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第67回桜花賞(JpnI)
2007年4月8日(Sun) 阪神芝1,600M 3歳オープン 定量 (牝)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 8 18 ダイワスカーレット 牝3 55.0kg 安藤勝己 1.33.7 486kg(-2) 3
2 7 14 ウオッカ 牝3 55.0kg 四位洋文 1.33.9 1 1/2 486kg(-2) 1
3   2 3 カタマチボタン 牝3 55.0kg 藤田伸二 1.34.5 3 1/2 472kg(+4) 7
4   3 6 ローブデコルテ 牝3 55.0kg 福永祐一 1.34.5 ハナ 454kg(-4) 9
5 4 7 イクスキューズ 牝3 55.0kg 北村宏司 1.34.7 1 1/4 452kg(+6) 6
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:良)
ハロンタイム 12.7 - 11.6 - 11.4 - 12.1 - 12.0 - 11.6 - 10.6 - 11.7
上がり 4F 45.9 - 3F 33.9
3コーナー 9,15(1,3,12,18)(4,8,14)(2,5,10)(6,17)7(13,16)-11
4コーナー 9,15(1,3,18)(4,14)(12,17)(2,8)(5,10)(6,13)(7,11)16

■レース回顧 前走の敗戦は風と共に去りぬ・先手必勝で形勢逆転ダイワスカーレット!
■レース解説

 ニシノチャーミーが出遅れ。アマノチェリーランが押してハナを奪う。ショウナンタレント、カタマチボタンらが固まって好位を形成するも、アストンマーチャンが外からこれらを交わして単独2番手に上がる。続いてダイワスカーレットも前へと押し上げていく。ウオッカは中団の外を進む。ローブデコルテ、イクスキューズは後方待機。ほぼ一団の状態で長いコーナーを通過、アストンマーチャンがアマノチェリーランに並びかけながら直線に向く。アマノチェリーランが依然単独先頭をキープ。馬場中央からアストンマーチャン、外からダイワスカーレットとウオッカが追い出しにかかる。坂の上りでダイワスカーレットがアストンマーチャンらを交わして敢然と抜け出す。ウオッカが追いかけるも差は埋まらず、ダイワスカーレットがそのまま押し切る。


■レース回顧

 ハズレ。ダイワスカーレットの1着は無い!と決め付けたのはマズかった。(´・ω・`)ショボーン

 桜花賞だけは必ず現地で観ることにしている。今年は3強対決が騒がれたこともあって、昨年よりは人が多かった。仁川に到着したのは準メイン・梅田Sのパドックが始まった頃。パドックが終わって馬が地下馬道に消えても一向に引く気配なし。みんな桜花賞が目当てなんだなぁと思った。というか梅田S、荒れ過ぎ。無視して良かった。福島民報杯、エイプリルSも無視。どうせ当たらん。

 馬券を買ってからパドックへ(順番逆だろ)。ウオッカは大外をゆったりと歩いていた。ダイワスカーレットはおとなしかった。一方でアストンマーチャンは初めからカリカリしていた。集合の合図がかかり、武豊騎手がまたがるとまたヒートアップ。鼻息を立てて興奮していた。これはヤバい。でも馬券は買ってしまったし、どうにでもな〜れ。レースは残り200M標識の手前で観戦することにした。

 アマノチェリーランが積極的に行った他は慎重。ショウナンタレントやクーヴェルチュール、カタマチボタンといった好位グループは抑え気味の追走。そこへアストンマーチャンが外からやってきた。やはり引っ掛かっている。直後ではダイワスカーレットが虎視眈々でついてきた。ウオッカは後方待機。3強は直線に向くところでいずれも先頭から3馬身圏内につけていて、外枠劣勢を感じさせない立ち回りだった。

 アマノチェリーランが交わされるのは時間の問題。まずはアストンマーチャンが先頭か、と思ったが既に足取りがもたついていた。続いて上がってきたのはダイワスカーレット。ウオッカはダイワスカーレットに何度も寄れ掛かって四苦八苦。その間にもダイワスカーレットは末脚を伸ばしていった。

 「瞬発力で劣ると思っていたので、早めに動いてウオッカに早く追わせるようなレースをしました」(安藤勝己騎手、ラジオNIKKEI競馬実況HP)。思い起こせば、ダイワスカーレットはチューリップ賞でウオッカが来るのを待ってから追い出していた。1,000通過59秒8、勝ち時計1分33秒7はチューリップ賞と同じ。4コーナーでウオッカがダイワスカーレットを射程圏内に入れていたのも同じ。

 違っていたのはダイワスカーレットがチューリップ賞よりコンマ3秒速い33秒6で上がったのに対し、ウオッカはチューリップ賞よりコンマ1秒遅い33秒6でしか上がれなかったこと。並んでの追い比べで分が悪いなら、先に動いたらどうか。その柔軟な発想がウオッカ退治を現実のものにした。これと同時に競馬って些細なことで幾らでも着順が変わるんだなとも思った

 ウオッカはダイワスカーレットに先に動かれた上、自らと同じ脚を使われたことで最後まで体を合わすことなく敗れ去った。しきりに右鞭を入れてモタつきを是正していたように、真っ直ぐ突き抜けられなかったのは意外だった。それでも3着以下には3馬身半つけており、能力の違いは見せ付けた。この敗戦でダービー参戦プランは白紙の情勢。オークスでリベンジなるか、四位騎手の手腕に期待したい。

 アストンマーチャンはさながら不戦敗といった感じ。マイルは長いというより気性的に合わないというのが正しい。NHKマイルCへ行っても勝つだけの能力はあると思うが、このままでは引っ掛かって沈没する可能性のほうが高い。「実力は素質とそれを生かす気性があってはじめて発揮される」というのは4年前のオークス回顧でも触れた。

 穴候補として挙げたショウナンタレント、イクスキューズ、カタマチボタンのうち、後方待機を敢行したイクスキューズを除く2頭は経済コースを立ち回ってきた。その後ショウナンタレントがタレたものの、カタマチボタンは地味に踏ん張り通して3着ゲット。この馬とて時計通りに走っただけで、激走という訳でもない。ローブデコルテ、イクスキューズは阪神ジュベナイルフィリーズと同じ着順。溜めれば末脚が切れる。


≪おまけ≫ ヘタクソ馬券ギャラリー

桜花賞・ウオッカ単勝桜花賞・アストンマーチャン応援馬券(単+複)
私がこれらの馬券を買ったことで、ウオッカの1着とアストンマーチャンの3着以内は消えました。

桜花賞・3連単
ダイワスカーレットの1着は無い!だから18はアタマで買わない!(1,000円ケチって12,680円獲り損ねた)

桜花賞・3連複(その1)桜花賞・3連複(その2)
前者のみの予定を後者にも割り振り、何とか丸坊主は回避。


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