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第11回ガーネットS(GIII)
2007年1月7日(Sun) 中山ダート1,200M 4歳以上オープン ハンデ (国際)(指定)
馬名 性齢 斤量 騎手 タイム 着差 体重(増減) 人気
1 2 3 スリーアベニュー 牡5 54.0kg 田中勝春 1.10.0 502kg(0) 3
2   4 7 リミットレスビッド 牡8 59.0kg 蛯名正義 1.10.1 3/4 504kg(-10) 4
3 4 8 ニシノコンサフォス 牡7 57.0kg 和田竜二 1.10.2 クビ 538kg(-2) 2
4   6 12 ニホンピロサート 牡9 57.5kg 勝浦正樹 1.10.3 1/2 510kg(-2) 10
5   6 11 サチノスイーティー 牝4 52.0kg 村田一誠 1.10.4 1/2 452kg(0) 7
※ レース結果は必ず主催者発表のものでご確認ください。

■各種レース指標 (天候:晴、馬場:不良)
ハロンタイム 11.8 - 10.2 - 10.7 - 12.0 - 12.3 - 13.0
上がり 4F 48.0 - 3F 37.3
3コーナー 16(13,8,14)(11,15)(9,7,10)1(2,4,6)(3,12)5
4コーナー (*16,8)14(11,15)(13,7)(1,9,10)12(2,3,4)(6,5)

■レース回顧 超ハイペースをブッコ抜き・昇級の勢い勝ったスリーアベニュー!
■レース解説

 サンアディユが好スタートから先頭に立つ。ジョイフルハートは一旦外で様子を見た後、押し上げてハナを奪う。エイシンボーダン、ニシノコンサフォス、コパノフウジンが好位を形成。リミットレスビッドは中団付近へ下げて追走。スリーアベニューはニホンピロサートと共に馬群後方の内を進む。ジョイフルハートが1馬身ほど抜けて先頭、ニシノコンサフォスとコパノフウジンが直後でマーク。直線へ向き、ニシノコンサフォスがジョイフルハートを捉えて先頭に替わる。ジョイフルハートとコパノフウジンは失速、サチノスイーティーとリミットレスビッドが追い上げる。リミットレスビッドがニシノコンサフォスに並んだところでスリーアベニューが外から一気に迫り、ゴール手前でこれらをまとめて差し切る。


■レース回顧

 ハズレ。やっぱり差しが来たか…。過去の傾向に気を取られ過ぎた。○| ̄|_

 サンアディユが捨て身とも取れるゴリ押しの逃げ。これにはジョイフルハートも梃子摺り、スタートしてから暫くはハナを奪えなかった。テン3ハロン32秒7は'99年と'04年(32秒8)を上回る過去最速の超ハイペース。ただこれはレース前から推測がついていたので、特に驚きはなかった。

 このペースでも前は止まらない、と強気に推したニシノコンサフォスが直線に向いたところで先頭。直線半ばまでいい感じで来ていたのだが、リミットレスビッドに迫られたところで力尽きてしまった。前行く馬が多けりゃ後ろから行く馬を買えというのはイロハの「イ」。今年は例年以上に前に行く馬が揃ったことをもっと強く認識すべきだった。

 スリーアベニューは直線に向いたところでもまだ馬群の後ろ。そこから内を捌いて追い上げてくるのだから凄い。前走と同じコースで差し切り勝ちを収めた後の軽ハンデという条件が嵌ったことに加え、例年以上の超ハイペースになったこともこの馬にとってはプラスだった。ちなみにこのレースはミスタープロスペクター系産駒、田中勝春騎手が好相性を示している。前者については一昨年まで展望の中でも触れていて、今回も多少気になったのだが…。

 リミットレスビッドは好位を窺える位置から中団へ下げた蛯名騎手の判断が冴えた。今回はいつものように4コーナーでもたつくところもなく、直線での勢いも昨年と何ら変わらなかった。この距離、このクラスでは力が抜けていたというのが正直な感想。芝のスプリント戦で勝ち負けを演じてきた馬に対して高速時計が云々としたのはナンセンスだった。

 ジョイフルハートは懸念通りの逃げ潰れ。結果的にハナを奪い返すような乗り方も気になった。坂に差し掛かる前にレースが終わってしまってはどう評価していいのか分からない。コパノフウジンは4コーナーまでニシノコンサフォスに並んでいたのだが、直線に向いてからは姿が見えなくなった。


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