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第68回菊花賞(JpnI)
2007年10月21日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   5 10 アサクサキングス 牡3 57.0kg 四位洋文 3.05.1 488kg(+4) 4
2 6 12 アルナスライン 牡3 57.0kg 和田竜二 3.05.1 アタマ 544kg(+2) 6
3   2 4 ロックドゥカンブ 牡3 55.0kg 柴山雄一 3.05.3 1 1/2 500kg(-4) 1
4   3 5 エーシンダードマン 牡3 57.0kg 角田晃一 3.05.5 1 1/2 490kg(+2) 12
5 8 16 ドリームジャーニー 牡3 57.0kg 武豊 3.05.6 1/2 412kg(-4) 2
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.9 - 11.7 - 11.7 - 12.8 - 11.6 - 11.9 - 13.4 - 12.6 - 12.9 - 12.8 - 12.6 - 12.0 - 11.6 - 11.9 - 12.7
上がり 4F 48.2 - 3F 36.2
1コーナー 17,9,18,8-10(6,12)(11,15)3(4,13)2,7,1,14,5-16
2コーナー 17,9,18,8-10(6,12)(11,15)3(4,13)(2,7)-1,14,5,16
3コーナー(2周目) 17-9(18,8)10(3,6,12)11(15,14,5)(4,13)(7,16)1,2
4コーナー(2周目) 17(8,10)9(18,12)6(5,16)(3,11,14)7(4,13)(1,15)=2

■レース回顧 ダービー牡馬最先着の意地・堂々押し切りアサクサキングス!
■レース解説

 デュオトーンが出遅れ。マンハッタンスカイ、続いてホクトスルタンが前に出る。サンツェッペリン、ヴィクトリーもこれらに続く。アサクサキングスは5番手につける。ホクトスルタンがスタンド前でハナを奪う。後続は前4頭から離れて追走。アルナスラインは中団外、ロックドゥカンブは馬群の中を進む。ドリームジャーニーは最後方待機。ホクトスルタンがサンツェッペリン以下を2馬身離して2周目3コーナーを通過。アサクサキングスが外を回して前に接近。後方からエーシンダードマン、ドリームジャーニーも動き出す。直線に向き、逃げ込みに入るホクトスルタンをアサクサキングスが離れた外から交わす。アルナスラインが外から競りかけてくるも、アサクサキングスが抜かせずゴール。


■レース回顧

 ハズレ。上がり最速、ロックかよ…。っつーか、またまた傾向分析で挙げた馬のワンツーか。(>_<)

 ホクトスルタンがマンハッタンスカイを制してハナへ。直後にはサンツェッペリンとヴィクトリーがつけた。しかしヴィクトリーの様子がおかしい。岩田騎手が完全に腰を浮かせて、目一杯に手綱を引いて押さえ込んでいる。はい、ヴィクトリー終了。アルナスラインは前過ぎず後ろ過ぎずの位置取り。ロックドゥカンブは前に行けなかった?ちょっと後ろだなぁ。ドリームジャーニーは…、やっぱり最後方。

 ホクトスルタンが3コーナーを単騎のまま下っていく。これとは対照的にヴィクトリーはズルズル後退。それを尻目にアサクサキングスが動いていくのが見えた。このタイミングでこの手応え。うーん、やられたかも。しかしドリームジャーニーもいい感じで中団まで押し上げてきている。よし、これは来るぞ!

 アサクサキングスは直線に向いた途端、左右に蛇行していた。余裕があったようにみえたがやはり一杯一杯。しかしすぐに体勢を整えて前に迫っていった。アルナスラインも馬群から抜けてアサクサキングスを追っている。後はドリームジャーニーの突っ込みを待つだけ。って、コネー!結局アサクサキングスがアルナスラインを抑えて押し切り勝ち。

 アサクサキングスはダービーで牡馬最先着、神戸新聞杯でも仕上がり途上で2着なのだから普通に買える馬なのだが、ダービーは展開のアヤ、神戸新聞杯もドリームジャーニーの勢いに便乗できただけとみて軽視していた。今回は前の4頭を先導役に見立て、4コーナーで満を持して進出、競ってきた相手に抜かせずという横綱競馬。強いんだろうけど、まだ釈然としない。

 アルナスラインもヴィクトリーほどあからさまではなかったにせよ、道中掛かりっぱなしだった。和田騎手は手綱を短く持って騙し騙し乗っていた。それでいて早仕掛けに出ることもなく、先に抜け出したアサクサキングスを目標に定めてスパート。追い詰めるだけ追い詰めて、最後はアタマ差及ばず。こちらも強い競馬をした。

 ロックドゥカンブは馬なりに任せて中団からの競馬。折り合いはバッチリ。坂の下りで内に入れての追い上げで、若干窮屈な場面があった。それでも馬群を掻き分け、叩く度にグングン伸びた。上がり3ハロン35秒5はメンバー最速。前2頭の競り合いまで届かなかったのは位置取りの差。大一番で前に行けなかったという未練は残った。

 ドリームジャーニーはいつもと変わらず最後方待機。折り合い重視で進み、4コーナーで大外を回してスパート。しかし持ち前の軽い脚取りはみられず、ゴール前でエーシンダードマンに差し返されて5着。距離については武豊騎手自身が心配していたほどで、この結果も冷静に受け止めれられた。ピッチ走法の馬に3,000Mは運動量が多過ぎたということだろう。

 問題はヴィクトリー。冒頭でも触れた通り、酷い掛かりっぷりでレースにならなかった。バラける展開で掛かり癖が全開。神戸新聞杯でも再三口を割って嫌がっていたが、今回はそれ以上。長丁場における折り合いの重要性を痛感させられた。これだけ行く気満々なら、2,000Mはおろかマイルを使ったらいいんじゃないかとすら思えてくる。


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