HOME > 重賞回顧 > 第52回京王杯スプリングC

第52回京王杯スプリングC(GII)
2007年5月12日(Sat) 東京芝1,400M 4歳以上オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 4 8 エイシンドーバー 牡5 55.0kg 福永祐一 1.20.0 (レコード) 458kg(-8) 5
2   8 17 シンボリエスケープ 牡6 57.0kg 蛯名正義 1.20.1 クビ 478kg(-4) 9
3   6 11 オレハマッテルゼ 牡7 58.0kg 後藤浩輝 1.20.1 クビ 470kg(-4) 3
4 3 6 マイネルスケルツィ 牡4 57.0kg 柴田善臣 1.20.1 クビ 512kg(+6) 4
5 6 12 フサイチリシャール 牡4 58.0kg 鮫島良太 1.20.8 4 490kg(計不) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.3 - 10.9 - 10.9 - 11.2 - 10.6 - 11.6 - 12.5
上がり 4F 45.9 - 3F 34.7
3コーナー 6(9,11)(1,7,12,15,16)(8,14)(2,10,13,17)(3,5,4)18
4コーナー 6(9,11)(7,12,16)(1,15)(8,14,17)(2,10,13)(3,4)5,18

■レース回顧 高速リンクで末脚一閃・充実一途エイシンドーバー!
■レース解説

 マイネルスケルツィが楽な手応えでハナに立つ。プリサイスマシーン、オレハマッテルゼ、ブラックバースピンがこれに続く。フサイチリシャール、エイシンドーバーは好位集団の中を追走。シンボリエスケープ、インセンティブガイは後方から外を回して進出。マイネルスケルツィが僅かに先頭、直後にプリサイスマシーンとオレハマッテルゼがマークした状態で直線に向く。マイネルスケルツィが持ったままで先頭をキープ。プリサイスマシーンは後退、オレハマッテルゼが単独2番手に上がる。一旦はマイネルスケルツィが完全に抜け出すも、残り200Mを切ったところで脚色が鈍り始める。オレハマッテルゼに外からエイシンドーバー、シンボリエスケープが加わってマイネルスケルツィに襲い掛かる。ゴール手前でエイシンドーバーが頭一つ抜け出す。


■レース回顧

 ハズレ。あのリードで差されるのかよ…。ちょっとばかり飛ばし過ぎたみたいですな。(-_-)

 マイネルスケルツィの単騎逃げは織り込み済み。直後でプリサイスマシーンらにマークされても動じることはなかった。テン3ハロン34秒0は速いが、このクラスなら普通。直線に向いてもなお持ったままを継続していたのを見て勝ったと思った。しかし…。

 エイシンドーバーは馬群の中から外へ持ち出してスパート。道中自分から動いていかなかった分、ラストの伸びは鮮やかだった。阪急杯と今回の勝ち方を見比べてみて、差し込みのほうが味があることもよく分かった。高速決着で差し込めるというのは大きな武器になり得る。

 シンボリエスケープはラスト1ハロンで一気に詰め寄ってきた。ゴール前の脚色はエイシンドーバーより良かった。良績が1,400Mに集中しているとはいえ、これなら距離が延びても善戦できそうではある。ちなみに同馬が東京芝1,400Mで2戦2勝だったのはレース後に気付いた。

 オレハマッテルゼは早々に好位を確保。マイネルスケルツィと同じく、直線に向いた当初は持ったままだった。よく見るとチークピースを着用していた。横と後方の視界を遮ることでレースに集中させるという効用はチークピースもブリンカーも同じなのだが、チークピースには装着の事前発表がないのでパドックを見ていないと分からない。装着自由なのだから、事前に発表する必要もないということなのだが…。

 マイネルスケルツィは勝ちパターンに持ち込みながらラストで失速。2ハロン目と3ハロン目はともかく、5ハロン目まで1ハロン11秒を割る速い流れではバテても仕方ない。従来のレコードと同タイムで走っても残れないなら、これに先着した3頭を褒めるしかないだろう。

 フサイチリシャールは4コーナーで2番手集団に並びかけていく位の積極性が欲しかった。結局先に抜け出したオレハマッテルゼの後追いに終始。海外遠征帰りだったという言い訳が付くにしても、前4頭に4馬身離されての5着には物足りなさが残る。

 プリサイスマシーンは単独2番手から満を持して進出、のはずがモタモタ。鞭を入れて追い出しても反応はなく、あっという間に馬群に呑まれていった。知らず知らずのうちにマイネルスケルツィを追いかける形になったことでお釣りがなくなってしまったのだろうか。GI馬を除く距離延長組が不振というレース傾向通りの凡退だった。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.