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第60回鳴尾記念(GIII)
2007年12月8日(Sat) 阪神芝1,800M 3歳以上オープン 別定 (国際)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 4 ハイアーゲーム 牡6 56.0kg 藤岡佑介 1.47.5 516kg(-4) 8
2   2 3 エイシンデピュティ 牡5 57.0kg 岩田康誠 1.47.5 ハナ 498kg(0) 3
3   7 13 アドマイヤフジ 牡5 56.0kg 川田将雅 1.47.6 クビ 522kg(-2) 5
8 15 アドマイヤオーラ 牡3 56.0kg 安藤勝己 1.47.6 同着 458kg(+16) 4
5   8 16 オースミグラスワン 牡5 56.0kg 福永祐一 1.47.6 クビ 536kg(-2) 12
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.9 - 11.6 - 11.4 - 12.6 - 12.5 - 12.3 - 11.4 - 11.1 - 11.7
上がり 4F 46.5 - 3F 34.2
3コーナー (*3,1)(4,6)7(2,5,8,11)(12,9,15)13(16,14)10
4コーナー (*3,1)(4,6,7)(5,11)(2,8,9)12(13,15)(16,14)10

■レース回顧 大志は常に抱くもの・積極策で古豪復活ハイアーゲーム!
■レース解説

 サンバレンティンが出遅れ。エイシンデピュティがハナを奪う。レインダンス、フィールドベアーが直後に続く。クランエンブレムも最内から押し上げてエイシンデピュティに並びかけていく。ハイアーゲームはこれらの直後につける。ドリームジャーニーは中団後方の内を追走。前は2頭が並んで3コーナーを通過。馬群はほぼ一団。僅かにエイシンデピュティ先頭で直線に向く。レインダンス、クランエンブレムが2番手から前を追う。レインダンスがエイシンデピュティに詰め寄りにかかったところへ、この2頭の間からハイアーゲームが加わってくる。尚も粘るエイシンデピュティにハイアーゲームが並びかけ、首の上げ下げのままゴール。


■レース回顧

 ハズレ。あー、やっぱりエサにされた!感冒明けでガレとりましたな。(´・ω・`)

 エイシンデピュティの逃げは想定通り。クランエンブレムも深追いはしなかった。レインダンスはこれらを前に置く好位での競馬。ハイアーゲームも前につけてきた。こいつらは分かってるなぁ。ドリームジャーニーはやっぱり後ろ。おーい、間に合うのか?アドマイヤオーラも後ろから。

 1,000M通過61秒0はやっぱり遅い。エイシンデピュティが最内を立ち回り、先に抜け出していった。直後ではレインダンスが持ったままで追い出しの機会を窺っている。レインダンスがエイシンデピュティを交わしてやりますかと動き出した瞬間、内からもう一頭の黒い帽子が迫ってきた。ここでハイアーゲームですか。競馬ってムズいなぁ。ちゃんと買えてる人は凄いなぁ。レインダンス軸の俺はエサだなぁ…。

 ハイアーゲームは一貫して長いところばかりを使われていて、久々の距離短縮が嵌った感じがする。秋初戦の京都大賞典の頃はヨレヨレだった追い切りも使う度に良くなっていた。穴狙いというのはこういうところをちゃんと評価してやらんとアカンのね。過去9戦して3着止まりだった右回りでの勝利はまた格別。

 エイシンデピュティは手薄な前を見越しての逃げ込みが叶った。惜しむらくはハイアーゲームが良すぎたこと。これで新装外回りで行われるようになってから2年連続で逃げた馬が連対。来年以降は逃げ馬が過剰人気しそう。この辺りはケースバイケースで対応したい。事実、今回も前有利の展開ながら後ろから詰めてきた馬が何頭かいた。

 後ろから詰めてきた馬ではアドマイヤフジが貫禄を見せた。直線に向いた当初はモッサリとした感じだったが、内に切り込んでいくといきなりヒートアップ。ラスト100Mの伸び方はヤバかった。あー、これは次走以降確実に人気するぞ。しかし勝ち切るという点においてはまだ信用できない。

 アドマイヤオーラは手綱を締めて折り合い重視の追走。久々ながら直線に向いたところでの反応はアドマイヤフジよりも良かった。外を回っての追い上げでアドマイヤフジと3着を分け合った。次走以降は前々の競馬を見てみたい。

 人気を集めた3歳勢はアドマイヤオーラこそ健闘したが、レインダンスとドリームジャーニーは揃って撃沈。ドリームジャーニーはやはりスローの前残り決着だと埋没してしまう。問題はレインダンス。エリザベス女王杯を感冒で回避した影響か、馬体重を14kgも減らしていた。追い出してからの反応がイマイチだったのはそのためか。はたまた牡馬相手ではこんなものなのか。

 クランエンブレムはレインダンスに追い縋るのがやっと。内からドリームジャーニーに交わされたところで急激にヨレて後退。芝初出走のマルヨフェニックスにも5馬身遅れての14着は正直意外。なお、21ヶ月振りの出走だったサクラセンチュリーは直線半ばで競争中止、左前繋靱帯断裂で帰らぬ馬となった。思い起こせば3年前のこのレースが重賞初制覇だった。当時の回顧を読み返しつつ、合掌。


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