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第52回有馬記念(GI)
2007年12月23日(Sun) 中山芝2,500M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 3 マツリダゴッホ 牡4 57.0kg 蛯名正義 2.33.6 498kg(+12) 9
2   4 7 ダイワスカーレット 牝3 53.0kg 安藤勝己 2.33.8 1 1/4 486kg(+2) 5
3   2 4 ダイワメジャー 牡6 57.0kg M.デムーロ 2.34.2 2 1/2 538kg(+10) 6
4   4 8 ロックドゥカンブ 牡3 53.0kg M.キネーン 2.34.3 クビ 508kg(+8) 4
5 3 6 ポップロック 牡6 57.0kg O.ペリエ 2.34.5 1 1/4 502kg(0) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:稍重)
ハロンタイム 6.9 - 11.2 - 11.2 - 12.1 - 12.4 - 13.4 - 13.2 - 12.5 - 11.9 - 12.4 - 12.2 - 11.7 - 12.5
上がり 4F 48.8 - 3F 36.4
1コーナー 15,7(3,9)13,11,6(4,16)8,1(5,12,14)2
2コーナー 15,7(3,9)-13,11(4,6)(8,16)1(5,12)14,2
3コーナー (*15,7)3(11,9)(13,6)(4,8,16)1(5,12)14,2
4コーナー (15,3,*7)4(11,6)(5,13,9,16)(2,8,1)12,14

■レース回顧 得意舞台で大物喰い・最後に踊ったマツリダゴッホ!
■レース解説

 レゴラスが出遅れ。ダイワスカーレットが前に出るも、チョウサンが押してハナを奪う。マツリダゴッホ、サンツェッペリンがこれに続く。ダイワメジャーは直後の内を進む。これを外からみる位置でロックドゥカンブ、ウオッカが追走。ポップロック、メイショウサムソンはその後ろ。ドリームパスポートは最後方待機。チョウサンが僅かに先頭、3コーナーでダイワスカーレットがこれに並びかけていく。マツリダゴッホも直後でマーク。ダイワメジャーが内から上がっていく。後方外からメイショウサムソン、続いてウオッカが動き出す。4コーナーで各馬固まりながら直線に向く。マツリダゴッホが抜け出して早々と先頭。ダイワスカーレットがこれを追う。離れてダイワメジャーも前の2頭を追う。4番手以降からはロックドゥカンブ、ポップロックが迫るも前とは差がある。マツリダゴッホがダイワスカーレット以下を問題にせず押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。条件馬レゴラス>クラシック二冠&天皇賞春秋制覇メイショウサムソン。(ノ∀`)アチャー

 はいっ!ということで今年の有馬記念、優勝はマツリダゴッホでした〜。パチパチパチ〜!………。何、この脱力感?まだ今年の競馬が終わったって感じがしないんですけど?はぁ〜。印を打った馬はことごとくぶっ飛び、傾向分析で一発推奨したマツリダゴッホを買わず、挙句の果てには自信の無印だったダイワ兄妹に残られる始末。あ゛ー!一遍どころか百遍ぐらいは氏なないとダメだ。

 ダイワスカーレットに主導権は譲らんとばかりにチョウサンが押して先頭。ダイワスカーレットは競り合いを嫌ってすぐに引いて2番手。マツリダゴッホが早めの3番手に入り、ダイワメジャーも好位の4番手。意外にもバラけた展開。あっ、そういえばメイショウサムソンはどこ?ウオッカがここにいて…、ってその後ろかよ!武アホか。…あ、そうか。後でどんでん返しがあるんだな。ワクワク。

 しかし相変わらずメイショウサムソンは後方を走っている。しかもポップロックやウオッカよりも後ろ。んー、ちょっとヤバくない?まあでも世界のユタカだもん。大丈夫だよね。そして3コーナーから勝負どころへ。好調時のオート捲りがみられない。あれ?本当に大丈夫か?4コーナーではウオッカよりも外に回しての進出。前とは7〜8馬身。おい、どうした!まさか、まさか…!溜め殺しですか?!

 かくしてメイショウサムソンは圏外に消えた。レゴラスにガチで負けたのは内緒。ポップロックも勝負どころで激しく手が動いて余裕がみられない。ウオッカもこれに呼応して追い出しを開始したものの、直線に向いたところでフラフラになっていた。ポップロックはその後巻き返してきたが勝ち負けには遠く及ばず。結局、後方で脚を溜めていた馬は軒並み沈没。差して好走したと言えそうなのはダイワメジャーと僅差のロックドゥカンブと落馬寸前だったドリームパスポート(後述)ぐらい。

 マツリダゴッホは同舞台の日経賞で早め先頭を敢行してネヴァブションの強襲に遭っていたのだが、今回は先に抜け出すと誰も追って来なかった。不思議な勝利。ダイワスカーレットは前につけて残っただけ。残ったのが強いのか、強いから残ったのか…。ダイワメジャーはデムーロ騎手が経済コースを立ち回らせて上手く残した。最後は心なしか妹に遠慮したように見えた。

 今年も一年、全重賞を予想してきて思い知らされたことがある。それは「前に行く馬が強い」ということ。ダイワ兄妹と相性が悪かったのは私の予想スタンスが後方待機馬に重きを置いていたからに他ならない。思えば安田記念はスズカフェニックス、桜花賞と秋華賞はウオッカ、マイルCSはカンパニーを軸にしていた。勿論臨機応変には対応するが、「前につけそうな馬を上位に採れ」は今後の教訓にしたい。

 ドリームパスポートは成り行きに任せて最後方待機。高田騎手は終始内を意識していて、皐月賞の再現を狙っているようだった。ただ勝負どころの4コーナーは大混雑。これでは内を突けない。しかし手応えが良過ぎて、馬のほうから馬群に突っ込んでいった。そして前を走っていたサンツェッペリンに接触。落馬寸前、というより半分落馬。そんな状態から6着まで持ってきた。ある意味凄い。


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