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第48回宝塚記念(GI)
2007年6月24日(Sun) 阪神芝2,200M 3歳以上オープン 定量 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   3 6 アドマイヤムーン 牡4 58.0kg 岩田康誠 2.12.4 468kg(+8) 3
2 8 17 メイショウサムソン 牡4 58.0kg 石橋守 2.12.5 1/2 518kg(+2) 2
3   3 5 ポップロック 牡6 58.0kg 武豊 2.12.8 2 498kg(+8) 4
4   5 9 アドマイヤフジ 牡5 58.0kg 福永祐一 2.12.9 クビ 518kg(0) 13
5   7 13 ファストタテヤマ 牡8 58.0kg 小牧太 2.13.0 1/2 470kg(0) 16
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.1 - 10.5 - 10.9 - 11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.7 - 13.0 - 12.3 - 12.2 - 12.4
上がり 4F 49.9 - 3F 36.9
1コーナー 18,10,15-(14,7)16(2,11)(8,17)3,6,12,5,9-(4,13)1
2コーナー 18,10-15-14,7(3,11,16)(2,8,17)-(12,6)5,9(4,13)1
3コーナー 18,10(3,15,14)7(11,16)(12,2)(8,17)6,5(9,13)(1,4)
4コーナー 7(14,16,17)2(18,11,6)3,8(12,10,5)(9,13)(1,15,4)

■レース回顧 王道行くライバル撃破・世界に続き国内平定アドマイヤムーン!
■レース解説

 ローエングリンがハナを奪う。アドマイヤメインが単独2番手、そこから少し離れてアサクサキングス、シャドウゲイトと続く。ダイワメジャーとカワカミプリンセスはシャドウゲイトから差の無い5番手を進む。直後の馬群にウオッカ、この外にメイショウサムソンがつける。アドマイヤムーン、ポップロックは後方の外を進む。スウィフトカレントは最後方待機。3コーナーを過ぎた辺りから外からカワカミプリンセス、メイショウサムソンが捲り気味に進出。アドマイヤムーン、ポップロックも外を回して前に接近。各馬横に広がりながら直線に向く。カワカミプリンセスが僅かに先頭、最内からウオッカ、外からメイショウサムソンが追い上げる。大外からはアドマイヤムーンも接近。直線半ばでメイショウサムソンとアドマイヤムーンが抜け出し、叩き合いの末アドマイヤムーンが抜きん出る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。あかん、高速馬場に固執し過ぎた。○| ̄|_

 当日は朝から雨。ダートは田植えが出来そうな位に水が浮いていて、芝も稍重とはいえたっぷりと水を含んだ状態であることに疑いはなかった。少なくともスウィフトカレントは終了。ウオッカもこの馬場ではキツい。これは当たる気がしない。現地に行こうと思ったがスッカラカンになることが目に見えていたのでやめた。

 ローエングリンがアドマイヤメインに先んじてハナを奪う展開。出鼻を挫かれたアドマイヤメインは2番手に甘んじるしかなかった。それでもローエングリンは手綱を抑えることなく、1,000M通過57秒5というオーバーペースで爆走。アドマイヤメインは3コーナーで一杯になり後退、ローエングリンも4コーナーを回り終えるまでに馬群に呑まれていった。

 メイショウサムソンは向こう正面では中団付近を走っていたはずが、直線に向くところではほぼ先頭。ここでも4コーナーで手綱を持って行かれそうな位の物凄い手応えを擁していた。まさに王者の競馬。鞭連打で前を行くカワカミプリンセスを交わし、後は歓喜のゴールを迎えるだけだったのだが…。

 アドマイヤムーンは血気盛んなメイショウサムソンとは対照的に、その直後で微動だにしていなかった。メイショウサムソンが抜け出しかかったそのタイミングで馬体を併せに行き、鞭を取り出して真っ向勝負。ラストにかけて馬体が離れていったとはいえ、2頭併せの状態からメイショウサムソンを出し抜いたのは今回のアドマイヤムーンが初めて。クラシックで歯が立たなかった相手にようやく一矢報いた。

 超ハイペースの影響で極端に上がりを要した結果、先行勢は壊滅。ポップロック、アドマイヤフジ、ファストタテヤマといった辺りは前崩れの恩恵に与ったところが大きく、この着順はあまり鵜呑みにしたくない。むしろこのキツい流れで先に動いて6着に踏ん張ったカワカミプリンセスは忘れず評価しておきたい。スウィフトカレントは最後方待機を敢行して不発。ヨコテンらしい思い切った騎乗だった。ダイワメジャーは16kg減で腹が巻き上がっていた。ただまともな状態でもこの流れで残るのは不可能に近かったと思う。

 ウオッカはスタート直後から四位騎手が手綱を持って行かれ気味で、折り合いを欠いていたのは否めない。また殆どの馬が状態の良い馬場の外側に持ち出して追走していたのに対し、ウオッカは終始内側を通っていた。このように敗因は色々と挙げられるが、つまるところ一線級古馬に対しては力不足だったというのは認めざるを得ない。ただ今回の出走はオーナーの谷水氏の意向によるもので、角居師はこうなることも想定済みだったのかもしれない。


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