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第12回マーメイドS(GIII) 2007年6月17日(Sun) 阪神芝2,000M 3歳以上オープン ハンデ (牝)(国際)(特指) |
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着 | 印 | 枠 | 馬 | 馬名 | 性齢 | 斤量 | 騎手 | タイム | 着差 | 体重(増減) | 人気 |
1 | ○ | 6 | 7 | ディアチャンス | 牝6 | 53.0kg | 武豊 | 1.58.4 | − | 456kg(-12) | 2 |
2 | 7 | 9 | サンレイジャスパー | 牝5 | 54.0kg | 佐藤哲三 | 1.58.6 | 1 1/4 | 476kg(+4) | 5 | |
3 | 4 | 4 | ソリッドプラチナム | 牝4 | 53.0kg | 小牧太 | 1.58.6 | クビ | 424kg(+6) | 6 | |
4 | ▲ | 1 | 1 | シェルズレイ | 牝4 | 54.0kg | 岩田康誠 | 1.58.7 | 1/2 | 478kg(+10) | 3 |
5 | 3 | 3 | スプリングドリュー | 牝7 | 55.0kg | 柴山雄一 | 1.58.9 | 1 1/2 | 478kg(-6) | 7 |
■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良) |
ハロンタイム 12.6 - 10.9 - 11.6 - 11.5 - 11.4 - 11.8 - 11.9 - 12.1 - 12.5 - 12.1 上がり 4F 48.6 - 3F 36.7 1コーナー 1-10(2,5)7(6,8)9-(11,12)4,3 2コーナー 1=10-(2,5)7,6,8,9(11,12)(4,3) 3コーナー 1=10-2(6,5)7,9,8(11,12,3)4 4コーナー 1=10(2,6)(7,5,9)(11,12,3)8,4 |
■レース回顧 名手が導く勝利への最短距離・大器晩成ディアチャンス! |
■レース解説 シェルズレイがハナを奪い、そのまま後続を引き離していく。コスモプラチナが単独2番手を追走。そこから少し離れてニホンピロブリュレ、ミスベロニカと続く。ディアチャンスはその直後で待機。サンレイジャスパーは馬群後方寄り、ソリッドプラチナムとスプリングドリューは最後方待機。シェルズレイが大逃げの状態で3コーナーを通過。コスモプラチナ以降は4コーナーを回ったところでも前とは5馬身ほどの差。シェルズレイ先頭のまま直線に向くも、脚色は一杯。コスモプラチナが前との差を詰めに行く中、最内からディアチャンスも前に接近。ディアチャンスがシェルズレイを捉えて先頭に替わり、外から追い込むサンレイジャスパー、ソリッドプラチナムを振り切ってゴール。 ■レース回顧 ハズレ。うーむ、勝負どころでの押しが弱過ぎる。まあこれを糧に頑張ってくれ。(-_-) 6レースの未勝利戦と9レースの500万特別で立て続けにレコード更新。芝の状態が良過ぎるのか、地盤をガチガチに固めているのかよく分からないが、とにかく時計が出る馬場状態。ただ9レースは前が崩れて差し同士の決着。能力を超えたハイスピード決着に、先行勢の脚が追いつかなくなってきたのだろうか。マーメイドSも予想に反して差し同士の決着になった。 シェルズレイのリードは最大10馬身程まで開いた。速い時計が出る馬場状態でこれは逃げ切りなったかと思ったが、直線に入って早くも脚が上がっていた。2番手追走のコスモプラチナもフラフラしていて足元がおぼつかない様子。後続は追撃体勢に移ったばかりでまだ何もやってこない。ディアチャンスはその一瞬の虚を突いて最内から上がってきた。 ディアチャンスは道中ライラプスを内にみる位置を追走していたはずが、4コーナーの大写しではラチ沿いを走っていた。経済コースを通って後続を出し抜き、すっかりバテたシェルズレイを坂の上りで交わしてアッサリ。余りにも簡単に行き過ぎたのを見て、楽勝とはこういう状況を指すんだなぁと思った。ユタカは断然人気になるとたまにヘグるが、次点評価の馬に乗らせると実に上手い。 シェルズレイが失速し、これを追いかけたコスモプラチナも一杯。となれば差し馬の出番。坂を勢い良く駆け上がってきたサンレイジャスパーに大外からソリッドプラチナムが物凄い脚で追撃。これは去年と全く同じ構図。2,000Mでこの位の面子なら通用するということか。 ミスベロニカは完全に仕掛けどころを失っていた。4コーナー手前でライラプスらが仕掛けていったところで動かず、直線で外からサンレイジャスパーにこすられて万事休す。折角軽ハンデを貰っているのだから、玉砕覚悟でもっと強気に乗って欲しかった。馬も騎手も経験が浅く、未知の魅力に賭けての軸指名だったが、これは高望みし過ぎた。 シェルズレイはローズSや秋華賞でも1,000M通過58秒台の逃げを打っており、大逃げの形になったとはいえ無理した様子はなかった。直線に入ってすぐに脚が上がったのは久々で息が上がったとみるのが妥当。コスモマーベラスはここでも位置取りが後ろ過ぎて、存在感を示すことなく敗れ去った。サンレイジャスパーやソリッドプラチナムとは逆に、2,000Mは長い印象を受けた。 |