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第52回有馬記念(GI) 2007年12月23日(Sun) 中山芝2,500M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定) |
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枠 | 馬 | 馬名 | 脚質 | 補正 | 寸評 | 印 |
1 | 1 | メイショウサムソン | 先 | 95 | 前走は展開のアヤ。天皇賞秋圧勝の力見直す。 | ◎ |
2 | ドリームパスポート | 先 | 95 | 休み明けの前走度外視。一瞬の脚が使えれば。 | △ | |
2 | 3 | マツリダゴッホ | 先 | 92 | 中山でみせる捲りは豪快。但しこの距離は長い。 | |
4 | ダイワメジャー | 先 | 95 | 昨年3着もベストはマイル。相手も粒揃いで苦戦。 | ||
3 | 5 | レゴラス | 先 | 73 | 論外。他馬の邪魔にはならないでもらいたい。 | |
6 | ポップロック | 先 | 96 | どこからでも競馬可能。但し微妙に詰め損ねる。 | ○ | |
4 | 7 | ダイワスカーレット | 逃 | 91 | 歴戦の牡馬相手。今度こそ楽な競馬は出来ない。 | |
8 | ロックドゥカンブ | 追 | 87 | 菊花賞で連勝止まる。古馬との力関係で劣勢。 | ||
5 | 9 | サンツェッペリン | 先 | 85 | この秋失速。中山で穴開け実績あるも厳しい。 | |
10 | フサイチパンドラ | (出走取消) | ||||
6 | 11 | コスモバルク | 逃 | 88 | 追い切り強化で巻き返そうにも相手が揃い過ぎ。 | |
12 | インティライミ | 差 | 92 | 前走れっきとした力負け。コース替わりも厳しい。 | ||
7 | 13 | デルタブルース | 先 | 93 | 相変わらず流れ込むだけ。肝心の決め手を欠く。 | |
14 | ハイアーゲーム | 先 | 88 | 引き続き好調。相手強化も見せ場は作れそう。 | ||
8 | 15 | チョウサン | 差 | 93 | やはりGIでは力不足。無欲の差しに徹するか。 | |
16 | ウオッカ | 追 | 93 | 前走の追込評価。今回先行馬多数で展開向く。 | ▲ |
■レース展望 過去の名馬が示す勝利の道標・再び最強を唱えるメイショウサムソン | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
■予想構築 昨年はディープインパクトが勝つことが分かっていたので予想が楽だった。まあ、紐が抜けて外しちゃったんだけどね。そもそもこの有馬記念で儲かった試しがない。競馬を始めた'94年の有馬記念はナリタブライアンとヒシアマゾンの1点勝負の予想を立てたが馬券は買わなかった。その翌年はマヤノトップガンの単勝1点予想もこれまた馬券は買わず。'96年は訳あって不参加。 '97年以降は毎年馬券を買っては負け〜、買っては負け〜の繰り返し。'97年はゴール寸前でシルクジャスティスに邪魔されて死亡。グラス1年目の'98年はセイウン軸で爆死、グラス2年目の'99年はスペ切りで突然死。オペがグランドスラムを達成した'00年はドトウ切りで悶絶死。その翌年はテロのサイン決着で自然死。'02年はファインモーション軸で即死。'03年以降はレース回顧を参照。とにかく毎年死んでます。 ということで、この展望をご覧になられている皆さんは私の予想を外していただければ的中にグッと近付くと、こういういうことになっております。…本音を言えば、最後こそビシっと当てたいんだけどね。競馬の神様が許して下さらないんですわ。うわーん。
近頃データを粗末に扱ってきたので、最後ぐらいデータに頼ろう。ということでまずは分かりやすいデータから。過去10年、天皇賞秋勝ち→ジャパンC3着以内というステップで挑んだ馬は延べ6頭が出走して【4・1・1・0】(83.3%)。過去20年まで遡れば、これに'88年2着タマモクロスも加わる(ジャパンC2着)。唯一連対を逃したのは'97年のエアグルーヴのみ。つまり、牡馬に限れば最低でも2着は堅いということ。なんだ、メイショウサムソンで鉄板じゃん。
前述のデータと被るが、同年のジャパンCで最先着だった馬は過去10年で【5・1・1・3】(60.0%)という成績。これを見てポップロックも買いだなぁと思われた方、ちょっと待った。着外に敗れた馬の年齢に注目。そう、いずれも5歳以上。そもそもこの有馬記念、高齢馬が思いの外苦戦している。過去10年の勝ち馬は全て4歳以下。6歳以上の勝利例となると'91年のダイユウサクまで遡ることになる。 次に考察したいのは3歳馬の取り扱い。今年は牝馬の当たり年であり、牡馬の大物が不在だった。まあ牝馬がダービーに出ること自体珍しいことで、これまでもダービーに出ていれば勝てた牝馬がいたかもしれない。ということでウオッカとこれに直接対決で勝ち越しているダイワスカーレットに注目したいところだが、これもちょっと待った。 牝馬は過去20年で延べ35頭が出走して【0・1・2・32】(2.9%)。僅かに'94年のヒシアマゾンが2着したのみ。ダイワスカーレットは初の長距離輸送にして初の古馬牡馬相手。むしろ先行馬多数なのだから後ろから行きそうなウオッカを上にみたい。ここまではダイワスカーレットが作ってきた流れに翻弄され続けてきた。強敵相手の混戦になれば最後にモノを言うのはダービー馬の底力だろう。 ロックドゥカンブは弱い牡馬の寄せ集めだった菊花賞を勝てなかった時点でここでは力不足。仮にエリザベス女王杯に出ることが出来たとして、勝つことが出来たか?ジャパンCに出てきて、勝つことが出来たか?今回はどれだけ走るか、それだけを見てみたい。もし走ってきたら来年以降改めて買えばいいだけ。現時点ではリスクのほうが高い。
有馬記念はたまにかなりの人気薄が突っ込んでくる。3連ベースの馬券は結構リスクがあるので、買うならば2頭を決めての総流しをオススメしたい。人気薄の激走パターンはGI連対があるのに軽視されている、中山重賞で好走があるのに軽視されている('02年のアルゼンチン共和国杯は中山施行)の2つ。今回このパターンに当てはまりそうなのはマツリダゴッホ、ダイワメジャー、サンツェッペリン辺り。ドリームパスポートも当てはまりそうだが、「同年」という点を満たしていない。 あと肝心なことを言い忘れていた。「有馬記念は好きな馬を買え」。データでは買えないのだが、昨年のこのレース直前まで来年の核になると思ったドリームパスポート。仕上がりは今回も微妙。ただ今までレース回顧をするために何百ものレースを繰り返し見てきて、皐月賞で見たあの一瞬の脚だけが未だに忘れられない。あのキレ味を引き出せるのは武豊でも安藤勝己でもない。高田潤だけだ。 ◎メイショウサムソン ○ポップロック ▲ウオッカ △ドリームパスポート ■馬券構築 メイショウサムソン1着固定+ポップロック2〜3着固定の3連単と2頭軸の3連複流し。 [3連単] メイショウサムソン→ポップロック→ウオッカ 10% [3連単] メイショウサムソン→ポップロック→ドリームパスポート 10% [3連単] メイショウサムソン→ウオッカ→ポップロック 10% [3連単] メイショウサムソン→ドリームパスポート→ポップロック 10% [3連複] メイショウサムソン−ポップロック−ウオッカ 30% [3連複] メイショウサムソン−ポップロック−ドリームパスポート 30% |