HOME > 重賞回顧 > 第42回サンケイスポーツ賞フローラS

第42回サンケイスポーツ賞フローラS(JpnII)
2007年4月22日(Sun) 東京芝2,000M 3歳オープン 馬齢 (牝)(混)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 1 2 ベッラレイア 牝3 54.0kg 秋山真一郎 2.00.8 446kg(-4) 1
2 2 3 ミンティエアー 牝3 54.0kg 蛯名正義 2.00.8 クビ 456kg(-2) 4
3 5 10 イクスキューズ 牝3 54.0kg 北村宏司 2.00.9 1/2 458kg(+6) 3
4   2 4 ミルクトーレル 牝3 54.0kg 松田大作 2.01.3 2 1/2 494kg(+2) 8
5   8 15 ヴィアラクテア 牝3 54.0kg 内田博幸 2.01.5 1 1/4 460kg(+6) 12
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:曇、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 11.8 - 11.9 - 12.0 - 12.5 - 12.2 - 12.2 - 11.4 - 11.6 - 12.5
上がり 4F 47.7 - 3F 35.5
2コーナー 10(7,11,17)(5,9,14)(8,16)(1,2,12)(3,4)-(6,13)-15
3コーナー 10-7(5,11)(9,17)(1,8)14(2,16)3(12,4)(6,13)15
4コーナー 10-7(5,11)(1,9,17)(3,8,14,16)2,4(6,12)(13,15)

■レース回顧 不屈の末脚で形勢逆転・樫戦線に堂々名乗りベッラレイア!
■レース解説

 イクスキューズが内の様子を探りながら先頭に立つ。2番手はチャイニーズフレア、パッションレッド、ジョウノガーベラらが一団。ランペイア、ベッラレイアは馬群の真っ只中を進む。ミンティエアーはその直後を追走。ホクレレは後方待機。イクスキューズ単独先頭のまま直線に向く。イクスキューズが敢然と抜けて独走。後続が一団で前を追うも差は徐々に広がっていく。このままイクスキューズが楽勝かというところへようやく内からミンティエアー、外からベッラレイアが急追。ベッラレイア、ミンティエアーがゴール寸前でイクスキューズを捉えて交わす。


■レース回顧

 馬単◎→▲(30%)的中。完全な負けパターンから巻き返して勝っちゃった。(゚д゚;)マジか?!

 確固たる逃げ馬不在。各馬探り合いの状況からまず抜け出したのはイクスキューズだった。先頭に立った後も後続の様子を確かめながらの緩い逃げ。後続は一団のままこれについていった。ベッラレイアは馬群の真っ只中。全く身動きが取れない。しかもやや掛かり気味。当面のライバルが先頭を悠然と走っているのとは正反対の状況。これはヤバい。

 直線に向いてもイクスキューズは先頭で持ったまま。ベッラレイアは前が壁になって立ち往生。…終わった。完全な負けパターン。直線半ばでようやく外に持ち出して前を追うベッラレイア。しかしイクスキューズのリードは残り200Mで目算5馬身以上。届くわけがない。

 しかし残り200Mを切ったところでイクスキューズの脚色が鈍り始めた。懸念されていた距離不安か、それとも桜花賞経由のツケが出たのか。でもゴール板はすぐそこ。やっぱり届かない。…あれ?えっ?マジか?!ベッラレイア、届きやがった!!!ハズレ続きで長らく味わってなかった快感。久々にシビれた。

 レース指標を眺めてみたところ、やはりラスト1ハロンでラップが落ちていた。これがゴール寸前の逆転に繋がったのだろうと思う。仮に前につけた馬がイクスキューズではなく、ダイワスカーレットだったならばそのまま押し切られていたはず。ただ思いっきりロスのある競馬をしながら巻き返して勝ったのは事実。桜花賞の上位2頭は相当強いが、ベッラレイアもこれらに匹敵する力を持っていると思う。

 ミンティエアーは直線で馬群を割って抜け出してきた。加速の付きはベッラレイアよりも良かったのだが、トップスピードでは敵わなかった。使った脚は例年なら勝ち馬クラス。ここは相手が悪かったとしか言いようがない。

 イクスキューズは距離が堪えたとしか考えられないような負け方。ベッラレイアが負けパターンから巻き返して勝ったとするならば、イクスキューズはその逆。オークス出走権は確保したものの、これ以上の距離延長はキツいだろう。

 ランペイアは出遅れて馬群に押し込まれ、直線でも「おしくら饅頭」の憂き目に遭っていた。それにしてもイクスキューズより人気を集めていたのは何かの間違いだと思った。未勝利を勝っただけの1勝馬>クイーンC勝ちを含む3勝馬ですかそうですか。


■このレースの展望へ ■ホームに戻る
Copyright (C) 2000-2010 競馬万事塞翁が馬 All Rights Reserved.