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第49回アメリカジョッキークラブC(JpnII)
2008年1月27日(Sun) 中山芝2,200M 4歳以上オープン 別定 (国際)[指定]
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 トウカイトリック 96 距離の融通は利くが中山では正直物足りない。  
2 ゴーウィズウィンド 87 先行出来ても粘り切れない。重賞では厳しい。  
2 3 メテオバースト 88 前走消化不良にしても負け過ぎ。距離も長い。  
4 ドリーミーオペラ 83 前走差し届かぬ展開。内枠の勝浦で先行か。  
3 5 エアシェイディ 94 前走勝ちに行って届かず。とにかく展開次第。
6 メイショウレガーロ 90 前走単騎逃げで見せ場作るも今回相手強化。  
4 7 アドマイヤメイン 86 久々で大逃げ敢行。良化期待もまだ動き重い。  
8 シルクフェイマス 一昨年の勝ち馬も1年半振り。仕上がり次第。  
5 9 シルクネクサス 94 昨秋同舞台で先に動いて僅差。乗り方一つ。
10 ドリームパスポート 96 前走半分落馬の不利。GI2着3回の実績尊重。
6 11 トウショウナイト 95 直線失速の前走不満。もう暫く様子見が必要。  
12 ブリットレーン 84 超軽量でも変わりなし。明らかに実力見劣る。  
7 13 サンバレンティン 92 付いて回るだけ。前が止まらない限り出番無し。  
14 ダブルティンパニー 86 先行しての連勝は評価。後は相手関係のみ。  
8 15 チェストウイング 88 ジリ脚慢性化。行っても差しても物足りない。  
16 ブラックアルタイル 85 前走内を意識して快勝。大逃げは演習済み。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 GI連対の底力尊重・東の地から新たな出発ドリームパスポート
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【アメリカジョッキークラブCの負担斤量設定条件・昨年(上)と今年(下)の比較】
4歳56kg、5歳以上57kg、牝馬2kg減、収得賞金3,000万超過馬は超過額4,000万円毎1kg増
4歳56kg、5歳以上57kg、牝馬2kg減、19.1.20以降のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定G1競走またはG2競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増、19.1.19以前のG1競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(但し2歳時の成績を除く)

 アメリカジョッキークラブCは従来までの賞金別定戦を改め、今年からグレード別定戦になった。この変更で得をするのはこれまでに重賞で勝ち負けしてきた実績馬。エアシェイディ(収得賞金9,250万円)は昨年までの規定なら58kgを背負わされるところだったが、今回は重賞未勝利の恩恵(?)で57kgで済む。

 他にもトウカイトリック(収得賞金7,900万円)、トウショウナイト(同7,850万円)、ドリームパスポート(同7,850万円)、シルクフェイマス(同7,675万円)も昨年までの規定なら58kgを背負わされるところを、今年は57kgで済む。トウカイトリックは直近1年以内に重賞(ダイヤモンドS)勝ちがあるがGIIIなので斤量加算の対象外。他の3頭もGII勝ちから1年以上経過しているので斤量加算の対象外。


 ドリームパスポートは今年から美浦・稲葉隆一厩舎へ転厩。美浦Pで単走、5F66秒6−1F12秒4。折り合い重視でセーブ気味。取り立てて目を引く動きではなかった。とはいえGIで2着が3回ある馬。有馬記念での不利も、元を正せば馬のほうから突っ込んでいた。当時でもある程度仕上がっていたとすれば、ここは普通に買いだろう。中団につけてアッサリを想定。

 エアシェイディは美浦北Cで併走先着、5F66秒8−1F12秒7。持ったままで余裕の調整。前述の通り、今回のグレード別定戦への変更はタイトルが取れないまま収得賞金だけが膨らんでいく同馬にとって最大の追い風。中山金杯では後藤騎手がいつになく勝ちに行く騎乗を見せた。内を捌ければ(外を回さなければ)今度こそ勝利に届く。

 シルクネクサスは栗東坂路で単走、4F53秒2−1F13秒8。今回騎乗のペリエ騎手を背に、木曜追いでは3番目の時計を馬なりでマーク。今回はアドマイヤメインの大逃げが想定されるので、同馬が採りえる道中2〜3番手待機が存分に生かせそう。勝負は後ろからドリームパスポートらが詰め寄ってくるまでの間。昨秋のオールカマーのような先に抜け出す競馬に期待。

 ブラックアルタイルは美浦Pで併走先着、5F65秒4−1F12秒7。持ったままで内からスッと抜けて1馬身ほど先着。仕上がりは申し分ない。昨年の勝ち馬マツリダゴッホと同じクリスマスCを経由しているが、その距離は一昨年が1,800M、昨年は本レースと同じ2,200M。ネヴァキングダムが大逃げを打った展開を4コーナーで捉えてアッサリ。今回は斤量増・相手強化とクリアすべき課題は多い。

 トウカイトリックは栗東坂路で単走、4F55秒0−1F13秒7。ラストで鞭が入ったものの、この馬にしてはスムーズな追い切りを消化。長距離志向の同馬が2,200Mのこのレースを使う気になったのは、おそらく今回のグレード別定戦への変更が影響していると思う。ただ昨年のステイヤーズSが案外だったように、この馬は中山が合っていないような気がするので狙いからは外すことにした。

 アドマイヤメインは栗東CWで併走遅れ、6F82秒3−1F13秒3。相手が攻め駆けする馬(アドマイヤダンク・3歳500万下)とはいえ、終始頭が高く押しても動かずというのではどうしようもない。今の中山は芝が重く、前で粘るにしてももうちょっと軽快さが出ないと苦しいのではないか。

◎ドリームパスポート
○エアシェイディ
▲シルクネクサス
△ブラックアルタイル
☆(該当無し)


■馬券構築

 ドリームパスポート1着固定+エアシェイディ2〜3着固定の3連単・3連複流し。

[3連複] ドリームパスポート−エアシェイディ−シルクネクサス 30%
[3連複] ドリームパスポート−エアシェイディ−ブラックアルタイル 30%
[3連単] ドリームパスポート→エアシェイディ→シルクネクサス 10%
[3連単] ドリームパスポート→エアシェイディ→ブラックアルタイル 10%
[3連単] ドリームパスポート→シルクネクサス→エアシェイディ 10%
[3連単] ドリームパスポート→ブラックアルタイル→エアシェイディ 10%


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