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第68回菊花賞(JpnI)
2007年10月21日(Sun) 京都芝3,000M 3歳オープン 馬齢 (牡・牝)(指定)
馬名 脚質 補正 寸評
1 1 ヒラボクロイヤル 86 ダービーがお粗末過ぎ。春先の勢いは萎んだまま。  
2 ウエイクアイランド 77 前走前詰まる場面あるもここで巻き返すのは無理。  
2 3 ブルーマーテル 74 前走不良馬場で前に居ただけ。重賞では厳しい。  
4 ロックドゥカンブ 87 好位立ち回りの安定性評価も速い上がりは微妙。  
3 5 エーシンダードマン 75 前走にしても終始後追い。末脚の勢いに欠ける。  
6 コートユーフォリア 77 ダートを使って中1週。出られるから出てみただけ。  
4 7 タスカータソルテ 82 力負けの前走不満も瞬発力生かせる京都は歓迎。
8 マンハッタンスカイ 81 距離問題ないにしても上位とは前走で決着済みか。  
5 9 サンツェッペリン 88 クラシック善戦。再びマーク緩んでレースはし易い。  
10 アサクサキングス 90 緩い流れで居残る。自ら勝ちに行けるかは疑問。  
6 11 フサイチホウオー 88 前走の負け方が不可解。成長の無さが気になる。  
12 アルナスライン 92 久々と上がり勝負で善戦。一度使われ上昇気配。
7 13 ローズプレステージ 82 京都4戦4連対。失うものは何もないだけに不気味。  
14 デュオトーン 75 直線中団から渋太く伸びる。距離延びて良さそう。  
15 ベイリングボーイ 78 追い出してから頭が高い。一気の距離延長も不安。  
8 16 ドリームジャーニー 91 瞬発力は折り紙付き。後方一気で仕掛け所がカギ。
17 ホクトスルタン 85 菊花賞と好相性の鞍上魅力も馬が力不足の感。  
18 ヴィクトリー 88 前走時は幾分急仕上げ。折り合い向上で巻き返す。
※ 枠順、出走馬は必ず主催者発表のものでご確認ください。
※ 『補正』=「TARGET frontier」の補正タイムランキング(直近1年の最高値)による評価。

■レース展望 上がり最速候補を狙い撃ち・名手を背に末脚炸裂ドリームジャーニー
■予想構築

 まずは以下の資料を参照されたい。

【上がり最速をマークした馬の成績(過去10年)】
年度 頭数 馬名 上り3F 通過順 成績
'97年 18 マチカネフクキタル 33.9 5-5-6-9 1着(3人気)
'98年 18 スペシャルウィーク 34.1 10-10-9-8 2着(1人気)
'99年 15 テイエムオペラオー 33.8 9-9-11-11 2着(2人気)
'00年 18 エアシャカール 35.7 8-9-10-7 1着(2人気)
'01年 15 ダンツフレーム 33.9 10-9-7-6 5着(2人気)
'02年 18 ファストタテヤマ 34.8 15-15-14-12 2着(16人気)
'03年 18 リンカーン 35.0 8-8-12-11 2着(4人気)
'04年 18 ホオキパウェーブ 35.1 16-15-14-10 2着(4人気)
'05年 16 ディープインパクト 33.3 7-7-7-7 1着(1人気)
'06年 18 ソングオブウインド 33.5 16-16-16-8 1着(8人気)
※いずれの年も良馬場・Aコースで施行。

 京都大賞典と同じく、言いたいことは昨年と同じ。要は「瞬発力重視」。距離が長いとどうしてもペースが緩くなり、直線の攻防にかかるウエイトが大きくなる。菊花賞においても、上がり最速をマークした馬は過去10年で【4・5・0・1】(90.0%)とかなりの信頼性を誇る。

 ただ今年は少し様子が異なる。というのも、ホクトスルタンを筆頭に行きたい馬がチラホラ。皐月賞2着サンツェッペリン、ダービー2着アサクサキングスも前に行ってナンボ。4戦無敗ロックドゥカンブ、皐月賞馬ヴィクトリーも先行馬。流れが弛まず、後続がなし崩しの脚を使わされる可能性も否定できない。

 瞬発力を重視するならやはりドリームジャーニーが一番手か。気になるのは武豊騎手がレース後に発した「3,000Mはこの馬には向いているとはいい難い」というコメント。オフィシャルサイトの日記・コラムの中でも触れている。後方一手の馬だけに展開次第ということだろうか。神戸新聞杯は長距離戦にしては速い流れを差し切っており、ペースが上がるのはかえって好都合か。

 アルナスラインは京都大賞典で中団から差して上がり33秒8。休養前もすみれSで上がり33秒9。京成杯では届かないながらも差して上がり34秒5。タスカータソルテは京都芝で2戦2勝、京都新聞杯は上がり34秒4で差し切り勝ち。ローズプレステージは京都芝に限れば4戦全てで上がり34秒台をマーク。穴ならこいつらか。

 ロックドゥカンブは自分から動ける自在性が魅力だが、京都外回りで求められる速い上がりの競馬に対する適性は未知数。過去4戦全て異なる競馬場で勝っているとはいえ、デビュー戦以降の3戦はいずれも小回りで、上がりは35〜36秒。お世辞にも淀の長距離向きとはいえない。力で何とかするか?

 追い切りはヴィクトリー、アルナスラインの動きが良かった。ヴィクトリーは栗東DWで併走先着、6F85秒9−1F11秒8。長めから折り合いをつけ、先行させた2頭を馬なりで交わしてぶっ千切った。帰厩が遅れて急仕上げだった前走からの上積みは確実。アルナスラインは栗東坂路で併走先着、4F51秒9−1F13秒3。中1週で長距離戦を迎えるにしてはやけにハード。フラ付いていた前走直前とは違い、今回は真っ直ぐ登坂してきた。

 結論としては上がり最速最右翼のドリームジャーニーが中心。相手は古馬相手に速い上がりを繰り出したアルナスライン、一度叩いて動き一変の皐月賞馬ヴィクトリー、京都新聞杯の大外一気が鮮烈だったタスカータソルテ。

◎ドリームジャーニー
○アルナスライン
▲ヴィクトリー
△タスカータソルテ


■馬券構築

 ドリームジャーニーから馬複流し。ボックスの目を抑える。

[馬複] ドリームジャーニー−アルナスライン 30%
[馬複] ドリームジャーニー−ヴィクトリー 20%
[馬複] ドリームジャーニー−タスカータソルテ 10%
[馬複] アルナスライン−ヴィクトリー 10%
[馬複] アルナスライン−タスカータソルテ 10%
[馬複] ヴィクトリー−タスカータソルテ 10%


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