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第59回阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)
2007年12月2日(Sun) 阪神芝1,600M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 15 トールポピー 牝2 54.0kg 池添謙一 1.33.8 466kg(-4) 3
2 5 9 レーヴダムール 牝2 54.0kg 藤岡佑介 1.33.8 クビ 480kg(-4) 8
3   5 10 エイムアットビップ 牝2 54.0kg 福永祐一 1.33.9 1/2 454kg(-4) 2
4   6 11 オディール 牝2 54.0kg 安藤勝己 1.34.1 1 446kg(+6) 1
5   3 6 シャランジュ 牝2 54.0kg 村田一誠 1.34.1 クビ 418kg(+2) 10
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 10.6 - 11.3 - 11.8 - 11.9 - 11.5 - 11.5 - 12.7
上がり 4F 47.6 - 3F 35.7
3コーナー (7,*17)(3,16,18)11(4,5,13)10(12,15)(1,8,14)6,9-2
4コーナー 17(7,18,11)(3,16,13)(10,15)(4,5)(8,14)12(1,9)6=2

■レース回顧 背伸びして届いた女王の座・大舞台で能力全開トールポピー!
■レース解説

 ラルケットが出遅れ。マイネブリッツがハナを奪う。エイシンパンサー、ヤマカツオーキッド、レジネッタ辺りも差がなく続く。オディールはこの直後につける。エフティマイアがこの外を通って徐々に上がっていく。エイムアットビップは馬群の中で待機。トールポピーはその外を進む。レーヴダムールは馬群の最後尾を追走。4コーナーでエイシンパンサーが僅かに先頭、直後でエフティマイアとオディールが並んで直線に向く。エイシンパンサーが抜け出し、オディール、その外からカレイジャスミンが追い上げる。内からレジネッタも接近。エイシンパンサーが失速、オディールとレジネッタが抜け出しかかったところへ外からエイムアットビップが急追。エイムアットビップがオディールを交わした瞬間、更にその外からトールポピーとレーヴダムールが襲い掛かる。トールポピーがレーヴダムールを振り切ってゴール。


■レース回顧

 △−◎で馬複(20%)的中。ファンタジーS組を外からブッコ抜き!マジでいい夢見たよ。(*^o^*)

 ファンタジーSが終わった段階で次はオディールが本命で、エイムアットビップにも印をつけようと考えていた。前日の段階でもそうだった。しかし前日のステイヤーズSで鉄板と思えたトウカイトリックがぶっ飛んだのを見て、遂に吹っ切れた。お前はまた馬券で儲かってる奴らに大事なお金を差し出すのか?いーや、今度は俺が奴らからお金をぶんどるんだ!ならばどうすればいいか?

 私は賭けに出た。オディールとエイムアットビップ、揃って無印。しかも軸にしたのは新馬戦を勝っただけのレーヴダムール。無謀すぎるだろ…。まあ普通に買っても当たらんのだし、少しでも夢が見られるならいいかなと。レーヴダムールを軸にしたのは純粋にデビュー戦のレース映像をみて強いと思ったことともう一つ、過去にこのレースでキャリア1戦馬が何度か連絡みしているのが決め手になった。

 先行争いはレジネッタとマイネブリッツ、それにエイシンパンサーが参加。この中に加わるものと思われたエイムアットビップは福永騎手が馬群の中に潜り込ませ、周りを壁にして前に行かせない工夫をしていた。オディールは先行集団をすぐ前にみる位置で、エイムアットビップとはここ2戦と逆の位置関係になった。一方レーヴダムールは腹を括って後ろからの競馬。

 オディールが積極的に仕掛けて、直線に向いたところで早くも先頭を窺う構え。これは能力に絶対の自信があるからか?カレイジャスミンと適度に競り合いつつ、先頭を行くエイシンパンサーに詰め寄っていく。しかしよく見るとここ2戦のようなキレがない。残り200M、未知のゾーンに差し掛かったところでいよいよ怪しくなった。そこへ襲い掛かったのがエイムアットビップ。福永騎手の作戦勝ちかと思われたその矢先、更にその外から2頭が飛んできた。トールポピーと…レーヴダムール!おお、本当に来やがった。

 トールポピーは中団から外を回しての進出。直線に向いた当初はどこかフワフワして加速が乗らない様子。エイムアットビップに煽られて先に行かれたところでエンジン点火。エイムアットビップの後を追いかけて、残り100Mで相手の脚色が鈍ったところを一気に突き刺した。最後は短いところばかり使われてきた馬と長いところばかり使われてきた馬の差が出た。

 レーヴダムールは今回もスタートで後手を踏んでいた。ただ後方待機は最初から決め込んでいたらしく、焦るようなところは少しも無かった。4コーナーで堂々と大外を回し、その後じわじわと追い上げてきた。トールポピーに併せに行ったところがゴール。キャリア1戦馬がこれだけ走るのを事前に予想できる訳がない。キャリア浅故の可能性に賭けただけ。このレースはこんな感じで定期的に荒れている。

 オディールは結果として積極策が裏目に出た。ただ最後の止まり方を見る限り、大事に乗ってもマイルはどうかな?といった印象しか残らなかった。何はともあれ人気を裏切った悪魔の娘、今度は人気薄で一発かましてくるかもしれない。エイムアットビップは明らかに来春を意識した乗られ方。ただこちらも完璧に乗って後ろから来た馬に差された辺り、マイルは微妙に長い。

 レジネッタも内からいい感じで抜け出してきたのだが、ラストは力負け。使う度に馬体重を減らしていて、今回も6kg減。俗に言う使い詰めってやつか。エフティマイアは直線に向いたところで脚が上がっていた。新潟2歳Sが最後の勝ち鞍になる定番パターンっぽい。


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