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第39回函館2歳S(JpnIII)
2007年8月5日(Sun) 函館芝1,200M 2歳オープン 馬齢 (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 7 9 ハートオブクィーン 牝2 54.0kg 武幸四郎 1.13.8 464kg(+2) 6
2   8 10 ジョイフルスマイル 牝2 54.0kg 藤岡佑介 1.14.5 4 440kg(-4) 11
3   2 2 イイデケンシン 牡2 54.0kg 横山典弘 1.14.6 1/2 466kg(-2) 2
4   3 3 ホウザン 牡2 54.0kg 池添謙一 1.14.8 1 1/4 478kg(+4) 10
5   6 7 アポロフェニックス 牡2 54.0kg 勝浦正樹 1.14.9 1/2 470kg(0) 9
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:重)
ハロンタイム 12.4 - 11.3 - 12.1 - 12.5 - 12.5 - 13.0
上がり 4F 50.1 - 3F 38.0
3コーナー (*4,6,9)11(1,3,5)(7,8)-10-2
4コーナー (*4,6,9)11(1,3)(5,8)7(2,10)

■レース回顧 ラベンダー賞の再現・完成度で優った道営馬ハートオブクィーン!
■レース解説

 ハートオブクィーン、ルミナリエが出を窺うも、ベストオブミーが内から抜け出してハナを奪う。直後はナムラブレイブ、アイリスモレアらが一団で追走。エイブルベガは後方から外を回して進出。イイデケンシンは離れた最後方を進む。3コーナーを通過したところでハートオブクィーンがベストオブミー、ルミナリエの外を回して先頭に並びかける。アイリスモレア、エイブルベガも外を回して追い上げにかかる。直線に向いたところで早くもハートオブクィーンが先頭。2番手以降は混戦。最内からイイデケンシンが抜け出し、大外からジョイフルスマイルが突っ込んでくるも、ハートオブクィーンが一方的に突き放してゴール。


■レース回顧

 ハズレ。えっ、函館は雨?軸にしたのは瞬発力自慢のルミナリエ。\(^o^)/オワタ

 こちら(近畿地方)は雲一つない快晴。しかし遠く離れた北海道では雨が降っていた。朝一番の2歳未勝利戦の勝ち時計は1分15秒3。この時点で瞬発力自慢のルミナリエは厳しくなった。とはいえ、重馬場はみんな未経験。何とかなるかと楽観視してみたのだが…。

 ハートオブクィーン、アイリスモレアのラベンダー賞ワンツーが好スタート。ルミナリエもスタートを決めて前に出てきた。ハートオブクィーンはベストオブミーにハナを譲って余裕の追走。ルミナリエはその側につけた。馬場が渋っていることもあり、殆どの馬が中団より前に固まっていた。ただエイブルベガはダッシュがつかず後方からの競馬。イイデケンシンは腹を括って最後方待機の大技に出た。

 3コーナーを過ぎたところでハートオブクィーンが先に動いた。持ったままで外を楽に回ってくる様子は、まるでラベンダー賞のVTRを見ているようだった。直線で外へ持ち出し、後方でもがき苦しむ他馬を尻目に独走。勝ち時計1分13秒8は、この後行われた古馬500万クラスの勝ち時計(1分14秒4)をコンマ6秒上回った。現時点での完成度では一歩抜きん出ていたと認めざるを得ない。

 イイデケンシンは最内にポッカリ開いたスペースを突いて一気に2番手まで押し上げてきた。前評判通りに走ったのはこの馬位で及第点は付けておきたい。ジョイフルスマイルはイイデケンシンとは逆、4コーナーで大外をぶん回しての進出。こちらは前が止まる展開に乗じただけ。

 ルミナリエは直線でズブズブ後退。ルミナリエだけに限らず、今回は馬場巧拙がハッキリ出た一戦だったように思う。ラベンダー賞でハートオブクィーンにアタマ差だったアイリスモレアが2秒差のシンガリに沈んだのがそれを物語っている。

 エイブルベガはスタートでトモを滑らせ、後方からの競馬を余儀なくされて敗れ去った。ナムラブレイブも他に先に行かれて旗色が悪くなり、勝負どころで脱落。逃げ勝っただけの馬は得てして揉まれた時に脆さをみせる。キャリアの浅い2歳馬なら尚更。「ハナを奪って突き放した」だけで人気になるのは毎年のように繰り返される定番パターン。くれぐれも大風呂敷な藤田には騙されないようにしましょう。


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