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第12回アンタレスS(GIII)
2007年4月22日(Sun) 京都ダート1,800M 3歳オープン 別定 (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 3 6 ワイルドワンダー 牡5 56.0kg 岩田康誠 1.49.9 452kg(+6) 3
2 2 4 キクノアロー 牡4 58.0kg 安藤勝己 1.50.3 2 1/2 528kg(-3) 2
3 5 10 メイショウトウコン 牡5 57.0kg 武幸四郎 1.50.8 3 448kg(+10) 1
4   1 1 タガノサイクロン 牡4 56.0kg 池添謙一 1.50.9 3/4 484kg(+14) 7
5   4 8 オーガストバイオ 牡6 56.0kg 小牧太 1.50.9 クビ 520kg(+12) 8
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:小雨、馬場:良)
ハロンタイム 12.1 - 10.8 - 12.7 - 12.6 - 12.9 - 12.6 - 12.2 - 12.1 - 11.9
上がり 4F 47.7 - 3F 35.5
1コーナー 2,15(7,16)(4,11)(5,6,13)14,8,9-(3,10)-1
2コーナー 2,15(4,16)7(5,6,11)13(8,14)9,3,10-1
3コーナー (*2,15)(4,7,16)11(5,6,13,14)(8,3,9,10)1
4コーナー (*2,15)(4,7,16)(5,6,11)(8,3,13,14)10,9,1

■レース回顧 手の合う相棒見つけて素質開花・中団一気に突き抜けたワイルドワンダー!
■レース解説

 スナークファルコンがスタート直後に落馬。横一線の先行争いからエイシンラージヒルが僅かに前に出る。トーセンブライトが外を通って2番手につける。キクノアロー、クーリンガー、マンオブパーサーといった辺りが好位を形成。ワイルドワンダーは中団を追走。ヒシハイグレード、オーガストバイオは後方を進む。メイショウトウコンとタガノサイクロンは更にその後方に待機。各馬ほぼ一団の状態で3コーナーを通過。トーセンブライトがエイシンラージヒルに並びかけて直線に向く。トーセンブライトがエイシンラージヒルを交わして前に出るも、キクノアローが直後からこれに並びかけていく。その外からワイルドワンダーが一気に接近、2頭を並ぶ間もなく交わす。キクノアローがなおも食い下がりをみせるも、ワイルドワンダーが更に伸びて突き放す。


■レース回顧

 馬複△−◎(30%)的中。エイシンラージヒルを買い被り過ぎた以外は概ね予想通り。(・∀・)

 ヒシハイグレードやクワイエットデイといった辺りが行かず、エイシンラージヒルが押し出されるような形で先頭に立った。1,000M通過61秒1は平安Sと比べて1秒1速かったが、緩い逃げに変わりは無かった。3コーナーでほぼ一団、トーセンブライトが前で先に動いた。

 エイシンラージヒルはトーセンブライトにあっさり交わされてお役御免。そのトーセンブライトも伸びを欠いて四苦八苦。キクノアローがトーセンブライトを交わしにかかったところ、道中中団につけていたワイルドワンダーが一瞬のうちに追い抜いていった。

 ワイルドワンダーは前走で短距離戦を使った後ということでやや行きたがる素振りをみせていたが、岩田騎手が前に馬を置いて上手く折り合わせていた。4コーナーで持ったままスーッと動いたところで勝負あった。今まで重賞を勝ちあぐねていたとは思えない程、鮮やかな勝ちっぷりだった。岩田騎手とのコンビは前走から始まったばかり。余程手が合うのだろうと思う。

 キクノアローもワイルドワンダーに交わされてからも食い下がりをみせており、この馬も強い競馬をした。レース展望で課題として挙げた持ち時計の更新もクリアしており、ひとまずは及第点をつけたい。58kgの負担斤量も少なからず影響したと思う。

 メイショウトウコンは平安Sの時計をコンマ2秒縮めたにも関わらず、キクノアローにも3馬身遅れを取った。それもそのはず、平安Sはゴールに近付くにつれラップが落ちていた(3F36.6:11.8-12.3-12.5)のだが、今回は逆に速くなっていた(3F35.5:12.2-12.1-11.9)。「前が止まらなかったので届かなかった」という京都ダートお決まりの言い訳が成り立つ。

 エイシンラージヒルは結局のところ速い逃げを打てるほど強い馬ではなかった。クワイエットデイはマーチSの勝ち方からしてここでコケるのは容易に推測がついた。人気薄で勝った馬を人気の時に買うと得てしてこうなる。トーセンブライトは上がりの掛かる馬場のほうが向いている。


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