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第55回日経新春杯(GII) 2008年1月20日(Sun) 京都芝2,400M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定] |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | 1 | 2 | アドマイヤモナーク | 牡7 | 56.0kg | 安藤勝己 | 2.27.4 | − | 470kg(0) | 3 | |
2 | △ | 6 | 12 | ダークメッセージ | 牡5 | 55.0kg | 武豊 | 2.27.6 | 1 1/4 | 482kg(-2) | 2 |
3 | 8 | 15 | テイエムプリキュア | 牝5 | 50.0kg | 酒井学 | 2.27.7 | 3/4 | 502kg(+4) | 12 | |
4 | ◎ | 1 | 1 | アドマイヤジュピタ | 牡5 | 57.0kg | 岩田康誠 | 2.27.8 | 3/4 | 512kg(+16) | 1 |
5 | ▲ | 7 | 14 | グロリアスウィーク | 牡5 | 55.0kg | 四位洋文 | 2.27.8 | ハナ | 474kg(+2) | 8 |
■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良) |
ハロンタイム 12.5 - 11.4 - 11.3 - 12.7 - 12.8 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 11.9 - 12.2 - 12.2 - 13.0 上がり 4F 49.3 - 3F 37.4 1コーナー 3,9(1,7,15)(5,8,16)(4,11)(10,14)(2,13)6-12 2コーナー 3,9(1,15)7(5,11,8,16)(4,10,14)(2,13)-(12,6) 3コーナー (3,*15)(1,13)(9,7,16)(5,11)(4,2,14)8(12,10,6) 4コーナー 15,3,1(5,7)16(11,13,2,14)6(4,9,12,10)-8 |
■レース回顧 差して届かずからの脱却・軽い脚取りで駆け抜けたアドマイヤモナーク! |
■レース解説 内からワイルドスナイパーが抜け出して先頭。ヒラボクロイヤルが2番手。アドマイヤジュピタはテイエムプリキュアと並んで3番手につける。中団は一団。向こう正面半ばでマキハタサイボーグが早くも外を捲っていく。アドマイヤモナークは馬群後方から内を通って押し上げる。オースミグラスワンとダークメッセージは並んで最後方。テイエムプリキュアが3コーナーの下りでワイルドスナイパーに並びかける。ヒラボクロイヤルとマキハタサイボーグは後退、トウカイワイルドが前に上がっていく。テイエムプリキュアが僅かに先頭で直線に向く。内からトウショウパワーズ、直後からアドマイヤジュピタが追い上げるも伸びは無い。外からはアドマイヤモナークが勢い良く進出、アドマイヤジュピタ、続いてテイエムプリキュアをあっさり交わして先頭。2着以下は混戦になるも、アドマイヤモナークがそのまま押し切る。 ■レース回顧 ハズレ。4着以下は無いやろ、と高を括ってたら4着になった。…それが競馬だ!(`・ω・´)シャキーン ワイルドスナイパーが内枠を生かした逃げを展開。テイエムプリキュアは無理せず番手の競馬を選択。ヒラボクロイヤルは起死回生の先行策。アドマイヤジュピタはこれらの近くでどっしり構えていた。馬群は一団。淡々と流れる中にあって、マキハタサイボーグが外を通って上がっていくのが見えた。坂の上りで仕掛けるって珍しいなぁ。秋山ちゃん、これはミス騎乗やろ。 3コーナーの下りでテイエムプリキュアがワイルドスナイパーを外から交わして先頭。ヒラボクロイヤルはバテて後退、マキハタサイボーグもガス欠で一杯。そのような中、アドマイヤジュピタは依然どっしりと構えたまま。余裕だなぁ。後続馬は大外を通って一気に進出の構え。アドマイヤジュピタはこのタイミングでようやく動き出した。 しかしいざ追い出してみると、前を走るテイエムプリキュアに全く追い付けない。鞭を入れてもモタモタ。あれっ、おっかしーなー。そうこうしている内に同じ勝負服の馬が伸びてきた。ああ、そうか。こっちがアドマイヤジュピタか。…違います。アドマイヤモナークです。がびーん。 アドマイヤモナークは後ろから数えたほうが早い位置取りから馬群を縫って追い上げ、4コーナーでは惜しげもなく外へ振って進出。鞭は左手に持ったままで、画面を通してみる限り持ち替えた形跡は見られなかった。いわゆる楽勝というやつである。今まで最後方から追い上げて届かずばかりだった馬が、殆ど馬なりで勝ってしまうのだから不思議。 ダークメッセージは最後方からの決め打ちで2着ゲット。結果的にではあるが、今回も外に持ち出していた。上がり3ハロン37秒4という時計を要す決着の中で相対的に伸びたというのが本音。勝ち切るという競馬の本質に立ち返るなら、今回の最後方待機はお世辞にも褒められたものではない。 テイエムプリキュアは早め先頭が上手い方向に作用した。本来真っ先に潰しにかかってくるはずだったアドマイヤジュピタがもたつき、自らは距離短縮ローテで最後まで踏ん張り通すだけの余裕があった。鞍上の酒井学騎手は昨年ダークメッセージに騎乗して3着。2年連続で3連ベースの波乱を演出した。 アドマイヤジュピタは久々で馬体重が16kgも増えていた。昨夏の戦線復帰時に40kg増で勝っているとはいえ、ここでその体重に逆戻りというのはいかにも気まずい。岩田騎手は馬場にノメっていたとコメントしているが、押し通しで反応が無かったのを見る限りではそれだけが原因ではないと思う。キレ馬2頭に先着されたのは已む無しにしても、テイエムプリキュアに並びかけすら出来なかったのは痛恨。 グロリアスウィークは外に持ち出されながらもなかなかの脚を披露。距離を意識して折り合い重視の追走で、位置取りが後ろになった分届かなかった。オースミグラスワンは4コーナーで大外に振らされた挙句、直線で内にモタれ通しでまともに追えず終い。展開云々以前の問題で、訳が分からない。 |