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第135回天皇賞・春(GI)
2007年4月29日(Sun) 京都芝3,200M 4歳以上オープン 馬齢 (混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 6 メイショウサムソン 牡4 58.0kg 石橋守 3.14.1 516kg(-2) 2
2   8 16 エリモエクスパイア 牡4 58.0kg 福永祐一 3.14.1 ハナ 502kg(0) 11
3 6 12 トウカイトリック 牡5 58.0kg 池添謙一 3.14.1 クビ 438kg(-4) 4
4 4 8 アイポッパー 牡7 58.0kg 安藤勝己 3.14.2 1/2 456kg(-2) 1
5 5 10 トウショウナイト 牡6 58.0kg 武士沢友治 3.14.4 1 1/4 476kg(-12) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 13.2 - 11.9 - 11.8 - 11.6 - 11.8 - 11.6 - 11.8 - 13.0 - 12.9 - 12.4 - 13.0 - 12.5 - 11.8 - 11.2 - 11.3 - 12.3
上がり 4F 46.6 - 3F 34.8
1コーナー 3,11,1,15,10-12,16(4,6)5-2,7(13,8)(9,14)
2コーナー 3(1,11)15,10,12,16,4,6,5-2,7,13,8(9,14)
3コーナー 3(1,11,15,10)(12,16,6,5)(13,2)(4,7)(9,8)14
4コーナー (15,*10,6)(3,16,5)(1,13,7)(4,12,2)(9,8)(11,14)

■レース回顧 英雄の後を継いだ二冠馬・並んだら抜かせないメイショウサムソン!
■レース解説

 ユメノシルシが抜け出して先頭。マイソールサウンド、マツリダゴッホがこの後に続く。トウショウナイト、デルタブルースも前につける。直後にトウカイトリック、エリモエクスパイアと続く。メイショウサムソンは中団を単独で進む。アイポッパーは最後方近くに待機。隊列に変わりはなく、縦長の状態で2周目に入る。3コーナーに差し掛かった辺りで俄かに隊列が凝縮。ユメノシルシのリードは3コーナーからの下りで消滅。デルタブルース、トウショウナイトが先頭に並びかけ、メイショウサムソンも外からこれらに並びかけて直線に向く。メイショウサムソンが僅かに前に出るも、横一線の激戦。外からエリモエクスパイアが馬体を併せてくるが、メイショウサムソンがこれを抜かせず押し切る。


■レース回顧

 紐抜けハズレ。ごく一部を除いて意味の分かる決着。…エリモエクスパイアって何よ?○| ̄|_

 2ハロン目から暫く1ハロン当たり12秒を割り続ける速い流れ。ユメノシルシは2周目3コーナー下りであっさり沈没。これに代わってデルタブルース、トウショウナイトが先頭に並びかけていったが、手応えに余裕は無かった。

 メイショウサムソンは4コーナーで慌てふためく先行集団を外から楽に交わしていった。直線に向いて敢然先頭。横一線の追撃を先頭で受け止め続け、ゴール前で襲い掛かってきたエリモエクスパイアにも決して抜かせなかった。馬が競るから競馬。メイショウサムソンの勝ち方は競馬そのもの。菊花賞の敗戦が展開のアヤによるものだったこともこれでハッキリした。

 しかしエリモエクスパイアにはやられた。日経賞でダイヤモンドSと正反対の競馬(掛かって自滅)をしていたので用無しかと思った。私を含めて大多数の人間がそう考えたからこそ、ダイヤモンドS2着の同馬は11番人気に過ぎなかったのだが…。「エリモジョージ('76年優勝、父:福永洋一騎乗)の再現ができればよかったのですが」(福永騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)とコメントする辺り、実は結構自信があったのかもしれない。

 トウカイトリックは4コーナーで馬群に身を任せ、直線でマツリダゴッホと共に内を突いて上がってきた。マツリダゴッホは程なく失速、トウカイトリックは一旦先頭に出るだけの脚色にありながら、外の2頭とは馬体が離れていて及ばなかった。ほぼ完璧に乗って負けたのなら仕方ない。

 アイポッパーは位置取りが後ろ過ぎ。4コーナーで前が固まったために外へ振らざるを得ず、上がり最速の脚を繰り出しながら届かなかった。よくある負けパターン。今回の上位馬は4〜5歳で、フレッシュな馬が勝ち負けするというレース傾向通りの決着だった。

 トウショウナイトは4コーナーのペースアップで手が動いていた。有馬記念でも同じような競馬で負けており、いかにもGII止まりの馬という感じがした。デルタブルースはスパートが早かったにしても負け過ぎ。これでよく菊花賞を勝てたなと思う。


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