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第12回NHKマイルC(JpnI)
2007年5月6日(Sun) 東京芝1,600M 3歳オープン 定量 (牡・牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1   7 14 ピンクカメオ 牝3 55.0kg 内田博幸 1.34.3 458kg(-12) 17
2 5 10 ローレルゲレイロ 牡3 57.0kg 藤田伸二 1.34.4 1/2 460kg(-4) 1
3   8 18 ムラマサノヨートー 牡3 57.0kg 小林淳一 1.34.5 1/2 462kg(-4) 18
4   6 12 シベリアンバード 牡3 57.0kg 田中勝春 1.34.5 アタマ 480kg(+12) 15
5 6 11 トーホウレーサー 牡3 57.0kg 四位洋文 1.34.7 1 1/4 504kg(+6) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:雨、馬場:稍重)
ハロンタイム 12.1 - 10.5 - 11.6 - 12.0 - 12.3 - 11.5 - 11.7 - 12.6
上がり 4F 48.1 - 3F 35.8
3コーナー 2(6,3)(1,8,10,11)(5,15)(4,12)7(9,14,18)(17,13)16
4コーナー (*2,3)(6,8,10)(1,11)(5,15)(4,7,9,12)(17,14,18,13,16)

■レース回顧 大混戦に終止符打つ大外一気・ピンクカメオで大波乱!
■レース解説

 トーホウレーサー、ダイレクトキャッチ、ダノンムローが若干出負け。ローレルゲレイロが好スタートから前を窺うも、内からマイネルレーニアがハナを制す。オースミダイドウ、イクスキューズが掛かりながらこの後を追走。ローレルゲレイロはアサクサキングス、ゴールドアグリと並んで4番手集団の外につける。トーホウレーサーはこの直後の外を進む。ピンクカメオ、ムラマサノヨートーは後方の外につける。ダノンムロー、ダイレクトキャッチ、シャドウストライプは後方待機。ほぼ一団のまま直線に向く。オースミダイドウがマイネルレーニアを交わしにかかる。後続は横一線。残り200Mを切ったところでローレルゲレイロが外から先頭に替わる。内からダノンムローとシベリアンバード、ムラマサノヨートーなどが迫り大混戦。ローレルゲレイロがこれらを抑えるかというところへ大外からピンクカメオが猛追、一気に突き刺す。


■レース回顧

 ハズレ。なんだこりゃ。900万とか要らんから、もっとマシな決着をお願いします。m(_ _)m

 ゴールデンウィークの最終日は朝から雨。馬場悪化に輪をかけて主役不在の大混戦。どの馬が勝つのかが全く想像がつかない。正直言って予想するのが辛かった。雨が降ったら内が残るという頼りない根拠を基に、休み明けながらオースミダイドウを軸にしてみたのだが…。

 ローレルゲレイロはスタートが良く、労せずして好位が取れていた。前残りに賭けたいマイネルレーニアが先手を取りに行ったところ、オースミダイドウが気負いながらこれについて行った。これら2頭が干渉し合ったことで幾分ペースアップ。テン3ハロン34秒2は馬場を考慮すると速かった。

 マイネルレーニアは手応えを残していながらそこから前に行けなかった。やはりマイルは微妙に長いらしい。オースミダイドウも追い出してからの伸びが見られなかった。しかしローレルゲレイロら後続勢がなかなかやってこない。やっぱり雨が降ったら内が残るのか?と改めて期待してみたものの、残り200Mで形勢逆転。その後は滅茶苦茶。なんだこりゃ。

 ピンクカメオは大外一気の凄い脚で大金星。内田博幸騎手の体を揺らして豪快に追うボディライディングはここでも健在。成績に目を移すと、関東圏では4戦3勝2着1回と安定していた。結局のところ長距離輸送がダメだったということらしいが、それだけを以ってここで買えというのは無理な話。

 ローレルゲレイロはここでも強い競馬をした。あの位置取り、あの仕掛けで勝てないのは何故なのだろうか。伏兵を通り越して空気のような存在(失礼)だったピンクカメオに差されてしまう辺り、この馬は詰めが甘いというよりは物凄く運が悪いだけなのかもしれない。

 ピンクカメオも大概だが、それ以上にムラマサノヨートーって何?全くもって意味が分からん。道中外を走っていたのに、4コーナーでさりげなく内に入れてそこから追い出してきた。おかげで3連単は驚愕の9,739,870円。仮にだが、この馬がローレルゲレイロを交わしていれば11,875,350円、ローレルゲレイロが沈んでいればシベリアンバードとの組み合わせで22,893,710円になっていた。

 トーホウレーサーは前走よりも更に下げた位置からの追走。直線で不慣れな横並びの展開から頑張り通し、ゴール前でダノンムローを交わして5着。前につけて居残ったのはローレルゲレイロとトーホウレーサーの2頭のみ。これは評価しておいて良いだろう。

 人気どころはローレルゲレイロを除いて壊滅。オースミダイドウはパドックからテンションが上がりっぱなしで、実戦で気の悪さがストレートに出てしまった。このままガーッと行くだけの単調な馬になってしまうのだろうか。アサクサキングスはテンで置かれて持ち味が出せなかった。マイルで先行して勝つには根本的に速さが足りない。

 ダイレクトキャッチ、シャドウストライプは後方から大外をぶん回す雑な競馬で完敗。ダイレクトキャッチについては展望でも触れた通り、共同通信杯の2着ばかりがクローズアップされて肝心のレース振りが無視されていたように思う。シャドウストライプは距離実績から楽に消せた一頭。これら2頭とは対照的に、ダノンムローが内を突いていたのは流石だなと思った。

 イクスキューズは横山典弘騎手が好位の内から抜け出すという「勝利の方程式」に持ち込んだものの、馬がそれに応えられなかった。そもそもGIを含む中1週続きでもまともな競馬が出来ると考えるほうがおかしい。馬は生き物なんだから、全力で走ったらそりゃ疲れるって。


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