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第53回産経賞オールカマー(GII)
2007年9月23日(Sun) 中山芝2,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 6 マツリダゴッホ 牡4 58.0kg 蛯名正義 2.12.5 482kg(+2) 1
2   6 12 シルクネクサス 牡5 57.0kg 北村友一 2.12.6 1/2 498kg(-8) 5
3 8 15 エリモハリアー セ7 57.0kg 吉田豊 2.13.0 2 1/2 456kg(-10) 7
4   5 10 チェストウイング 牡6 57.0kg 吉田隼人 2.13.2 1 1/2 438kg(-4) 13
5   7 13 ダイイチアトム 牡6 57.0kg 石橋脩 2.13.4 1 1/2 486kg(+4) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.6 - 11.5 - 12.4 - 12.3 - 12.2 - 12.6 - 11.8 - 11.8 - 11.3 - 11.4 - 12.6
上がり 4F 47.1 - 3F 35.3
1コーナー 14,7-9(4,12)(10,13)6-(1,5)(11,8)(15,16)3,2
2コーナー 14-7-9-(4,12)(10,13)6(1,5)-8,11,16,15,3-2
3コーナー 14,7(9,12)(4,6,13)(10,5)8,1-11(15,16)3,2
4コーナー (*12,6)(14,13)(4,7)9(10,1,8,5,15)(11,16)-3-2

■レース回顧 4コーナーまで待ちきれない・だんじり廻しで華麗に復活マツリダゴッホ!
■レース解説

 スズノマーチが出鞭を入れて先手を主張。バトルブレーヴも外から仕掛けて1コーナーでハナを奪う。サンツェッペリンは単独3番手、以下タマモサポート、シルクネクサスと続く。マツリダゴッホは中団外、ネヴァブションは直後の内を追走。エリモハリアーは後方3番手、ダークメッセージは最後方を進む。3コーナーを過ぎたところでマツリダゴッホが早くも仕掛けて前へ上がっていく。シルクネクサス、ダイイチアトムも大外を回して先頭に並びかけていく。前がごった返しながら直線に向く。マツリダゴッホがシルクネクサスと競り合いながら僅かに前に出る。ダイイチアトムは徐々に失速、後方からエリモハリアーが突っ込むも前とは差がある。マツリダゴッホがなおも執拗に食い下がるシルクネクサスを抑えてゴール。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。なんちゅー強引な勝ち方。シルクネクサス抜けは痛いなぁ…。(x_x)

 直前追い切りで藤沢和師自らが跨って目一杯に追われたスズノマーチが出鞭全開で前へ。結局バトルブレーヴがハナを奪い返したが、序盤の飛ばし合いで自然と縦長の展開になった。マツリダゴッホは先行勢からも距離を置いて中団を追走。1,000M通過61秒0。逃げ馬が仕掛けても、緩やかに続く2コーナーから3コーナーにかけての湾曲した向こう正面で一息入るのがこのコースの特徴でもある。

 レースを動かしたのはマツリダゴッホだった。3コーナーを過ぎたところで掛かったような感じで馬群を縫って1頭、また1頭と交わしていき、4コーナーではダイイチアトムに体をぶつけながらも強引に外へと持ち出していった。その様子は岸和田だんじり祭りのだんじりが交差点を廻るような感じ?まああそこまで豪快ではなかったにせよ、勝負どころでの勢いが違った。

 マツリダゴッホの気迫に押されたのか、シルクネクサスも一か八かの早仕掛けを敢行。4角スパートから最内に進路を採ると、これがまた意外と粘った。一時はマツリダゴッホを差し返す場面もあったが、ラストは相手の底力に屈した。レースの上がりが35秒3、ラスト1ハロンで12秒6を要すパワー型の決着。上がりヨーイドンが続いたサマーシリーズでは見られなかった、同馬の本当の力を見た気がした。

 エリモハリアーも密かに4コーナーで大外をぶん回し、直線でグイグイ伸びてきた。周りに馬がいなくなったところでバカつきながらも、飄々と3着ゲット。上がりはマツリダゴッホ(34秒8)を上回る最速の34秒4。強いて言えばもう少し前で競馬をしてもらいたかった。直前気配からしてもまだ馬が若い。次走も追い切りを注視したい。

 サンツェッペリンは3コーナーから始まった仕掛け合戦について行けずアップアップ。ただ最後まで全力で追っており、個人的に懸念していたヤラズはなかった。人気薄で好走してきた馬を人気の時に買うと得てしてこうなる。これで次走(菊花賞)はまたノーマークが濃厚。松岡騎手は内心しめしめと思っているに違いない。

 ネヴァブションは早仕掛けに全く反応出来ず、直線の伸びもイマイチ。休み明けが云々というよりも距離が短かったという印象を受けた。仕上がり途上でもこの面子で掲示板に挙がれずでは問題あり。タマモサポートは今回も坂に差し掛かった辺りで脚色が鈍っていた。平坦専用という見解で正解か。


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