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第32回エリザベス女王杯(GI)
2007年11月11日(Sun) 京都芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (牝)(国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 5 7 ダイワスカーレット 牝3 54.0kg 安藤勝己 2.11.9 484kg(0) 1
2 7 12 フサイチパンドラ 牝4 56.0kg C.ルメール 2.12.0 3/4 508kg(-8) 3
3   3 4 スイープトウショウ 牝6 56.0kg 池添謙一 2.12.2 1 1/4 480kg(0) 2
4   8 13 ディアデラノビア 牝5 56.0kg 武豊 2.12.5 1 3/4 430kg(-4) 5
5   4 6 アドマイヤキッス 牝4 56.0kg 岩田康誠 2.12.5 クビ 454kg(+10) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 11.1 - 12.4 - 12.1 - 12.3 - 12.6 - 12.8 - 11.8 - 11.1 - 11.4 - 11.6
上がり 4F 45.9 - 3F 34.1
1コーナー 7,9(1,5)12(4,6,10)14(8,11,13)2
2コーナー 7,9(1,5)12(4,6)-10(8,14)(11,13)2
3コーナー 7,9(1,5,12)(4,14)(8,6)(11,13)(10,2)
4コーナー (*7,9)(1,12)(4,5,14)(8,6,13)(11,10,2)

■レース回顧 必勝パターンで自由自在・古馬をも手玉に取ったダイワスカーレット!
■レース解説

 ダイワスカーレットがハナを奪う。アサヒライジングがスタートで立ち遅れながらも押し上げてこれに続く。デアリングハート、ローブデコルテも前に行く。フサイチパンドラはこれらの外につける。直後にスイープトウショウ、アドマイヤキッスが追走。ダイワスカーレットが先頭のまま3コーナーを通過、坂の下りに入る。フサイチパンドラが外を通って動き始める。ダイワスカーレットが先頭をキープしたまま直線に向く。直後からアサヒライジングとフサイチパンドラ、最内からスイープトウショウが追い上げに入るも、直線半ばでダイワスカーレットがスパート。ラスト詰め寄ってくるフサイチパンドラを余裕を持って退ける。


■レース回顧

 馬複○−◎(40%)的中。またまたダスカの独壇場。ウオッカ出てなくて良かった?(^-^;)

 今度こそウオッカの勝ちと信じて疑わなかったのだが、今回のダイワスカーレットの勝ち方を見ているとそうとも言えなくなってきた。自分でレースを組み立てられる馬は強い。1コーナーで掛かったような素振りをみせながら1,000M通過は60秒6。後続は金縛りにあって動けない。後は直線ヨーイドンに持ち込んで一丁上がり。距離不安は微塵にも見せなかった。

 フサイチパンドラは3コーナーを過ぎたところで早めに動いていった。直線に向いたところでダイワスカーレットから2馬身程。しかしここから幾ら追っても追いつけない。上がり3ハロン最速の脚を使ったのに追いつけない。それもそのはず、ダイワスカーレットも似たような脚(上がり3ハロン34秒1)を使っていた。ダイワスカーレットに勝つには、初めからダイワスカーレットの前にいないとダメらしい。

 スイープトウショウも直線で内を突いて食い下がろうとしたが、ゴール前は完全に遅れた。京都大賞典を追い切り拒否で異例の回避、スワンSを調教代わりに使うという苦肉の策。まともならもっとやれていい馬。道中同じ位置にいたフサイチパンドラとの追い比べでも敵わなかった以上、ここで引退というのも自然な成り行きかもしれない。

 ディアデラノビアとアドマイヤキッスはもはやお約束ともいうべき4着・5着。いずれも自分から勝ちに行けない(勝ちに行くと崩れる)もどかしさがある。後ろから行く馬の宿命とも言うべきか。相手の失策待ちではGIIは勝ててもGIは勝てない。

 デアリングハートは3番手の絶好位につけながら直線逆噴射。ピッチ気味の走法で、懸念された通り距離の壁に阻まれた。マイル前後で見直したい。アサヒライジングは他と横一線の追い出しでは無理。後にも先にもスタート失敗が全てだった。


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