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第41回スプリンターズS(GI)
2007年9月30日(Sun) 中山芝1,200M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 7 アストンマーチャン 牝3 53.0kg 中舘英二 1.09.4 486kg(+10) 3
2 3 6 サンアディユ 牝5 55.0kg 川田将雅 1.09.5 3/4 510kg(+2) 1
3   1 1 アイルラヴァゲイン 牡5 57.0kg 松岡正海 1.09.6 クビ 518kg(+8) 5
4   8 16 キングストレイル 牡5 57.0kg 田中勝春 1.09.6 アタマ 500kg(+6) 4
5   3 5 タマモホットプレイ 牡6 57.0kg 石橋脩 1.09.8 1 464kg(-10) 16
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:不良)
ハロンタイム 12.0 - 10.3 - 10.8 - 11.1 - 12.0 - 13.2
上がり 4F 47.1 - 3F 36.3
3コーナー 7(1,4,6,8)(10,12)14(2,9,16)(11,15)5-3,13
4コーナー 7-1(4,6)2(10,14)(5,8,12,16)(9,11,15)-3,13

■レース回顧 いぶし銀中舘と阿吽の呼吸・速さで圧倒アストンマーチャン!
■レース解説

 ローエングリンがゲートからポンと飛び出すも、アストンマーチャンが早速仕掛けてハナを奪う。エムオーウイナー、サンアディユ、オレハマッテルゼ、アイルラヴァゲインが離れた2番手につける。クーヴェルチュールは中団の外、プリサイスマシーンは内を進む。キングストレイル、スズカフェニックスは後方の外から徐々に上がっていく。アストンマーチャン単独先頭、アイルラヴァゲインが2番手に押し上げて直線に向く。アストンマーチャンがリードを広げて逃げ込みに入る。アイルラヴァゲイン、続いてサンアディユが追い上げるも差が詰まらない。後方からはキングストレイルが詰め寄るも前とは差がある。完全にセーフティーリードとなったアストンマーチャンがサンアディユらの追撃を振り切ってゴール。


■レース回顧

 ハズレ。好きな馬を軽視して走られるって、精神的大ダメージですなぁ…。(-_-)マーチャンヨカッタネ

 ローエングリンがスタートと同時に1馬身前へワープ。そのままハナを奪えばいいのに、四位騎手の手綱は動かなかった。そこへ「お先に!」といった感じでアストンマーチャンが出てきた。速い。あっという間に後続に3馬身のリード。先頭を奪った後は馬なりに切り替え、先頭を気分良く走っていた。3コーナーから4コーナーにかけても実にスムーズ。直線に向いたところで既に勝敗が決していた。

 折からの雨で馬場は不良。インコースはぬかるんで走り辛い状態だったが、ピッチ走法のアストンマーチャンにとっては何の障害にもならなかった。春に見たときよりも完歩が広がって脚取りがしっかりしている。流石にラストは脚が上がりかけたが、中舘騎手が鞭を振るって叱咤激励。「逃げの中舘」の本領発揮。行きたい馬と残すのが上手い騎手。これはベストコンビだろう。

 後続はアストンマーチャンがタレてくるのを待つしかなかったというのが実情。エムオーウイナーに至っては全開で追いかけながらアストンマーチャンに近付きも出来なかった。アイルラヴァゲインは早めの競馬で完璧に乗られたが及ばず。サンアディユは4コーナーで手綱が激しく動き、直線もどこかフラフラしていた。いずれも「快速馬の2番手」に甘んじた走りになっていたのは否めない。

 完全に前残り決着となった以上、キングストレイルら後方勢が届かずだったのは仕方ない。キングストレイルはこの距離でも競馬になっていたし、マイルCSに出てくるなら注目してみたい。スズカフェニックスは4コーナーで大外を回らされた時点で圏外。追い切りからは仕上がったと判断出来ても、実戦で反応できるかと言われれば懐疑的だったのでこの結果もある意味納得。

 クーヴェルチュールは位置取りが悠長で、追い上げるだけで脚を使ってしまった。ここはもっと果敢に行っても良かったんじゃないかと思う。アストンマーチャンにも引けを取らない速さを持っているだけに、次走以降の動向に注目したい。


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