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第57回日刊スポーツ賞中山金杯(GIII)
2008年1月5日(Sat) 中山芝2,000M 4歳以上オープン ハンデ (国際)[指定]
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 13 アドマイヤフジ 牡6 57.5kg 川田将雅 2.00.7 522kg(0) 3
2 8 15 エアシェイディ 牡7 57.0kg 後藤浩輝 2.01.0 1 3/4 484kg(+2) 2
3   2 3 メイショウレガーロ 牡4 54.0kg 田中勝春 2.01.0 アタマ 464kg(+6) 9
4 1 2 シルクネクサス 牡6 56.0kg 松岡正海 2.01.0 クビ 512kg(-2) 5
5   7 14 グラスボンバー 牡8 57.0kg 勝浦正樹 2.01.1 3/4 488kg(+6) 14
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.4 - 13.3 - 12.5 - 12.4 - 11.9 - 11.9 - 11.4 - 11.0 - 12.5
上がり 4F 46.8 - 3F 34.9
1コーナー 3,4(2,13)(1,6,16)12(5,11,14)(7,15)8(9,10)
2コーナー 3(2,4)(1,6,13)16(12,14,15)(11,7)(5,8)(9,10)
3コーナー (*3,4)(2,13)(1,6)(12,16,15)(5,14,7)(11,9,8,10)
4コーナー 3(2,4,13)(1,6,15)(12,7)(16,14)5(11,10)(9,8)

■レース回顧 決め手を捨てても余りある先行策・一富士見たかアドマイヤフジ!
■レース解説

 メイショウレガーロが押してハナを奪う。アドマイヤフジも前に行く。内からトウショウナイト、シルクネクサス、フサイチホウオーも前へ。サイレントプライドは若干控えて馬群内の6番手につける。エアシェイディは中団の外を進む。アサカディフィートはヤマニンアラバスタと並んで最後方。メイショウレガーロが先頭、トウショウナイトの外からアドマイヤフジが早めに押し上げていく。大外からブラックタイドが動き、4コーナーで各馬ほぼ一団。メイショウレガーロが二の足を使って先頭をキープするも、アドマイヤフジが鞭を振るってこれを交わす。3番手以降は内からシルクネクサス、外からエアシェイディが接近。ゴール前で2着争いが熾烈になるも、アドマイヤフジは完全に抜け切ってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。サイレントプライド、もっと前に行けよ…。この馬とはメチャ相性悪い。(-_-)

 ゲートの中で気合十分だったメイショウレガーロがあっさり先頭。アドマイヤフジも早速前に出てきた。前が手薄なら進んで前に出ようという意気込みが伝わってきた。感心感心。ところでサイレントプライドはどこかな〜。って、何で抑えてるの?

 メイショウレガーロの単騎逃げを邪魔する馬はおらず、1,000M通過62秒0のスローペース。後続は縦一列で黙って付いて行った。いわゆる前残りが成立する展開。そんな中にあってアドマイヤフジは好位の4番手。サイレントプライドはその後ろ。エアシェイディは普段よりも前で競馬を進めてきた。アサカディフィートはやはり最後方付近。消えたな。

 3コーナーでアドマイヤフジが動いた時点で勝負の大半は決していた。鞍上の手が動いていたが、この馬は勝負どころでいつもこんな感じ。直線で鞭をバチバチ入れてメイショウレガーロから先頭を奪い取ると後はそのまま。ゴール前で鞭を掲げての楽勝だった。冷静に見れば前残りの展開を押し切っただけなのだが、普段から勝ち切れない馬を巧みに前へ誘導した川田騎手の判断は正しかった。

 エアシェイディも早くから前を意識する位置を追走。4コーナーでサイレントプライドの直後まで押し上げていた。何時にも増して勝ちに行く騎乗だったが、ここでも変わらず2着まで。窮屈な競馬が続いていただけに外枠はプラスかと思ったが、勝負どころで外に振られやすい中山で外枠を引いたのはマイナスだった。重賞銀メダルはこれで6個目。無冠の帝王の苦悩は続く。

 メイショウレガーロはエアシェイディと僅かにアタマ差。頭の高い走法もちょっとはマシになった。これだけ前で楽をさせて貰えれば久々でも居残れる。カッチーの積極策に拍手。シルクネクサスはメイショウレガーロの直後で丁寧に内を回ってきた。追い比べで置かれた以外は合格点。結局のところ、エアシェイディを除くと上位は内を通った先行馬で占めた。

 サイレントプライドはどっちつかずの位置取りで為す術なく敗退。傾向分析で前年のディセンバーS勝ち馬との相性が悪いことを承知で軸に推したのは、前が手薄だから大丈夫と読んだからに他ならない。にも関わらず前に行ってくれなかったのは不満が残る。新潟大賞典で高めの3連複を邪魔され、エプソムC・札幌記念・今回と期待を裏切ってくれた。無印にした瞬間勝つんだろうな、きっと。

 アサカディフィートはこの展開では届かずでも已む無し。常に最後方待機で一切応用が利かない。応用が利かないからこそ嵌った時に強さをみせる。今回も上がり最速をマークしたように馬は元気。人気にならない影の実力馬でもあり、今後も穴狙いに一役買ってくれそうだ。それに引き換えフサイチホウオーは能力が抜け落ちて煩いだけの馬になってしまった。全く人気落ちしないし、いいお客さんである。


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