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第43回小倉記念(JpnIII)
2007年7月29日(Sun) 小倉芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (混)(特指)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 2 サンレイジャスパー 牝5 53.0kg 佐藤哲三 1.58.7 472kg(-4) 6
2   1 1 ニホンピロキース 牡6 54.0kg 赤木高太郎 1.58.9 1 476kg(+2) 7
3   7 9 アラタマサモンズ 牡5 52.0kg 芹沢純一 1.59.1 1 1/4 488kg(-4) 10
4 3 3 ニルヴァーナ 牡4 53.0kg 幸英明 1.59.1 クビ 484kg(+2) 2
5   7 10 ヴィータローザ 牡7 57.0kg 上村洋行 1.59.2 クビ 480kg(+2) 4
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.4 - 11.2 - 11.3 - 12.6 - 12.1 - 12.0 - 11.8 - 11.6 - 11.6 - 12.1
上がり 4F 47.1 - 3F 35.3
1コーナー 3,9(1,6,10)2,4,12(7,8)(5,11)
2コーナー 3,9(1,6)10,2(4,12,8)(5,7)11
3コーナー (*3,9)6(1,10)(5,2,8)4(11,12)7
4コーナー (*3,9)(1,6)(5,10)(11,2)7(12,8)4

■レース回顧 勢い違った大外一気・本格化迎えた夏女サンレイジャスパー!
■レース解説

 ニルヴァーナが押し出されるような形で先手を取る。アラタマサモンズが2番手につける。ニホンピロキース、アップドラフトも差がなく続く。ヴィータローザは5番手の外、サンレイジャスパーがこれらを前に置いて追走。スウィフトカレントは後方から内を通って進出。メイショウカイドウは後方外から押し上げていく。各馬一団で3コーナーをカーブ。アップドラフトが外を回って徐々に進出。直線に向き、ニルヴァーナが内ラチ一杯を立ち回って依然先頭。差がなくアップドラフト、外に持ち出したニホンピロキースがこれを追う。ニホンピロキースが前の2頭に追いつき、これを交わすかというところへ大外からサンレイジャスパーが急追、3頭を瞬時に交わして突き放す。


■レース回顧

 ハズレ。馬券買う前にうたた寝しちゃって、起きたらレースが終わってた。(・∀・)イイ!

 アラタマサモンズは出足が今一つで、ニルヴァーナがハナを奪う展開。元々逃げて勝ち上がってきた馬で、無理しているような様子はなかった。実績馬はヴィータローザが先行、スウィフトカレントとメイショウカイドウは後方待機。平均ペースでほぼ一団、軽量馬が前で楽をしている展開。4コーナーの勝負どころでは総じて後方につけていた馬の手が動いていた。

 サンレイジャスパーは4コーナーでヴィータローザのさらに外を回すという強引な進出だったにも関わらず、鞭を入れるたびにぐんぐん加速。ゴール前の勢いは桁違いだった。休みらしい休みもなく使われ続け、暑くなってくると調子を上げてくる典型的な夏女。サマーシリーズチャンピオンを目指すなら、この後は新潟記念参戦が濃厚。当然勝ち負けだろう。

 ニホンピロキースは軽量2頭を前に置いて虎視眈々の追走。幾分外に持ち出しての追い出しも決まった。普通なら勝ちパターン。サンレイジャスパーにあの脚を使われたのは誤算だった。瞬発力に乏しいのは今に始まったことではない。

 ニルヴァーナは楽逃げから経済コースを立ち回る理想的な競馬を展開。ただアラタマサモンズに並ばれてからは防戦一方。必死に抵抗を試みたものの、僅かに競り負けた。アラタマサモンズも前走で1000万下を勝ち上がったばかりのいわば「格下仲間」。ちなみにアラタマサモンズもニルヴァーナと同じ「初めての軽ハンデ」(展望参照)に該当していた。

 スウィフトカレントは4コーナーで内突きを意識しながら上手く行かず、結局外に振られての進出。ハンデも足枷になって全く伸びずに終わった。生物学的見地に立つまでもなく、夏競馬では今どれだけ走るのかが強く問われる。真夏のハンデ戦において、天皇賞秋2着などといった過去の実績は単なるお荷物にしか過ぎない。

 メイショウカイドウはスタートから手綱を抑えて後方からの競馬を選択。4コーナーで捲り上げるような素振りを見せたがそこまで。直線では最後方まで下がってしまった。函館記念3連覇を決めたエリモハリアーは巴賞を叩き台にしての復活で、ぶっつけ本番のメイショウカイドウはいかにも無謀だった。中間の熱心さからして次走以降が狙いとも思えず、今後人気落ちでも手は出しにくい。

 ヴィータローザはお約束過ぎて笑える。4着や5着では馬券にならない。アップドラフトは相変わらず4コーナーまでの手応えは抜群。直線に向いた後逆噴射するのが何とももどかしい。今回先行した馬の中で後ろに下がったのはこの馬のみ。ソリッドプラチナムは平均ペースで後ろから行って進出が遅れたこともあり、殆ど空気だった。


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