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第12回KBS京都賞ファンタジーS(JpnIII)
2007年11月4日(Sun) 京都芝1,400M 2歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 3 オディール 牝2 54.0kg 安藤勝己 1.21.1 440kg(0) 4
2 8 14 エイムアットビップ 牝2 54.0kg 福永祐一 1.21.3 1 1/4 458kg(+4) 1
3 5 8 エイシンパンサー 牝2 54.0kg 秋山真一郎 1.21.4 1/2 452kg(-2) 2
4   3 4 ビーチアイドル 牝2 54.0kg 四位洋文 1.21.6 1 1/2 456kg(+20) 5
5   5 7 チェレブリタ 牝2 54.0kg 小牧太 1.21.9 1 3/4 434kg(-2) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.5 - 10.9 - 11.0 - 11.2 - 11.3 - 11.6 - 12.6
上がり 4F 46.7 - 3F 35.5
3コーナー 14-9-3,6(4,10)(8,12)2(5,11,13)(7,1)
4コーナー 14=(9,3)(4,6)(8,12)(2,5,10,13)11(7,1)

■レース回顧 快速馬に一矢報いた・外回りで追いつき逆転オーディル!
■レース解説

 エイムアットビップ、デューンが好スタートを切るも、内からリマレックス、オディールが前に出る。エイムアットビップは3番手の外を追走。エイシンパンサーは中団馬群、ドリームローズは僅かに最後方。3コーナー手前でエイムアットビップが加速をつけて先頭に替わり、坂の下りで後続に10馬身程のリードをつける。2番手以降は一団。エイムアットビップが後続を大きく引き離したまま直線に向く。2番手からはオディール、ビーチアイドルらが前を追う。続いてエイシンパンサーも馬群から抜け出す。徐々に逃げ脚が鈍ったエイムアットビップにオディールが追い付き、ゴール手前で並ぶ間もなく差し切る。


■レース回顧

 ハズレ。これでも本気で当てに行ってますから!ガチで!(`・ω・´)シャキーン

 エイムアットビップというのは不思議な馬で、ハナを奪えるスピードがありながらスタート直後は控え目。その後ハナを奪い返してアッサリ、というのがこれまでの走り。今回も好スタートを切りながらすぐには前に行かなかった。内から熱心に行く馬(リマレックス)がいたので自重するのも一理あるのだが、スピードの違いは明らかなのだからすんなり前でも問題なかったように思う。

 エイムアットビップはリマレックスに譲った先頭をさも当然のように奪い返すと、そのままぐんぐん加速していった。3馬身、5馬身…。直線に向いた時点で後続に10馬身差。これはセーフティーリードか?しかし脚取りに余裕がない。結局、りんどう賞で相手にしなかったオディールに突き刺されて2着。エイムアットビップの必勝パターンが否定された瞬間だった。

 りんどう賞が行われた内回りと今回の外回りでは、直線距離に70M程の開きがある。しかも外回りのほうが坂の下りが大きくて長い。エイムアットビップは直線を迎えるまでに過剰なリードを築いてしまい、長くなった直線で後続の追撃を凌がなくてはならなくなった。最初からすんなりハナを奪って、3コーナーを適度なペースで下れていたらどうだったか。その意味で今回大外を引いたのは不運だった。

 オディールにとってはりんどう賞でもう少し距離があれば、と思わせる勢いをここでぶつけた形。先に前に出たリマレックスと並ぶ位置まで押し上げた安藤勝己騎手の判断も見逃せない。りんどう賞のワンツーが入れ替わっただけとはいえ、この後の大一番を迎えるにあたってどちらが優勢になったかは一目瞭然。ちなみに同馬の母キュンティアはキャリア1戦で阪神3歳牝馬S(現・阪神JF)に挑戦して2着している。

 エイシンパンサーは新潟2歳Sでも絶好のスタートを切って掛かっていたが、今回も馬群の中でソワソワしていた。この辺りはキャリアの浅さを思わせる。名前の通り(?)、全身がバネのように弾む軽快なフットワークは健在。オディールとの差は位置取りの差。同馬にもオディールと同等の評価を与えておきたい。

 ドリームローズはやはり危険な人気馬だった。幾ら勝ち方が強烈でも、勝ち時計という客観的な数字からは逃れられない。見せ場皆無の11着でも新馬戦の勝ち時計を1秒7も上回ったのだから、この馬なりに精一杯走っている。出遅れ最後方から差し切るというのは自身がとんでもなく強いか、相手や展開に恵まれただけのどちらかなのだが、大抵(というか殆ど)は後者。


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