってはたった2日違うだけで1kg余計に背負わされる訳だから損といえば損だよなぁ。

 そのローレルゲレイロ、栗東坂路で先週今週と立て続けに4ハロン50秒台をマーク。調教大将なのは分かっているが、今の馬場で4ハロン50秒台ってどうなってんの?それでいて終いも12秒台。エイシンデピュティもいいね。栗東坂路4F53秒8−1F12秒7、白い息を弾ませながらの登板に力強さを感じた。調教ですげーと思ったのはこの2頭。後はまあこんなもんでしょ、って感じ。


【上位馬の通過順と上がり3ハロン順位一覧(過去10年、中山で行われた'03年を除く)】
年度 頭数 1着馬 2着馬 3着馬
'98年 16 1-1(35.3)7位タイ 7-8(34.7)2位 5-4(35.0)3位
'99年 16 5-4(35.2)1位 1-1(36.3)7位 10-8(35.3)3位タイ
'00年 16 2-2(35.5)11位 15-15(34.3)1位 3-3(35.3)6位タイ
'01年 13 8-8(34.9)2位 3-4(35.5)3位 5-4(35.7)5位
'02年 12 2-2(36.3)7位 11-11(35.6)1位 6-8(35.8)2位
'04年 15 4-3(33.7)3位タイ 12-13(33.3)1位 4-7(33.7)3位タイ
'05年 14 8-8(32.9)1位 7-7(33.2)2位 1-1(34.4)8位タイ
'06年 16 13-10(33.9)1位 2-2(34.5)7位タイ 4-4(34.4)6位
'07年 16 11-11(33.3)1位タイ 11-13(33.3)1位タイ 10-9(33.7)5位
※'01年は稍重、'02年は不良、その他の年は良馬場で施行。
※'02年以前はCコース、'04年以降はDコースを使用。

 このレースは'00年以降開幕週、特に'06年以降開幕初日に行われている。「開幕週は行った者勝ち」なはずが、このレースでは差し込み、とりわけ速い上がりを繰り出した馬が勝ち負けする傾向がみられる。ここ4年ではそれが顕著。前で残るにしても34秒台の脚が求められる。

 エイシンデピュティは鳴尾記念、京都金杯と立て続けに上がり34秒台をマークしながらの連対。昨年のオーストラリアトロフィーのように、溜めれば上がり33秒台も出せる。過去10年、前走でマイル戦を勝っていた馬が延べ11頭で【4・2・2・3】(54.5%)となることからして、ここも引き続き注目してみたい。懸念材料は負担斤量58kg以上馬は延べ9頭が出走して【0・0・1・8】(0.0%)となる点。

 このレースで上がり最速を出せそうな馬といえばカネトシツヨシオーだろう。阪神カップはいささか距離不足の感。京都金杯でややモタつきながらも加速が付いてからは凄い脚。ここも外を回しての追い出しになりそうだが、アドマイヤオーラを差しかけた勢いは本物とみたい。タヤスツヨシ産駒はジリ脚というイメージがあるのだが、同馬は母父トニービンの血が強いらしい。

 ローレルゲレイロは調教大将でもここまでくると抑えざるを得ない。よくよく考えてみれば、阪神カップでは差し込み決着の中ハナを切った馬としてスズカフェニックスにコンマ2秒差。シンザン記念でダイワスカーレットと同じ上がりを繰り出したこともあり、速い上がりにも対応し得る。父は明け4歳でこのレースを制したキングヘイロー。

 コイウタは昨年のヴィクトリアマイルで上がり33秒4を繰り出して勝利。その他、東京に限れば'05年京王杯2歳S(3着)で34秒1、'06年クイーンC(1着)で34秒4、'06年オーロC(2着)で34秒5といずれも上がり最速かそれに近い数字をマーク。富士Sは牡馬と同じ56kgを背負い、外を回した分の負け。その点今回は内枠で54kg。何でGI馬が54kgなんだ?

 カンパニーは昨年末に坂路に入れ、ここまで4ハロン55秒を切った稽古が5本。直前は4F52秒7−1F12秒7で一応仕上がった。昨夏の関屋記念も乗り込みを入念に行った結果楽勝しており、今回も期待して良いと思う。ただ関屋記念は56kgでメンバーはここよりも手薄、「どうぞ勝ってください」的なところがあったのも事実。ジョリーダンスはハイペースで前がダレたところを突き刺す馬なので、純粋な追い比べだと埋没して4〜5着に終わりそう。マイルでも勝ち負けしているが、元来1,400Mで良い馬。

◎エイシンデピュティ
○カネトシツヨシオー
▲ローレルゲレイロ
△コイウタ
☆(該当無し)


■馬券構築

 エイシンデピュティから馬複流し。「西暦偶数年波乱傾向」に備えてボックスの目を抑える。

[馬複] エイシンデピュティ−カネトシツヨシオー 30%
[馬複] エイシンデピュティ−ローレルゲレイロ 20%
[馬複] エイシンデピュティ−コイウタ 20%
[馬複] カネトシツヨシオー−ローレルゲレイロ 10%
[馬複] カネトシツヨシオー−コイウタ 10%
[馬複] ローレルゲレイロ−コイウタ 10%


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