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第49回アメリカジョッキークラブC(JpnII)
2008年1月27日(Sun) 中山芝2,200M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 5 エアシェイディ 牡7 57.0kg 後藤浩輝 2.13.6 490kg(+6) 2
2   6 11 トウショウナイト 牡7 57.0kg 武士沢友治 2.13.8 1 1/4 494kg(-10) 9
3 8 16 ブラックアルタイル セ6 57.0kg 吉田隼人 2.13.8 クビ 488kg(-6) 6
4   2 3 メテオバースト 牡7 57.0kg 横山典弘 2.13.8 ハナ 494kg(-2) 10
5 5 10 ドリームパスポート 牡5 57.0kg 松岡正海 2.13.9 クビ 484kg(+10) 1
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 11.3 - 12.7 - 12.3 - 12.2 - 12.1 - 12.1 - 12.2 - 11.8 - 11.9 - 12.3
上がり 4F 48.2 - 3F 36.0
1コーナー 7-(6,9)14-8(1,10)(5,11)(2,16)3,12-(4,13,15)
2コーナー 7-(6,9)-14,8(1,10)(5,11)(2,16)(3,12)(4,15)13
3コーナー 7,9(6,14)(8,10,11)(3,1,5,16)(4,15,2,12)13
4コーナー (9,*14,10,11)(7,5,16)8(6,3,1)(4,15,12,13)2

■レース回顧 銀メダルはもう要らない・内を捌いて念願成就エアシェイディ!
■レース解説

 メイショウレガーロが前に出るも、アドマイヤメインがこれを交わしてハナを奪う。シルクネクサス、シルクフェイマス、ダブルティンパニーも前に行く。ドリームパスポートはこれらの直後を進む。内にトウカイトリックがつける。トウショウナイト、エアシェイディも差が無く追走。ブラックアルタイルは後方から外を通って徐々に進出。3コーナーを過ぎたところでダブルティンパニー、ドリームパスポート、トウショウナイトらが外を通って一斉に進出。エアシェイディも内から追い上げていく。前が数頭並んだ状態で直線に向く。ドリームパスポートが僅かに抜け出して先頭。外からブラックアルタイル、内からエアシェイディが接近。ドリームパスポートが外にヨレる間、エアシェイディが内から突き抜けて先頭。エアシェイディが混戦の2着争いを尻目に楽勝。


■レース回顧

 ハズレ。4着以下は無いやろ、と高を括ってたら5着になった。…これも競馬なの?(´・ω・`)ショボーン

 前走に引き続きメイショウレガーロがハナを奪いにいったところ、アドマイヤメインが手綱を押してこれを阻止。最初のコーナーを回ったところでメイショウレガーロに3馬身程のリード。メイショウレガーロはシルクネクサスと共に離れた位置で追走。これは想定通り。ドリームパスポートはダブルティンパニーとシルクフェイマスを挟んだ6番手。

 アドマイヤメインの逃げはいつになく大人しく、1,000Mを61秒2で通過。3コーナーに掛かったところで後続とは1馬身。と、ここで早くもドリームパスポートが動き出した。仕掛けるの早くないか?トウショウナイトも体をピッタリ併せてついてきた。直線に向いたところで堂々先頭。しかしよく見ると直後にエアシェイディが迫っていた。

 松岡騎手が鞭を取り出して追い始めると、ドリームパスポートは俄かに蛇行を始めた。まずは内へ、体制を整えると今度は外へ。僅かではあるが真っ直ぐ走っていないのは横からの画面を通しても分かった。外から迫るブラックアルタイルを凌ぎ切れなくなったその瞬間、内からエアシェイディが楽に突き抜けていった。その後も劣勢を跳ね返せず、ゴール前で更に3頭に抜かれて5着。うーん。

 「本当はもっと後ろから行きたかったのですが、3コーナーでトウショウナイトにこすられて、そこでハミを取って行ってしまいました。これが敗因というか、誤算でした。」(松岡騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)というコメントからも窺える通り、3コーナー過ぎから始まった進出は松岡騎手が望んだものではなかった。使える脚が一瞬なので、無駄な動きは即敗戦に直結する。力負けではないと信じたい。

 エアシェイディはドリームパスポートを前に置く理想的な位置取り。そして今回最も良かったのは内を捌けたこと。今までは位置取りが後ろ過ぎて4コーナーで外を回らされたり、内を突きながら前が詰まったりして勝利には手が届かなかった。今回は前が動き始めても落ち着いて内で我慢し、ドリームパスポートがもたついたところでスパート。拍子抜けするほどアッサリ行った。

 トウショウナイトはドリームパスポートにぴったりくっ付いたまま4コーナーを回ってきた。しかし外からブラックアルタイルにぶつけられ、前を行くドリームパスポートに進路を塞がれたりと四苦八苦。それでもめげずにこれら2頭の間から再度突き抜けてきた。叩き5戦目にしてようやくマイナス体重。次走からはマークが必要か。

 ブラックアルタイルは後方から外を回るロスの多い競馬ながら、直線で併せたドリームパスポートを競り落とす好内容。もっともこれはドリームパスポートの「敵失」によるところが大きいのだが。シルクネクサスはドリームパスポートらの早めの進出により、後続が迫る前に先に抜け出すという目論見が崩壊。直線に向いたところでドリームパスポートが前にいる状態では打つ手無し。

 トウカイトリックは道中エアシェイディらと並んで走っていたはずが、4コーナーの進出で完全に置かれていた。蛯名騎手が手綱を押して進出を促しているのにも関わらず全く前に行けない。「ズブいですね。もっと距離があった方がいいです。動きたいときに動けませんから。最後はジリジリと来てくれていますが……」(蛯名騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)というコメントが全てを物語っている。


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