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第21回セントウルS(GII)
2007年9月9日(Sun) 阪神芝1,200M 3歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   2 4 サンアディユ 牝5 55.0kg 川田将雅 1.07.1 508kg(+18) 11
2   4 7 カノヤザクラ 牝3 53.0kg 上村洋行 1.07.9 5 502kg(-6) 7
3 6 11 キンシャサノキセキ 牡4 57.0kg 藤田伸二 1.07.9 クビ 480kg(-2) 1
4   2 3 アルーリングボイス 牝4 55.0kg 秋山真一郎 1.08.0 クビ 456kg(0) 8
5 3 6 アイルラヴァゲイン 牡5 57.0kg 松岡正海 1.08.0 クビ 510kg(-8) 3
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.2 - 10.5 - 10.7 - 10.9 - 11.1 - 11.7
上がり 4F 44.4 - 3F 33.7
3コーナー (1,*4,6)(2,3,13)(5,11,16)(7,8,14)15-10,12-9
4コーナー (*1,4,6)(2,3,13)11(7,5,16)(8,14,15)-(10,12)-9

■レース回顧 まだサヨナラとは言わせない・直線独走でチャンプ奪取サンアディユ!
■レース解説

 アイルラヴァゲイン、ゴールデンキャスト、サンアディユがスタートを決めて先手を争う。直後は一団。アグネスラズベリは大外から好位へ押し上げていく。キンシャサノキセキ、カノヤザクラは馬群の中を進む。フサイチリシャールはその後ろを追走。ゴールデンキャストが最内を立ち回って僅かに先頭。サンアディユとアイルラヴァゲインがこれに並びかけて直線に向く。前3頭の競り合いからサンアディユが真っ先に抜けて単独先頭。アイルラヴァゲインが遅れたところへ内アルーリングボイス、外キンシャサノキセキが接近。更に坂の上りでカノヤザクラが加わって2番手は混戦。結局サンアディユが独走のままゴール。


■レース回顧

 ハズレ。アグネスラズベリが酷過ぎて笑った。こんな状態で出走させるなよ…。・゜・(ノ∀`)・゜・

 総じて内枠の馬が好スタート。アイルラヴァゲイン、ゴールデンキャスト、サンアディユの3頭は互いを意識して手綱を抑えたまま。しかしテン3ハロンは33秒4、2ハロン目から4ハロン目まで断続的に10秒台を刻むなど流れは速かった。前が固まり気味で差しが台頭しそうな感じだったが、勝った馬は前の3頭の中にいた。

 サンアディユは残り300Mを残して早々と先頭に立つと、直前まで並んでいたゴールデンキャストとアイルラヴァゲインを一方的に突き放し始めた。完全に抜け出した後も更に加速、結局2着に5馬身差の独走V。勝ち時計1分07秒1は'02年ビリーヴと同じレースレコードタイ。今年のスプリンターズSは出走を予定していた外国馬が全て辞退。夏が始まるまでは想像もしなかったGIが今ハッキリと見えた。

 カノヤザクラは内の狭いところから馬群を縫って押し上げてきた。差し優勢の流れで踏み止まって5着した後だけに健闘振りが光る。ただこのテの馬は次に人気を集めてコケるというのが常だろうが…。2着とは言ってもサンアディユからは1秒近く遅れた。

 北九州記念は前が止まったところに軽量馬が突っ込んできただけの低レベルレースだと見ていたのだが、今回の上位にはサンアディユ、カノヤザクラの他にアルーリングボイス(4着)なども顔を覗かせてきた。直前で前崩れの激しい競馬をしてきた馬が優勢だったということになるのだろうか。

 アイルラヴァゲインは今日のところは完全に力負け。ただ追い切りを見る限り良化の余地を残しており、次走リベンジがあるかもしれない。キンシャサノキセキは速い流れを生かして綺麗に折り合っていた。この際勝ち負けに加われなかったことを追及しても仕方ない。

 フサイチリシャールはスタートがイマイチで後手を踏み、付いて回るだけで終わった。CBC賞でコンマ5秒差に踏み止まったとはいえ、その時計は1分09秒6。純粋に速い時計を求められるスプリント戦には向いていないようだ。マイル前後で改めて期待したい。

 アグネスラズベリはパドックでフサイチリシャールから大きく離れて周回。マイナス20kgの馬体重が示す通り、腹からトモの付け根にかけての肉がゴッソリと無くなっていた。案の定スタートからいきなり押し通し、直線で追い出しても反応なし。これには笑うしかなかった。北海道の洋芝にマッチしていただけに、阪神開幕週の高速馬場で戸惑ったというのもあったかもしれないが…。


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